日焼け止めのSPFやPAとは?

日焼け止めに表示されているSPFとはどのような意味なのか?

塗る量が少ないと、SPF50の日焼け止めもSPF3に効果がダウン

日焼け止めに表示されているSPFの数値は、1㎠の皮膚に対して2mgの日焼け止めを塗布したときの数値として表されています。目安としては顔全体(人間の顔の面積は平均約560㎠=A4判程度)で500円玉大(液状のものでは、手のひらで直径5㎝くらいの量)になります。

この量はかなりのボリュームで、実際女性は平均的にその1/4程度しか塗っていないといわれています。

では、塗る量が半分になってしまう、その効果も半分になるのでしょうか?例えば、SPF50の日焼け止めを適量の半分量で使用した場合、SPF25になるのでしょうか?

もちろん、製品によって違いますが、塗る量が半分になるとだいたい効果は1/4くらいになります。つまり塗る量が1/4だと、効果は1/16になります。SPF50のものでも、SPF3程度にまで効果が下がるということです。SPF15未満のものは日焼け止め効果があるとは言えないので、SPF3では塗っていないのとほぼ同じです。

日焼け止め下地や日焼け止め乳液を指先にパール1個分くらい出して塗って、紫外線対策をした「つもり」になっている人はいませんか?それでは、実は何もしていないのとほぼ同じ状態ということになります。紫外線対策をしていたつもりなのに、30代半ばくらいになると多くの人がシミを発見することになるのはこのためと言えます。

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SPF20の日焼け止めは、400分間紫外線を遮るというわけではない

SPF20の日焼け止めをしっかり塗っていれば、20分×20=400分間、紫外線が皮膚に当たらないのでしょうか?それとも400分経過してから日焼けが始まるのでしょうか?もちろん、そういう意味ではありません。

SPF20の日焼け止めを塗っていると、400分後に皮膚が赤くなります(サンバーンを起こします)。つまり、少しずつは紫外線を受けており、少しずつは日焼けしているということになります。

SPFの数字はシミやシワを防ぐ効果を表すものではない

SPFは「日焼けで肌が赤くなる(サンバーン)までの時間を何倍に延ばすか」、PAは「即時型黒化までの時間をどのくらい延ばすか」ということを測定して決められています。

では、日焼け止めはシミができるまでの時間を何分まで延ばしてくれるのでしょうか?実は、日焼け止めでどのくらいシミやシワを防ぐことができるかについての詳細な研究結果はありません。と言うのも、シミやシワは何年もかけてできるもので、個人差も大きく、日焼け止めがそれをどの程度防いだかなど測定できないからです。

平均的に日本人は真夏の日差しの下では、5~8分でサンバーンを起こすといわれています。では、シミやシワは何分でできるのでしょうか?日差しに当たって2分後にはコラーゲンを破壊する酵素の遺伝子が誘導されているという報告があります。つまり、肌老化は2分後から始まっているのです。サンバーンを起こすよりも老化のほうがずっと早く始まると言えます。

では、SPF20の日焼け止めは、老化が始まるまでの時間を20倍、つまり40分に延ばすのでしょうか?残念ながらその疑問に関するデータはありません。では、「どこまですればシミやシワを防げるの?」と思ってしまいますね。しかし、どこまですればよいかは結局のところわかっていないため、シミやシワに関していえば、SPFの数値に頼らず「極力浴びない」というくらいの認識が必要になるのです。

SPF15以上になると、効果はほとんど変わらない

衝撃的な話ですが、SPF15以上の日焼け止めは、紫外線の遮蔽(しゃへい=ブロック)効果にはあまり差はありません。つまりSPF20もSPF50も、その効果に大差はないのです。

SPF15の日焼け止めは紫外線の94%を遮蔽し、SPF30の日焼け止めは97%を遮蔽します。遮蔽率94%と97%の場合の通過してくる紫外線の量は、遮蔽率94%のものは6%の紫外線を通しますが、97%のものは3%の紫外線を通すので、その効果は確かに2倍違います。この違いが、SPFの差として現れてくるのです。

しかしこれは数字のトリックのようなものです。サングラスや日傘は実は、紫外線遮蔽率で表示されています。UVカット率○%などと書かれているのがそうですが、あなたは、カット率94%のものと97%のもので、効果が2倍違うと思って選んでいますか?その細かい数字よりは、デザインや価格や直感的な気分で選んでしまうのではないでしょうか。だとすれば、SPFに関しても15以上はほぼ同じと考えても大きな問題はないと言えるでしょう。

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日焼け止めに表示されているPAとはどのような意味なのか?

PAの意味を知る

日焼け止めに表示されている「PA」は「Protection Grade of UVA」の略で、UVAを防ぐ効果の指標です。

PAは、即時型黒化を起こすまでの紫外線量を測定して、UVA防御効果の指標としています。すなわち何も塗っていない部分の皮膚と比較して、即時型黒化を起こすまでの時間を何倍に延ばすことができるかを測定します(塗布量、方法などはSPF測定時と同じです)。その結果を次の3段階で表します。

  • PA+
    2~4倍もしくは「効果がある」。
  • PA++
    4~8倍もしくは「かなり効果がある」。
  • PA+++
    8倍以上「非常に効果がある」。
    SPFと比べてPAの数値がおおざっぱなのは、即時型黒化そのものが判定しにくい反応だからです。

即時型黒化とは?

UVAを照射して2〜4時間後に皮膚がわずかに黒く変化する現象を「即時型黒化」といいます。これはメラニン色素の発生によるものでなく(メラニン色素の発生には48時間くらいかかります)、もともと皮膚にあるわずかなメラニン色素の酸化によるものといわれます。

つまり、即時型黒化はUVAによる皮膚障害を直接的に反映するものではなく、それがPA値の問題点といわれています。UVAの害は年単位で現れてくるものであり、人の肌の上で実験的に測定することが難しいので、即時型黒化で代用する形で測定しているのです。

アフターサンジェルやローションにはどんな効果があるの?

アフターサンジェルやローションは、冷感などの鎮静効果と保湿効果をもつものです。日焼けしてほてった肌には心地よいかもしれませんが、日焼けのダメージを回復してくれるものではありません。日焼けのダメージは、基本的にはほとんどリカバリーできません。あくまでも気休め程度の効果しかないと言えるでしょう。

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