おにぎりの食中毒の予防対策

お出かけシーズンといえば、愛情を込めた手作りおにぎりを持っていく機会もあるかと思います。海や山や行楽地で食べるおにぎりは格別に美味しいですし、お出かけの醍醐味の一つでもありますよね。

ところが、この手作りおにぎりが原因で食中毒を起こしてしまう事例が後を絶ちません。今回は手作りおにぎりによる食中毒の予防や対策について紹介いたします。

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おにぎりの食中毒を予防するにはどうすればいいの?

おにぎりによって起こる食中毒は「エンテロトキシン」という毒素が原因です。この毒素は「黄色ブドウ球菌」が増殖することによって作られます。つまり、黄色ブドウ球菌がおにぎりに付着していなければ、理屈上は食中毒は発症しないということになります。

しかし、黄色ブドウ球菌は、人間の手や指や鼻の粘膜などに常在している菌のため、100%シャットアウトするのは難しいのです。

食中毒の予防策としては、調理前に念入りに石鹸で手洗いをし、調理中は鼻の周辺を触らないようにする。また、お米や具材に直接触れないように、手袋やラップを使用して調理することも重要です。

アツアツの炊き立てご飯を握らないようにすることも大切です。少し冷めたお米の方が菌の繁殖を抑えるのには有効です。

ただし、菌は目に見えませんので、どのようなタイミングでどこから移ってしまうかはわかりません。万全に気を配っても100%安全とは言い切れないのです。

調理後は、作ったおにぎりは、できるだけ時間を置かず早めに食べることも大切です。

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おにぎりの食中毒の原因エンテロトキシンは調理後何時間で発生する?

「くらし科学研究所」が行なった実験によれば、市販のレトルトご飯に黄色ブドウ球菌培養液を接種し時間や温度との関係を調べたところ、エンテロトキシンは25度の環境下では16時間後、35度の環境下では13時間後から発生することがわかりました。

ピクニックなどの前日の夜におにぎりを作った場合は、食べるまでの保管環境によっては、非常に高確率で食中毒を発症させる危険性が高いと言えます。

前夜に握ったおにぎりは冷蔵庫に入れ、持ち歩く際は保冷剤などを活用して10度以下の環境を保つことでエンテロトキシンの発生を遅らせることができます。

エンテロトキシンは100度で30分加熱しても死滅しないため、一度発生してしまったら、退治する術はありません。気づくことなく食べた結果、食中毒にかかってしまうのです。

お母さんは大変かもしれませんが、可能ならおにぎりは当日の朝作るというのが非常に有効な対策になります。

おにぎりによる食中毒にかかってしまった時の症状は?

家庭で作ったおにぎりだけに限らず、仕出し弁当や惣菜パンなど、手作りで製造される食品も、エンテロトキシン発生のリスクが高い食べ物です。

食べた物が違っていても、激しい吐き気嘔吐下痢といった症状は同じです。症状が現れるのは食後2~6時間、平均3時間ほどで発症します。

【おにぎりの食中毒 近年の事例】

・熊本で震災避難所の被災者の方が配給されたおにぎりを食べ34人が集団食中毒にかかる。

・東京で海水浴に来ていた5人家族が持参したおにぎりを食べたところ、3人が食中毒にかかり吐き気や嘔吐の症状を発症した。

・和歌山の高校の学食で、おにぎりを食べて生徒が食中毒症状を示した。

まとめ

厚生労働省の統計によればブドウ球菌による食中毒が最も多い期間が5~8月。行楽の時期だけに手作りのおにぎりなどを食べる機会が多いことが起因しているのでしょう。楽しい行楽の際は十分に食中毒対策を心がけください。

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