ビタミン剤の効果や野菜ジュースの効能に副作用はないのか?

ビタミン剤のサプリメントをよく摂るという人は多いのではないでしょうか?食事の際に野菜をたくさん摂るのも大変ですし、手軽にビタミンを補給できるサプリメントは確かに便利なものですが、果たしてビタミン剤は本物の野菜から栄養を摂るのと効果は同じなのでしょうか?

今回はビタミン剤や野菜ジュースの効果について解説いたします。

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ビタミン剤の効果や効能は本物なのか?

普段野菜を十分摂れていないという自分への罪悪感から、つい手を出したくなってしまうのがビタミン剤ではないでしょうか?しかし実際、ビタミン剤は野菜の代用になるのでしょうか?

ビタミン剤は野菜等に含まれるビタミンよりも吸収が悪いため、多くは数時間以内に尿から排泄されます。野菜をたくさん食べても尿が黄色くなることはありませんが、ビタミン剤を服用すると尿は黄色くなります。やはり天然のものから摂取するのがベストと言えるでしょう。また野菜には、ビタミン以外にもポリフェノールなどの抗酸化物質も含まれており老化を防ぐ働きをしてくれます。

ビタミン剤は肌の救世主なのか?

肌が荒れて困った時、真っ先に頭に浮かぶのは「ビタミン」という人が多いのではないでしょうか。まるでビタミンは、肌の救世主で、トラブルに万能の効果があるように思われている傾向があります。しかし、肌があれている原因をきちんと探さないで、ビタミン剤にばかり助けを求めて本当に良いのでしょうか?そんなにビタミン剤は、いいことづくめなのでしょうか?そもそもビタミンとは何かについて改めて解説いたします。

ビタミンとは、体内で起こる各種反応を助ける働きをもつ「補酵素」(注1)のことをいいます。さらに「体内で合成されないもの」(注2)ということも定義のひとつです。

あくまでも反応を助ける存在なので、勝手に反応を起こしたり、どんどん進めたりするものではありません。

例えば、パスタを茹でる時、通常はたっぷりの湯に塩を入れて茹でますが、ビタミンはここにおける湯の役割だと思ってください。もちろん、お湯が全くないと茹でることができませんが、適度にあれば良いわけです。湯は少ないよりはたっぷりめのほうが歯ごたえよく茹であがりますが、あまりたっぷり過ぎても意味はありません。必要最低限の量があれば良いわけです。

肌が荒れた時に、とりあえずビタミンばかりたくさん摂るのは、パスタの仕上がりがいまひとつだったときに、とりあえず湯ばかり増やすようなものです。湯が不足気味だった場合にはそれも意味がありますが、そうでない場合には湯を増やしても結果は良くなりません。

「湯が足りないと、おいしく茹であがらない」というのは事実ですが、だからといって「湯を増やせば、今よりおいしく仕上がる」ということにはなりません。「ビタミンが足りないと肌が荒れる」というのは正しいのですが、「ビタミンを摂れば肌がよくなる」とは限らないというわけです。

「とりあえずビタミン」と盲信するのではなく、肌が荒れる原因をきちんと考えないといけないのです。実際にはビタミン不足よりも不規則な睡眠などの生活習慣の乱れなどが、肌あれの原因として圧倒的に関連性が高いと考えられます。

注1】補酵素

酵素とは、ある化学反応をスムーズに進める物質のことです。酵素がないと反応は起こりません。補酵素はさらに、その酵素の働きを助けるものです。酵素や補酵素のどれが欠けても反応は起こらないのでそれぞれに重要ではありますが、あくまでも反応の主役をなす物質ではありません。また、過剰に加えたからといって反応がいくらでも進むというものでもありません。

注2】ビタミンは体内で合成されない

ビタミンは体内で合成されないものを指すというのが大前提ですが、例外的に、合成されるものもビタミンと呼ぶ場合があります。例えば肌にとって重要な物質であるビオチンは、ビタミンHとも呼ばれますが、腸の中、つまり体内で合成されている物質です。

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ビタミン剤の摂り過ぎで起こる副作用

次にビタミン剤は無害かどうかですが、ビタミン剤による有害作用の可能性はいくつか報告されています。

ビタミンEサプリメントの摂りすぎが有害である可能性の報告や、水溶性だから無害だといわれるビタミンB6による薬剤性光線過敏症の報告もあります。

また、ビタミンBは水溶性で尿中に排泄されますが、汗からも排泄されます。そのため、ビタミンBを飲むと汗から酸っぱい臭いがして体臭の原因になることがあります。特に女性の場合は、おりものににおいがつくこともあります。

ビタミンCも摂りすぎると、尿路結石のリスクが高まります。葉酸(ビタミンBの一種)のサプリメントの摂りすぎは、大腸がんのリスクを高めるという報告も最近増えています。他にビタミン剤ではないですが、CoQ(コエンザイムQ)のサプリメントは心疾患のリスクを高める可能性が報告されています。

旅行などで野菜を摂るのが難しい時にビタミン剤を飲むことは、悪いこととはいえません。ただし、漫然と飲み続けることはやめましよう。

日本人にビタミンは欠乏しているのか?

ところで、実際に私たちの体にビタミンは不足しているのでしょうか?つまり、パスタの湯は常に不足気味なのでしょうか?

現代の日本の食生活で、健康成人においてビタミンが本当に欠乏することはほとんどありません。野菜を食べなくても肉や魚にもある程度ビタミンは含まれていますし、無意識のうちに摂取しているからです。

つまり、明らかに茹であがりの味が落ちるほど、もしくは茹でることができなくなるほどパスタの湯が不足している人は、特殊な病気の場合を除けば一般的にはほとんどいません。

日本人に比較的欠乏しやすいのはビタミンB1で、特に大酒飲みの人にはまれですが欠乏症が見られることがあります。これはアルコールなどの糖質を代謝する際にB1が消費されるからです。ビタミンB1は神経系の調整に働くビタミンで、不足すると神経炎を起こしたり、ひどい場合は脚気(かっけ)になります。ただし、これは肌あれとは別の話です。

野菜ジュースの効果や効能は信頼していいのか?

野菜を食べる代わりに野菜ジュースでもよいのでは?と思う人も多いでしょう。しかし野菜ジュースとして缶やパックで売られているものは、腐敗を防ぐために一度殺菌されており、高温で処理するため、かなりのビタミンが壊れています。それを補うためにビタミン剤を添加しているものまであるほどです。

自宅で野菜ジュースを作れば、生の野菜を摂っているのとほぼ変わらない効果が期待できますが、ミキサーにかけるときに空気に触れることで、かなりのビタミンが壊れてしまいます。また、体を冷やすというデメリットもあります。

旅行先などでどうしても野菜が十分摂れない場合は、粉末タイプの青汁を携帯することをおすすめします。フリーズドライになっているものがあり、溶かさなくてもそのまま飲めるのでとても便利です。野菜ジュースよりは青汁のほうが効率的にビタミンが摂れ、また抗酸化力も高い健康飲料と言えます。

まとめ

今回はビタミン剤や野菜ジュースの効果について解説いたしました。適度に食生活の補助のために利用するのは構いませんが、ビタミン剤を摂ることが本物の野菜を摂取することの代わりにはならないことをしっかり認識し、できるだけ日頃から適量の野菜を食生活の中で摂り入れていくようにしましょう。

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