前立腺癌とはどんな症状の病気なのか?原因や治療や手術の方法は?

前立腺癌は男性だけが持つ臓器「前立腺」に発症するがんで、50歳以上になると急増する疾病です。1975年には新規患者数2,400人ほどでしたが、それ以降患者数は増加の一途をたどり、2020年には約8万人に達すると推測されており、高齢社会の日本においては今後も益々新たな患者が増えていくであろう疾患です。

今回は「前立腺癌」の症状や原因や治療法などについて解説いたします。

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前立腺癌とはどんな症状の病気なのか?

前立腺は膀胱に接するクルミ大の器官で、精液を作る働きをしています。前立腺がんは、この前立腺の細胞が何らかの原因で無秩序に増殖を繰り返す病気です。

早期では無症状なことも多いため、本人に自覚がないことがほとんどですが、早期でもPSAという血液検査によって見つけることが可能です。他のがん同様に早期発見・早期治療が最も重要ですので、50代以上の方は年に1回のがん検診の受診を必ず受けるようにしましょう。

早期癌以外は完全な治療は困難ですが、進行が比較的ゆるやかなので、治療さえすれば、しばらくは日常生活に支障のない場合が多いものがほとんどです。

がんは大きくなると、尿道を圧迫して前立腺肥大症と同じように、夜中に何度も排尿したり、排尿の勢いが弱くなったり、排尿そのものに時間がかかるようになる排尿障害や、排尿痛を発症します。さらに進行すると、水賢症(すいじんしょう)や背中の痛みなども現れます。また年齢が高くなればなるほど、出現率は高くなります。

前立腺癌は何が原因で起こるのか?

前立腺癌を発症する原因は、加齢、遺伝、人種、脂肪やたんぱく質の多い食生活とも関連性があります。男性ホルモンが発生に重要な役割を占めていることもよく知られています。50歳代以上の男性に多く、一般的には老化が非常に大きく影響していると認識されています。

予防としては食生活の改善がすぐにでも始められる対策になります。肉類・乳製品・脂肪を摂り過ぎないようにし、穀類や大豆やトマトを多く摂取すると予防効果が期待できます。

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前立腺癌の治療や手術はどんな方法でおこなうのか?

前立腺癌はPSAという血液検査によって調べることが可能です。もしもこの検査で前立腺の異常が見つかった場合は直腸診や超音波断層法や組織検査を行ないます。

万が一前立腺癌が発症していた場合、治療法には男性ホルモンのはたらきを弱める内分泌療法、放射線療法、手術療法がありますが、がんの悪性度や病期、合併症の有無、年齢などによって選択する治療方法が異なります。

治療法は医師と相談しながら決めますが、がんが前立腺のみにある場合には手術療法や放射線療法、高齢者には内分泌療法が行われるのが一般的です。

内分泌療法

内分泌療法は、男性ホルモンを除去する治療法で、両方の精巣(睾丸)を摘出する去勢術や、薬で男性ホルモンの分泌を抑えるLH-RH療法、精巣機能を低下させる女性ホルモン療法などがあります。
多くの場合で効果はみられるものの、何年か経過すると効果がなくなるという問題点もあります。

放射線療法

放射線療法は、前立腺近くにある直腸や膀胱などへの影響がないようにしながら高線量の放射線を前立腺に照射します。治療効果を上げるためには内分泌療法を併用するのが一般的です。また、悪性度の低い限局がんは、前立腺に金属を埋め込んで放射線を送る小線源治療も用いられます。

手術療法

全身麻酔をかけて前立腺と精嚢を摘出して尿道と膀胱をつなぐ根治的前立腺摘出術が行なわれます。近年では腹腔鏡(ふくくうきょう)やロボットによる前立腺全摘出術が行われるようになっています。リンパ節への転移の可能性がある場合には、同時にリンパ節も取り除きます。また、がんが前立腺のみにある場合で、希望がある場合には、勃起起機能を温存するための神経温存術が行なわれます。

まとめ

今回は前立腺癌の症状や原因や治療法について解説いたしました。特に高齢の男性の場合はいつ発症してもおかしくない病気ですが、早期発見や早期治療によって治すことができる疾患ですので、食生活などに気を配るとともに、1年に1回のがん検診を必ず受診して予防に努めることが重要です。

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