1943年(昭和18年)の出来事
1943年のニュース
日本首相
東条英機
アメリカ大統領
フランクリン・ルーズベルト
主な社会の出来事
1月2日:ニューギニアのブナで日本軍が玉砕。
1月21日:大学予科、高等学校高等科の修業年限を2年に短縮。
2月6日:翼賛会ら軍需造船供木運動を展開。文部省は日光街道の杉並木伐採供出決定。
2月7日:日本軍、ガダルカナル島撤退完了。
4月1日:女学校での英語を1、2年のみ必修、3年は選択科目とする。
4月3日:銀座の街路灯が金属回収で応召される。
4月10日:京都市営乗合自動車のバスでオーライは「発車」、ストップは「停車」、パスは「通過」と言い換え。
4月18日:連合艦隊司令長官山本五十六、ソロモン群島上空で米軍機に撃墜され戦死。
5月:商工省はエレベーターの回収を開始(4階以下の建物は全てが対象)。
5月:薪が配給制に。「海藻をとりましょう運動」も提唱される。
6月1日:東京昭和通りの植樹地帯を畑地に転換。神奈川の各ゴルフ場も続々農園に。
6月5日:山本長官の国葬が行われる。
6月9日:金属類非常回収実施でナイフ、フォーク、水道給水栓、戸レール、錠前などを回収。早稲田戸塚球場の鉄骨も。
6月24日:行列解消のため、酒場・ビアホールに順番票公付制。
8月1日:廃電球と廃真空管回収実施。
8月10日:商工省は、反物の長さ制限、長袖の和服・ダブル背広など非必需品600余種の製作・生産を禁止。
9月2日:空襲時に逃走の危険ありとして、上野動物園のライオン・トラ・ヒョウなどの猛獣27頭が毒殺される。
9月8日:イタリアが無条件降伏。
9月22日:文部省は法文系大学生の教育停止、理工系の入営延期発表。
9月23日:出札係・車掌・理髪師等17職種の職業に男子の就労禁止。
10月1日:列車時刻を改正。「富士」を除き特急廃止、貨物列車は大増発。
10月1日:国鉄は幹線で座席交代駅を指定、3人掛けも奨励。
10月31日:洲崎遊郭は一斉転廃業、産業戦士の宿舎に。
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1943年の流行や文化
ラジオ
- ラジオ受信契約数が700万台突破
- 経済市況の放送中止
- 東京放送劇団初放送(厳金四郎、加藤道子ら)
映画
- 「姿三四郎」黒沢明監督、藤田進、大河内伝次郎、轟夕起子
- 「花咲く港」木下恵介監督
- 「無法松の一生」稲垣浩監督、阪東妻三郎
- 「海軍」田坂具隆
- 「桃太郎の海鷲」(日本最初の長編漫画映画)瀬尾光世監督
ベストセラー
- 岩田豊雄「海軍」
- 武田泰淳「司馬遷」
- 谷崎潤一郎「細雪」(情報局の圧力により中断)
- 山本周五郎「日本婦道記」
- 火野葦平「陸軍」
マンガ
- 平井房人「カンチャンの新兵器」
- 新関健之助「空の中隊」
- 芳谷まさる「コドモ日本丸」
- 益子善六「月月金チャン」
- 池部釣「ナフタリン小僧」
流行語
- 撃ちてし止まむ
- 元師の仇は増産で
- 玉砕
- 敵性語
- 学徒出陣
- 防空頭巾
流行歌
- 「勘太郎月夜唄」小畑実・藤原亮子
- 「印度の星」松島詩子
- 「加藤隼戦闘隊」「ラバウル海軍航空隊」灰田勝彦
- 「若鷲の歌」(予科練の歌)霧島昇・波平暁男
- 「お使いは自転車にのって」轟夕起子
- 「夜来香」李香蘭
- 「同期の桜」
流行
- 愛国いろはカルタ
- 特配のための仮病患者が続出し警視庁が取締りへ
新登場
- 松根油(航空代用燃料)
- D52形貨物用蒸気機関車
- 決戦料理の名で野草食を奨励
スポーツ
- ラグビーを闘球、ホッケーを杖球、ゴルフを打球に改称
- 出陣学徒壮行野球の早慶戦行われる
- 野球用語が変更(ストライクは「よし」、アウトは「ひけ」など)
おくやみ
- 倉田百三
- 山本五十六
- 島崎藤村
- 鈴木梅太郎
- 徳田秋声
物価
- 新聞購読料1ヶ月:1円27銭
- 白米10キロ:3円36銭
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