1944年(昭和19年)の出来事
1944年のニュース
日本首相
東条英機、小磯国昭
アメリカ大統領
フランクリン・ルーズベルト
主な社会の出来事
1月26日:東京、名古屋に初の疎開(建築物強制取り壊し)命令。
2月:東京都が百貨店などを利用して雑炊食堂を開設。
2月23日:毎日新聞の「竹槍では間に合わぬ、飛行機だ」の記事に東条首相が激怒。
3月4日:宝塚歌劇団の最終公演にファンが殺到し大混乱となる。
3月5日:歌舞伎座、南座など休場。
3月6日:用紙不足のため新聞の夕刊廃止。11月には朝刊が2頁に。
3月21日:松竹少女歌劇団が解散。松竹芸能女子挺身隊を結成。
4月1日:6大都市の国民学校学童に給食開始。9月からパン食のみ。
4月1日:国鉄の一等車、寝台車、食堂車が全廃され、急行列車削減。
5月5日:国民酒場が開設される。
6月6日:連合軍がノルマンディー上陸開始。
6月19日:マリアナ沖海戦。日本軍は空母と航空機の大半を失う。
6月23日:北海道洞爺湖南岸で大噴火、新山できる(昭和新山)。
7月:紙不足で煙草がバラ売りに。
7月18日:東条英機内閣が総辞職。22日に小磯国昭内閣が発足。
7月21日:米軍がグアム島に上陸。
8月:青果類・魚類・保存食・食肉類・調味食が隣組による配給制に。
8月1日:砂糖の家庭用配給停止。
8月4日:学童集団疎開の第1陣が上野を出発。
8月10日:米空軍はサイパン等をB29などの基地として使用開始。
10月12日:台湾沖航空戦。大本営は大戦果とするが事実は大敗。
10月20日:米軍がフィリピンのレイテ島に上陸。
10月24日:レイテ沖海戦で、連合艦隊の突入作戦が失敗。「武蔵」、「瑞鶴」など30隻を失い、連合艦隊は事実上消滅。
10月25日:海軍神風特別攻撃隊の敷島隊が、レイテ沖で初めて体当たり攻撃。
11月1日:兵役法施行規則改正で17歳以上を兵役編入実施へ。
11月7日:米大統領選挙で、ルーズベルトが史上初の4選。
11月24日:B29約70機が最初の東京空襲。29日には初の夜間空襲。
12月7日:東海地方に大地震と津波が襲い大被害が発生。
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1944年の流行や文化
映画
- 「あの旗を撃て」大河内伝次郎
- 「加藤隼戦闘隊」山本嘉次郎監督、藤田進、黒川弥太郎
- 「陸軍」木下恵介監督、田中絹代、笠智衆
- 「団十郎三代」溝口健二監督、田中絹代、河原崎権十郎
- 「狼火は上海に揚る」(日中合作映画)稲垣浩監督、阪東妻三郎、月形龍之介
ベストセラー
- 獅子文六「おばあさん」
- 三島由紀夫「花ざかりの森」
- 太宰治「津軽」
- 陸軍報道部編「必勝国民読本」
- 松村秀逸「宿敵英米を撃て」
マンガ
- 日本漫画奉公会編「「決戦漫画集」
- 加藤悦郎編「勤労青年が描いた増産漫画集」
- 秋好馨「轟先生」
流行語
- 鬼畜米英
- 進め一億火の玉だ
- 一億国民総武装
- 大和一致
- すいとん
- 硫黄マッチ
- 天王山
- 神風特攻隊
- 雑炊食堂
- 国民酒場
- 松根油
流行歌
- 「ラバウル小唄」「特幹の歌」藤原義江
- 「少年兵を送る歌」鬼俊英・井口小夜子・宮城しのぶ他
- 「勝利の日まで」霧島昇·波平曉男
- 「突擊喇叭鳴り渡る」伊藤久男
- 「あ、紅の血は燃ゆる」酒井弘・安西愛子
- 「同期の桜」
新登場
- 旅行証明書制導入
- 女性の車掌、運転手が登場
- 5銭と10銭の小額紙幣を発行
- 使用済み郵便はがきに白紙を張り付けての利用を許可
- 食料欠乏で野良犬が野生化し問題化
スポーツ
- 大相撲の大改革方針(夏場所の後楽園球場での開催、桟敷・枡席・茶屋・案内中止、指定席廃止等)
- 後楽園運動場が防空陣地として接収され営業停止
- 日本野球報国会がプロ野球休止を声明
おくやみ
- 河合栄治郎
- 中里介山
- 梅村蓉子
- 沢村栄治
- 辻潤
- 江兆銘
- グレン・ミラー(ジャズミュージシャン)
物価
- 日本酒1級(1升):12円
- 封書7銭
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