イカスミに含まれる栄養成分と健康効果や効能

イカスミ・スパゲティと言えば、日本に登場した当時は「あの黒いやつ?」とキワモノ料理のような見られ方もされていましたが、イタリア料理ブームとともに、イカスミのパスタもすっかり定着し、今では料理として違和感を持つ人はほとんどいないでしょう。このイカスミには、がんを抑制する働きもあり健康効果の高い食材であることがわかっています。今回はイカスミの栄養成分について解説いたします。

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イカスミに含まれる栄養成分

イカの成分と効用

栄養成分 はたらき
タウリン がんの予防
 ムコ多糖・ペプチド複合体 がん・腫瘍の増殖を抑える
ビタミンB1  疲労回復
たんぱく質 体の抵抗力を高める
ビタミンB2 過酸化脂質の害を防ぐ
 ビタミンE 抗酸化作用

スルメイカ50g中の主な栄養成分
※常用量50g=小1/3杯の栄養成分値

栄養成分 含有量
ビタミンE 1.05mg
ビタミンB1 0.025mg
ビタミンB2 0.02mg
たんぱく質 9.05g

ムコ多糖・ペプチド複合体はイカスミに含まれ、それ以外はイカ自体の身に含まれる栄養成分です。その中で特に注目したいのはタウリンです。タウリンはアミノ酸の一種で、血圧やコレステロールを下げたり、動脈硬化の予防に役立ちます。また、イカはコレステロールが多いと言われることがありますが、タウリンが含まれているのでバランス的には相殺されるのです。さらにタウリンに抗がん作用があることもわかってきています。

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イカスミに含まれる栄養成分の効能

ムコ多糖・ペプチド複合体が免疫力をアップする

イカスミの抗がん作用が発見されたのには、あるワケがあります。青森県の八戸市は、イカの水揚げが多いことで知られています。その量は年間20万トン。そこで青森県産業技術開発センターは、捨てられるイカの内臓をなんとかできないものかと考え、調べているうちに、イカスミに新しいタイプのムコ多糖を発見したのです。

ムコ多糖は糖質の一種ですが、イカスミから見つかったのはムコ多糖を含む複合糖質で、ムコ多糖・ペプチド複合体と呼ばれるものでした。

そこで、この物質を詳しく調べてみたところ、なんと、がん予防に効果があることが分かったのです。

それを証明したある実験があります。がん細胞を接種したマウスに、一つのグループにはムコ多糖・ペプチド複合体を、別のグループには生理食塩水を注射して、がんの抑制効果を調べてみたのです。

その結果、生理食塩水を注射していたグループは、がん細胞が増殖して、すべて2~3週間で死亡してしまいましたが、ムコ多糖・ペプチド複合体を注射していたグループでは、5匹のマウスが生き残りました。しかも、そのマウスたちはがん細胞が消失して、完全に治っていたのです。

そこで、さらに研究を進めたところ、イカスミのムコ多糖・ペプチド複合体には、体が本来もっている免授力を高めて、がんの増殖を抑える働きがあることがわかったのです。

イカスミは心臓病の予防にもなる?

イカスミに薬効があるは古くから知られていました。中国でまとめられた医学書「本草拾遺」(ほんぞうしゅうい)には、”血液に良く、心臓の動悸や痛みを和らげる”とか、”婦人の子宮出血に効果がある”と記載されており、実際に治療にも用いられていたのです。

これらが、どの成分の効用によるものかは不明ですが、イカスミの研究がさらに進めば、新たな成分が明らかになると考えられます。

イカスミに含まれる栄養成分や抗がん作用を活かすレシピ

イカスミ料理を定期的に食べる

レストランならともかく、家庭でイカスミ料理というのはちょっと難しそうに思えますが、チャレンジしてみる価値は大いにあります。

イカスミといえば、やはりパスタが有名。スパゲティをつくるときは、2回に1回程度は
イカスミ・スパゲティにしてみてはいかがでしょうか。

また、富山県の有名な特産品に、イカの塩卒にイカスミを使った”黒づくり”があります。デパートなどの特産品売場で購入できますが、新鮮なイカが手に入ったときに手づくりに挑戦してみましょう。

最近では、パスタや塩辛のほかにも、リゾット、パン、ラーメン、焼きそば、中華まん、せんべい、アイスクリームなどにイカスミを使った商品がいろいろ登場しているので、こうした市販品を利用するのもよいでしょう。

まとめ

今回はイカスミに秘められた抗がん作用について解説いたしました。パスタ屋さんに足を運ばれた時はぜひ、イカスミのがん抑制パワーのことを思い出して、イカスミスパゲティを召し上げって頂ければと思います。

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