1940年(昭和十五年)の出来事
1940年のニュース
日本首相
阿部信行、米内光政、近衛文暦
アメリカ大統領
フランクリン・ルーズベルト
主な社会の出来事
1月6日:米内光政海軍大将による内閣が発足。
2月2日:民政党の斎藤隆夫による反軍演説事件。
3月28日:カタカナの外国風芸名を改名せよとディック・ミネらが通達を受ける。
4月8日:国民体力法公布(ツベルクリン反応・X線撮影などを義務化)。
4月11日:電話局が全国一斉に個人加入申し込み受付開始。
4月24日:米・味噌など2品目に切符制採用が決定。
5月3日:東京市は管下の米穀販売店に外米6割混入を指示。
5月10日:チェンバレン英首相が辞任し、チャーチル挙国連立内閣が発足。
5月13日:日本勧業銀行などが報国債券を発売(1等1万円)。
6月10日:伊が英・仏に宣戦布告。
6月14日:独軍がパリに無血入城。仏政府はボルドーに移転する。
6月27日:ルーズベルト米大統領が国家緊急事態を宣言。
7月10日:独空軍が英の空襲を開始。
8月1日:東京市内に「ぜいたくは敵だ」の立看板が設置される。
8月1日:東京の食堂、料理屋などで米食禁止。
8月5日:警視庁衛生部がパーマネント自粛を厳達。
8月15日:民政党が解党。
8月17日:国民生活新体制要項が発表される(飲料店・映画館の営業時間制限、自動車使用制限、遊覧旅行制限など)。
8月21日:トロツキーがメキシコで暗殺される。
9月2日:贅沢料理禁令初日。
9月2日:料理屋・飲食店の酒類販売を午後5時以降に制限。
9月23日:日本軍、北部インドシナに進駐を開始し交戦。
9月27日:日独伊三国同盟がベルリンで調印される。
10月1日:興亜奉公日(自家用車禁止、盛り場の商店の閉店時間制限など)。
10月12日:大政翼賛会結成。
10月31日:東京のダンスホール閉鎖。
11月5日:ルーズベルトが米国史上初めて大統領に3選する。
11月10日:紀元2600年記念式典。各地で提灯行列などの祝賀行事。
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1940年の流行や文化
ラジオ
- 帝国議会から初のラジオ中継
- 国民歌謡で「トントントンカラリと隣組」連続放送
映画
- 「支那の夜」長谷川一夫、李香蘭
- 「小島の春」夏川静江
- 「燃ゆる大空」大日方伝
- 「宮本武藏」片岡知恵蔵
コマーシャル
- 「献納広告」として時局利用広告登場
ベストセラー
- 織田作之助「夫婦善哉」
- 田中英光「オリムポスの果実」
- 南洋一郎「密林の王者」
- 吉川英治「三国志」
- 三木清「哲学入門」
マンガ
- 加藤悦郎「新体制漫画読本」
- 大城のぼる「火星探険」
- 横山隆一「フクチャン部隊傑作集」
流行語
- 新体制
- 大政翼賛
- 臣道実践
- バスに乗り遅れるな
- 贅沢は敵だ
- 祝ひ終わった、さあ働かう
- 零戦
- 隣組
流行歌
- 「誰か故郷を思はざる」霧島昇
- 「湖畔の宿」高峰三枝子(発売禁止処分)
- 「蘇州夜曲」渡辺はま子・霧島昇
- 「紀元二千六百年」
- 「荒鷲の歌」
- 「峠の我が家」
- 「お玉杓子は蛙の子」
- 「目ン無い千鳥」
流行
- 大学生に名曲レコード鑑賞流行
- 正倉院御物が初の一般公開
- 愛国子供カルタ
新登場
- 勝関橋開通
- 武蔵野デパート(西武百貨店)
- 国産たばこ「バット」は「金鶏」、チェリーは「桜」に改名
- 中学生の制服が国民服・国防色に統一
スポーツ
- 東亜競技大会開催
- 日本野球連盟が用語改定(監督を教士、選手を戦士、マネジャーを秘書とする)
- 戸田ボート・コース開場
おくやみ
- 西園寺公望
- 5代目三遊亭円生
- 2代目市川左団次
- 5代目中村歌右衛門
物価
- 入浴料:大人7銭
- もりそば15銭
- 牛乳1本10銭
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