てんかんとはどのような症状の病気?原因や治療法や対処の仕方は?

てんかんは発作を繰り返す脳の病気です。発作を持っていても致命傷になるような重篤な病気ではありませんが、突然起こる発作に備えて、本人も家族や周囲の人も予備知識を深めておくことは非常に重要です。今回はてんかんについて解説いたします。

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てんかんとはどのような症状の病気なのか?

てんかんとは、脳の神経細胞が過剰な興奮状態になり、痙攣発作を引き起こす慢性の脳疾患です。症状は全身がひきつけたり、意識がぼんやりするなどさまざまで、身体の一部に起こる「部分発作」と、発作の最初から意識を失う「全般発作」に分けられます。

てんかんの発作は突然起こり、基本的には短時間で収まります。発作自体が致命的になることは少ないので、落ち着いて対応することが大切です。

受診科は神経内科、精神科、脳神経外科などで、服薬治療によって普通どおりの生活を営める病気です。

頭部外傷者や頭部の手術を受けている人がてんかん発作を起こすことがあるので、既往歴に注意しましょう。

  • 部分発作
    からだの片側の一部に起こる発作で、意識障害がないものを単純部分発作、意識障害があるものを複雑部分発作といいます。
    単純部分発作では、からだの一部が痙攣し、ジャクソン痙攣といって、手から腕、足へと進展していくのが典型です。発作後に一時的な麻痺が生じることがあります。これをトッド麻痺といいます。そのほか、からだの一部に異常感覚を覚えたり、腹痛や下痢をともなったりすることもあります。
    複雑部分発作では、発作の途中で無反応な状態が1〜2分続き、その間、自動症といって口をもぐもぐさせたり、唇をなめたり、前ボタンを掛けたり外したりするような動作をすることがあります。

 

  • 全般発作
    最初から意識はなく、発作も左右同時に生じます。部分発作から全般発作に移行することもあります。
    発作のタイプには、突然、5〜15秒ほど意識が混濁し、たとえば過呼吸の後、1点を見つめるような欠伸発作、手足や顔面などの筋がピクッと痙攣するミオクロニー発作、突然、両手足や胴体が突っ張ったり(強直発作)、激しく屈伸させたり(間代発作)する強直間代発作があります。たいていは数分で終わり、発作が治まった後はもうろう状態になっていることがよくみられます。

【症状】

  • 身体の一部または全身がけいれんする
  • 身体の一部または全身が硬直する
  • 身体の一部または全身がひきつる
  • 意識を失う、意識がぼんやりする
  • 崩れるように倒れる
  • 徘徊

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てんかんとはどのような原因で発症するのか?

てんかんは、大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮が原因となって発症します。遺伝性のてんかんはまれで、多くは原因不明の特発性のてんかんです。

妊娠出産時のトラブル、頭部の腫瘍や外傷、脳血管障害、炎症、代謝異常などが関係する場合もありますが、多くは原因不明です。

診断には脳波検査を行います。そのほか、発作の誘因、発作前後の状況、発作の持続時間、発作の回数、発作の始まった年齢、既往症(これまでにかかった病気)などから診断をつけます。

大脳に病変を抱えている場合には「症候性てんかん」(二次性てんかん、続発性てんかん)、病変がない場合は「真性てんかん」(一次性てんかん、本態性てんかん)といいます。

【原因】

  • 大脳の神経細胞の一時的な異常状態
  • 不明(高齢者の増加により脳血管障害に伴う発症が増えてきている)

てんかんとはどのような治療法や対処の仕方があるのか

てんかんの発作が初めて現れたとき、すぐに薬物を服用することはせず、脳波検査などで明らかなてんかん発作と診断されてから初めて薬物治療を行うのが良いでしょう。

抗てんかん薬には様々なものがあり、発作の種類や年齢などを考慮して適切なものを医師が選択します。通常は単剤ですが、発作のコントロールがうまくいかないときには2剤を併用します。服用中は、脳波検査、薬の血中濃度測定、副作用をチェックする血液検査などを行います。

薬物療法によって7〜8割は発作が軽減し症状が改善し、普通の日常生活を送ることができます。

発作が消え、脳波が正常化した状態が2年続くと、薬の量を減らします。

治療中または、改善後はアルコールやコーヒーなどの嗜好品は控えます。睡眠不足、ストレス、過度な疲労も発作の要因とな流ので、規則正しい生活を送ることが大切です。

まとめ

今回はてんかんの症状や原因や治療法について解説いたしました。年齢、性別に関係なく発症する病気ですが、薬物療法によって改善できますので、発症した場合は神経内科、精神科、脳神経外科などをすぐに受診し、治療を開始するようにしましょう。

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