セロリはもともと薬草として中国から伝わりました。現在、日本で手に入るセロリは西洋種ですが、中国のものと健康効果はほとんど変わりません。今回は特有の香りにパワーを秘めた「セロリ」の栄養成分ついて解説いたします。
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セロリに含まれる栄養成分
セロリ100g中に含まれる栄養成分
栄養成分 | 含有量 |
食物繊維 | 1.5g |
カリウム | 410mg |
ビタミンC | 7mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 44μg |
セロリに含まれる栄養成分の健康効果や効能
ストレスを和らげ高血圧を予防
セロリは体の熱を取り頭に昇った気を降ろす働きがある食材です。頭痛や、ストレスから生じる血圧上昇などを解消するのに効果を発揮します。特有の香りはポリフェノールの一種「アピイン」の紅葉によるもので、ストレスによる不安や緊張を和らげる作用があります。”青臭い”といって敬遠されることも多いですが、日頃からストレスを抱えがちな人や、不眠でお悩みの人などには大変おすすめです。
また、β-カロテンをはじめ、各種ビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく含み、とくにセロリの繊維質は大腸ガンを予防する効果があるといわれています。体内の水分量を調節するカリウムも豊富に含んでおり、排尿を促し、むくみの改善や高血圧の予防にも効果が期待できます。
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セロリに含まれる栄養成分を損なわない効率的な食べ方やレシピ
セロリの栄養成分は、茎よりも葉に多く含まれているため、葉も捨てずに丸ごと食べると良いでしょう。
しいたけと合わせて高血圧の予防に
セロリとしいたけを組み合わせてスープにします。どちらも血圧を下げる作用のあるカリウムや食物繊維を豊富に含み、相乗効果で高血圧の予防に効果を発揮します。カリウムは水溶性なので、効率的に摂るにはスープが最適といえます。塩分を控えめにすることをお忘れなく。
イカと合わせてコレステロール対策を
コレステロール値を低下させ、中性脂肪を減らしてくれるタウリンを豊富に含んだイカと組み合わせた炒め物もおすすめです。食物繊維が多く、余分なコレステロールを排出するセロリとの相乗効果で、中性脂肪を効率よく撃退し、肝機能の働きも改善します。
豚肉と合わせてほてり解消
セロリと茹で豚をサラダにして食べましょう。体の余分な熱を取るセロリに、体を潤す作用のある豚肉を組み合わせれば、ほてりを冷まし、熱によって失った潤いを補充します。
高血圧の人は常備菜にして
高血圧の人はセロリのきんぴらを常備菜にしてまいい日食べましょう。血圧降下作用のあるしいたけや黒きくらげと組み合わせればさらに効果的です。
ピクルスの漬け汁はだし汁で割って
セロリは酢を吸いやすいので、ピクルスにするときは漬け汁をだし汁で割るなどの工夫をしましょう。一手間を加えることによって、酸味が抑えられマイルドな仕上がりになります。
塩分控えめのおかか和え
刻んだセロリにかつおぶしをかけ、薄口醤油をほんのちょっと加えれば、わずかな塩分で美味しく食べられるセロリのおかか和えの出来上がり。
胃腸の弱い人は食べ過ぎに注意
食物繊維が豊富なため、過食は下痢の原因になることがあります。胃腸の弱い人や下痢気味の人は食べ過ぎないように注意しましょう。
まとめ
セロリは好き嫌いが別れる食べ物の代表のような存在。SMAPの代表曲の一つ「セロリ」の歌詞にもそんな一節が出てきますよね。確かに独特の匂いがあるため、パクチーが現在のように普及する前までは、もっとも”匂い”に関しては嫌いな人が多かった野菜だったと言えるでしょう。しかし、この匂いの成分であるポリフェノールの一種「アピイン」が高いリラックス効果も持っているので、ストレスが多い人は是非セロリを積極的に食べるようにしてみてください。
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