溶連菌感染症の症状や発症する原因と治療や対応の仕方

溶連菌感染症は溶血性連鎖球菌と呼ばれる細菌による感染症の総称ですが、一般的にはA群溶血性連鎖球菌(A群β溶血性連鎖球菌)による感染症を特に「溶連菌感染症」として理解されているケースがほとんどです。主に喉(のど)に感染して、咽頭炎や扁桃炎、小さく赤い発疹を伴う猩紅熱(しょうこう熱)などの病気を引き起こします。今回はそんな「溶連菌感染症」について解説いたします。

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溶連菌感染症の症状や原因

高熱とともに、全身がびっしり赤い発疹でおおわれる病気ですが、抗生物質が効果的で、早く治療すれば軽くすむようになりました。2歳未満の赤ちゃんがこの病気にかかることはほとんどありません。

初期に出る症状

  • 3〜5日の潜伏期間を経て、喉の痛みとともに、38〜39度の高熱が出ます。扁桃腺や首のリンパ節が腫れて、そのまわりが赤くなります。扁桃腺に白色から黄色がかった膜ができることもあります。
  • 嘔吐、頭痛、腹痛が起こる場合もあります。
  • かゆみのある赤い細かい発疹が胸や首、手首や足首などから出始めます。発疹の粒は麻疹(はしか)より小さく数が多いため皮膚がとても赤く見えます。

続いて起こる症状

  • 発熱後1〜2日すると口のまわりを除いて、発疹が全身にびっしりと広がります。口のまわりだけが青白く見える症状は「口囲蒼白」(こういそうはく)と呼ばれます。
  • イチゴの粒々ように舌が赤くなり腫れてきます(いちご舌)。

回復期の症状

  • 2〜4日もすると発疹が消えていき、1週間ほどで熱も下がり、発疹も治まります。
  • 手のひらや指の皮が細かいくずになってむけてくる「膜様落屑」(まくようらくせつ)が見られることがあります。
  • 1ヶ月後くらいから急性腎炎やリウマチ熱を併発することがあります。

原因

溶血性連鎖球菌(溶連菌)という細菌の中のA群β型溶血性連鎖球菌が、咳やくしゃみなどで飛んで感染します。まれに傷口から感染することもあります。潜伏期は2~5日で、その期間中は他の人にも感染することがあります。一度かかると免疫ができます。

かかりやすい年齢・時期

2歳以上から中学校に入るくらいまでにかかりやすく、小学校などで集団発生することがあります。特に発生しやすい季節というのはありません。

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溶連菌感染症の治療や対応の仕方

病院に行く目安

溶連菌感染症の主な症状の一つである「猩紅熱」は、今では抗生物質を使えば1週間ほどで治るようになりましたが、かつては死亡率の高かった病気の一つです。扁桃腺が腫れて高熱が出るなどの症状が出たら、すぐ病院に連れて行きましょう。抗菌薬(抗生物質)を2週程度服用する治療法が一般的です。

良くなったと思っても、溶連菌を完全に除く前に服薬をやめると再発することが多くあ流ため、1ヶ月ほどは指示通りに服薬を継続し、注意して観察を続けましょう。まれに急性腎炎(急性糸球体腎炎)やリウマチ熱などの合併症が出ることがあるため、回復後2〜3週間経ったら検査を受けておくと安心です。

溶連菌感染症の家庭での看病の仕方

  • 薬を飲ませて症状が消えても、医師の指示があるまでは勝手に薬をやめないことが大切です。治ったかのように見えても、菌が残っていたり、合併症を起こすことがあります。2週間くらいはしっかり治す必要があります。
  • 兄弟姉妹が猩紅熱にかかった場合、感染している可能性が高いので、医師に相談して、抗生物質を処方してもらいましょう。
  • 家庭のケアでは、基本的に風邪と同様です。ゆっくり静かに休ませることが第一です。

まとめ

今回は「溶連菌感染症」の症状や原因や対応について解説いたしました。発症から1週間程度で熱や発疹は治まりますが、勝手な判断で服薬をやめたりすると、その後再発したり、腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こすこともありますので、回復後も油断せず、2週間〜1ヶ月ほどは医師の指示通りに服薬治療を続けることが大切です。

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