車酔いの原因の一つに「車内のにおいで気持ち悪くなってしまう」という人が少なくありません。今回は車酔いの中でもニオイで酔ってしまう人のための対策について紹介いたします。
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車酔いを誘うあの嫌な匂いの対策は?
車酔いの原因で一番多いのは三半規管へ送られる位置情報と視覚情報のズレによる脳の混乱だと言われています。
これに対してニオイで酔ってしまうという症状は車が動いていなくても酔ってしまうということなので、厳密には乗り物酔いではありませんが、P&Gが行なった調査によれば子供の9割が車に乗ってすぐにニオイのせいで気分が悪くなった経験を持っているそうです。つまり、においによる乗り物酔いで困っている人は実は相当数いるということですね。
三半規管が原因のケースと匂いのケースのどちらのパターンにも当てはまってしまう、根っからの乗り物酔い体質の方もいらっしゃるでしょう。
そんな乗り物酔いを引き起こしてしまうあの嫌なニオイの正体はシートの素材のニオイや使われている接着剤などのニオイです。余談ですが、靴屋さんや鞄屋さんも同じような匂いが発生する環境なので靴屋さんの匂いが苦手という方は大体が匂いによる車酔いをする方です。
当然のことですが、匂い酔いの原因は「匂い・臭い」ですので、対策は匂いをいかにして嗅がないようにするか、または紛らわせるかといったことになってきます。
まず基本は窓を開けて外の空気を入れるということです。車内の嫌な匂いの空気は極力吸わず窓から取り入れた新鮮な空気を吸うようにしましょう。
ミント系のガムなどを噛み口の中を清涼感で満たしつつ、鼻の近くに爽やかな香りを漂わせてニオイを紛らわせるというのも有効な手段です。
助手席に座って遠くの景色を眺めるというのも昔からある酔い止め対策ですが理にかなっていて効果が期待できます。
清涼系のタブレット(フリスク・ミンティアなど)を食べながらマスクをしておくと鼻にスーッとした空気が通ってきて、これもまた爽やかな体感が得られ、車内のニオイをごまかせる場合があります。
また、やや荒療治にはなりますが、鼻の穴に綿などを詰めておくというのも理論上は効果が期待できると思います。サービスエリアなどに立ち寄る際はマスクで覆うか、忘れずに抜き取ってくださいね(汗)。
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乗り物酔いの中でも多いバスの匂い対策は?
乗用車での車酔い以外に、バスでもニオイ酔いをするケースが多いですね。
路線バスも観光バスもそれぞれレベルに違いはあるにしても独特のニオイがあり、敏感な人は乗車するたびに「うっ…」となります。
特にバスは自家用車と違って、公共の乗り物なので、自分が車酔いしたからといってすぐに降車できるわけではないため「酔ってもおりれない」というプレッシャーを感じてしまうことが車酔いを助長しがちです。
観光バスの場合も旅行中ということで、自分が車酔いをすることで楽しい旅行の雰囲気に水を差してしまうのではないかといったプレッシャーを感じがちです。
いずれにしてもバスの場合は自家用車と違って、自分の都合にばかり合わせてはもらえない、という環境が心理的負担となって余計に車酔いを引き起こしやすくなる傾向はあるでしょう。
対策としては振動が強いタイヤの上の席や揺れ幅が大きい後部座席は避けるようにすると、ニオイ酔いとの相乗効果を軽減することが期待できます。
新車の匂いによる車酔いへの対策は?
匂いによる車酔いの中でも、新車の匂いは強めで苦手という人は多いのではないでしょうか?
新品のシート素材や使用されている接着剤などの合成成分のにおいが消えるには1年ほどかかるのが一般的です。窓を開けられる時は可能な限りオープンしておき、出来るだけ車内の換気時間を多くして、少しでも早くにおいが抜けるように努めましょう。
また、車内には無香消臭剤は必ず置くようにしましょう。購入時にオプションでシートを革製や天然の素材の物にカスタマイズすることができるなら、予算的に可能でしたら是非取り入れた方が良いでしょう。
まとめ
以上、匂いのせいで起こる車酔いに関する対策を紹介してきました。
三半規管が原因の乗り物酔いは「慣れ」が有効な場合もありますが、匂い酔いは慣れるものではないだけに余計に深刻な問題ですね。ご自身にあった対策方法が見つかりニオイ酔いとさよならできることを応援しています。
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