胆石症、胆嚢症

胆嚢炎は胆嚢に細菌が感染する疾患で急性と慢性があります。一般的に問題となる多くは急性胆嚢炎のケースです。今回は胆嚢炎について解説いたします。

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胆嚢炎とはどのような症状の病気なのか?

急性胆囊炎の多くは、胆嚢の出口が胆石でふさがれ、胆汁の流れが滞り、細菌感染を起こして発症します。

発症すると、食事をして3〜4時間後に吐き気や上腹部痛、悪寒、高熱が起こります。黄色い液を吐いたり、尿の色が茶褐色になったり、黄疸や右上腹部に強い圧痛があることもあります。腹部全体が硬くなっている場合は、胆嚢が破れて腹膜炎を起こしている可能性があります。

進行すると、穿孔や腹膜炎など合併症を起こします。

【急性胆嚢炎の主な症状】

  • 食事の3〜4時間後の腹痛
  • 右上腹部痛(痛みは右肩に放散する)
  • 吐き気、嘔吐、発熱、腹部の不快感

<慢性胆嚢炎>

慢性胆嚢炎は、胆石が原因の炎症を繰り返すことで、胆嚢自体が損傷を受け収縮していく病気です。胆嚢に結石をともなう急性胆嚢炎を繰り返し起こすことで慢性化します。慢性的な消化不良や場所のはっきりしない腹痛、吐き気などがありますが、無症状の場合もあります。

長期にわたって繰り返し胆嚢炎を起こしていると、胆嚢が厚くなり、線維化して縮んでいきますが、この状態を放置しておくと、膵炎や、まれに胆嚢がんを引き起こすことがあります。

<胆管炎>

胆管炎は胆管内に細菌が感染するもので、胆石が胆管につまって発症することが多いものです。胆管炎といえば一般的には急性のものを指すことがほとんどです。症状は胆嚢炎によく似ています。

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胆嚢炎とはどのような原因で発症するのか?

急性胆嚢炎の約9割は、胆嚢から胆汁を導く胆嚢管が胆石でふさがれることが原因で発症します。胆汁は胆嚢の中で濃縮され、そこに腸内細菌である大腸菌や嫌気性菌が感染して炎症が起こります。穿孔を起こすこともあります。残りの1割は、無石胆嚢炎と呼ばれます。

【急性胆嚢炎の主な原因】

  • 胆石
  • 細菌感染

胆嚢炎の治療法は?

急性胆囊炎の受診科は、消化器外科、消化器内科、消化器科、内科になります。

急性胆嚢炎や急性胆管炎が起きた場合、とても食べることなどはできません。医師の指示により治療が必要となります。

治療は、初期には絶飲食し点滴で水分と電解質を補い、炎症を抑える抗生物質や鎮痛剤を投与します。強い炎症をともなう場合は、開腹手術や腹腔鏡を使って胆嚢摘出手術を行ったり、胆嚢に管を通して溜まった膿(胆汁)を体外に排出する処置(経皮経管胆嚢ドレナージ術)を行います。

慢性消化不良は、胆嚢を摘出しただけでは改善されません。コレステロールは胆石を生じる原因となるため、脂質の多い食事や暴飲暴食は控えます。体重を減らすことで、慢性消化不良の状態の改善が期待できます。適度な運動も心がけて肥満を防ぎましょう。

栄養バランスのよい食事を三度の決めた時間に摂ります。体力を維持するために魚や肉、豆類などの高タンパク質も摂ることも重要です。ただし、魚や肉でもウナギやカニや卵類は、コレステロールが多いので控えます。

胆嚢炎の自覚症状がなくても、胆石があることがわかっている場合は、定期的な検査を受け、経過に注意する必要があります。

まとめ

今回は胆嚢炎について解説いたしました。発症事例の約9割は胆石が生じることによって引き起こるため、開腹手術などが必要となる場合もあるため、決して軽視できない疾患と言えます。食後数時間後に、みぞおちや腹部から肩の辺りにかけて、痛みを感じることが多い病気ですので、痛みや違和感を覚えた場合は早めに検査を行いましょう。

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