睡眠薬を軽い入眠剤だと思って依存している人は要注意

睡眠薬は使用し続けることで依存症に繋がってしまうケースが少なくありません。本来必要がない人でも短絡的に睡眠薬を使用してしまっているという事例が決して珍しくないという現状には危機感を持つべきでしょう。今回は睡眠薬への依存について解説いたします。

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睡眠薬依存の危険性を理解しましょう

どうしても寝つけないという人は、不眠で心療内科を受診すれば、すぐに薬を処方してもらえます。

「軽い入眠剤」として処方される薬の正体はほとんどが「抗不安薬」です。

「軽い」とは2〜3時間で効果が切れるという意味で、副作用がない(弱い、強くない)という意味ではありません。確かに、翌朝になれば眠気が残ることはほとんどありませんが、これらを使い続けると、依存性が生じて薬をやめられなくなってしまうことがあります。

これは「常用量性依存」といわれ、薬が効かなくなったり薬の量が増えたりすることがないうちに、つまり服用している本人が気づかないうちに依存症になっている状態です

「依存」というと、薬が効かなくなって使用量が増えていくイメージがありますが、それがないのが睡眠薬依存の怖いところと言えるでしょう。依存ですから薬をやめると禁断症状が生じて余計に眠れなくなり、ひどい場合は興奮状態になります。高齢者の場合では、睡眠薬を長期的に使い過ぎると記憶障害や筋弛緩作用(きんしかんさよう=ふらつきや転倒)などを起こしてしまうこともあります。

「軽い」と称される短時間型の睡眠薬のほうが、実はこのような副作用を起こしやすいので、認識を改めるべきでしょう。

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「不眠」という症状はある意味で病気ではないと考えられています。例えば農業などの肉体労働に従事している人には、不眠に悩まされる人はほとんどないようです。これは朝早く起きて戸外で体を動かすといった生活を送っていれば、普通は誰でも寝られると解釈することができます。

逆に、十分に体を動かさなかったり、パソコンばかりを見て脳を覚醒して体をあまり使わないような生活を続けていれば、眠れなくなるのはある意味当然のこととも言えるのです。それを、睡眠薬で麻酔をかけるように無理やり眠らせて良いものでしょうか?

眠りたい時に好きなだけ眠れないことは「不眠症」とは呼びません。食べたいときに好きなだけ食べられなくても、病気ではないのと同じことです。したがって、眠れないからといって短絡的に薬に頼るべきではないのです。

十分な睡眠時間を確保していても、昼間に眠くて眠くて困るという人は、睡眠に入ってはじめの3時間が大切とされているので、そこで熟睡できるように工夫してみてください。気分を落ち着かせたり、入眠しやすい室温にするなどの工夫で改善されることもあるでしょう。食後に眠くなってしまうのであれば、胃腸が弱っているのかも知れません。その場合は「補中益気湯」という漢方が有効なこともあります。

まとめ

今回は睡眠薬依存について解説いたしました。ストレスなどが原因で眠れないことは誰にでもありますが、すぐに「不眠症」と決めつけず、一過性の症状の場合は環境の改善などで自然に寝付きやすくするなどの工夫を講じることをまずは考えてみてください。どうしても不眠が続く場合は医師に相談し、睡眠薬が処方される場合は薬について正しく理解をしておくことが重要と言えるでしょう。

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