帯状疱疹とはどんな疾患なのか?治療法は?帯状疱疹後神経痛とは?
帯状疱疹はかつてかかった水痘(水疱瘡)のウイルスが、神経細胞のまわり潜伏感染していたものがなんらかの誘因で再び活性化して発症する病気です。強い痛みをともなう非常につらい病気として知られていますが、どのような人がかかり、どのように治療をするのでしょうか?今回は帯状疱疹について解説いたします。

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帯状疱疹とはどんな疾患なのか?

帯状疱疹の症状

かつてからだに侵入した水痘帯状疱疹ウイルスが、免疫が低下した時に再び活性化して起こります。前兆として神経痛のような痛みが出ます。数日後、痛んだ場所の神経に沿って虫刺されに似た紅斑のある水疱がずらっと帯のように長く現れ激痛をともないます。

発疹が頬や耳に出たときは顔面の神経麻痺が起こることがあり、外陰部に出ると尿が出にくくなることがあります。さらに発疹にともなって頭痛や発熱も現れます。

その後、水ぶくれができ膿んできますが、2〜3週間でかさぶたになり、いったん症状は治まったようにみえます。

高齢者や糖尿病をもっている人は、その後も痛みが続くこともありますが、1度かかれば通常2度かかることはほぼありません。

帯状疱疹の原因

水痘にかかったときの水痘・帯状疱疹ウイルスが感覚神経節に潜んでいて、免疫力が低下したり、過労やストレスや加齢などが誘因となった時に、神経を通って皮膚に至ることで皮膚が感染して発症します。

白血病やHIV感染などで免疫力が低下している人、アトピー性皮膚炎、花粉症、アレルギー体質の人などがかかりやすいと考えられています。すべての年代で発症しますが、50代で特に多く発症が見られます。また、水疱瘡にかかった人の約20%が帯状疱疹を発症すると言われています。

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帯状疱疹はどのように治療法するのか?

帯状疱疹を発症した時は、放置しても水痘が破れてかさぶたができ数週間で治りますが、皮膚科では抗ウイルス薬の内服、点滴などとともに症状に合わせた治療を行ないます。痛みに対しては消炎鎮痛薬やステロイド薬の内服、痛みがひどいときは神経に麻酔を注入する神経ブロックを行ないます。皮膚の病変にはワセリンや抗菌薬が使われます。

最初は軽い症状でも次第に悪化してくるので早めに治療を開始しましょう。皮膚の症状は通常は3週間ほどで治まりますが、痛みだけが長期間持続することがあります。日常生活では、安静にして体力をつけましょう。

2016年には厚生労働省が、50歳以上の方の帯状疱疹の予防のために水痘ワクチンの接種が有効であることを認めました。保険外にはなりますが、大人の方は水痘ワクチン(帯状疱疹予防ワクチン)の接種も検討されると良いでしょう。

 帯状疱疹後神経痛とはどんな疾患なのか?

帯状疱疹後神経痛とその治療

帯状疱疹の発疹が治まっても、神経痛のような痛みが3か月以上も引かないときは帯状疱疹後神経痛とよばれ、高齢者や糖尿病患者に多くみられます。

痛みを和らげるための治療には抗うつ薬の服用、鎮痛内服薬、神経ブロック、レーザー治療などがありますが、長期間継続することが多い上に、現在のところ決め手となる治療法がないため、とてもつらい思いをします。

高齢者に多いということから、痛みによって行動範囲が狭まり、精神的に落ち込んでしまったり、筋力が衰えるというように、二次的な問題に派生するケースも多く見られます。じっとしていると、痛みに神経を集中させてしまうので、気分転換をしながら、リラックスして過ごすようにしましょう。

まとめ

今回は帯状疱疹について解説いたしました。水痘ウイルスによる全身の病気ですので、過去に水疱瘡にかかった人は、過労やストレスや加齢などによって、いつ発症してもおかしくない状況に置かれているということになります。また、疱疹が治まった後でも、帯状疱疹後神経痛を発症するケースも多いため、特に50歳以上の方の場合は予防接種を受けることをおすすめいたします。

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