尿酸とは何か?

尿酸とは何か?

血液中の尿酸の濃度を、尿酸値(血清尿酸値)といいます。尿酸は新陳代謝の結果生まれてくる、核酸やエネルギーの言わば”燃えカス”です。体内には1200mgほどの尿酸が常に蓄積されていて、このうち700mgほどが尿、汗、便などで体外に排泄されています。毎日尿酸はつくられ、溜まっては排泄されていきます。このバランスがとれていれば尿酸値は正常の範囲内に収まります。

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痛風(高尿酸血症)になるのが男性に圧倒的に多い理由は、女性は膀胱が男性より小さく排尿の回数が多いことと、女性ホルモンが尿酸の排出を促す性質をもっていることによります。体内の尿酸量のバランスが崩れる原因は、以下の通りです。

  1. 尿酸産生過剰型
  2. 尿酸排泄低下型
  3. 混合型

このうちの2と3が日本人の高尿酸血症の8割を占めています。

尿酸はもともと水や血液に溶けにくい性質があり、溶けきらない尿酸は、尿酸ナトリウムの結晶となって関節やその周辺に沈着してしまいます。それを免疫システムを担う白血球が異物とみなし、攻撃することで炎症を起こし、腫れや痛みをもたらすのです。これが痛風関節炎の発作のメカニズムです。

痛風発作は激烈な痛みを伴いますが、痛みは1週間程度でいったん引きます。そのまま放置すると尿酸ナトリウムの結晶が、手足や耳たぶなどに溜まって、痛風結節をつくることがあります。

合併症に要注意

尿酸ナトリウムの結晶が腎臓に沈着すると、腎障害を起こします。この状態を放置すると尿毒症を起こしてしまい、致命症になることもあります。治療として人工透析か、腎臓移植が必要となります。痛風発作がほとんどなかったのに、腎症状が進んでいたという場合もありますので、合併症には注意が必要です。

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プリン体とは何か?

プリン体とは細胞核を作る核酸の主要成分で、プリン体の分解産物が尿酸です。この尿酸が体内で過剰になり、尿酸ナトリウムの結晶が関節などに沈着して起こるのが痛風です。

健康のためには、尿酸値を上げるプリン体・アルコール・果糖の摂り過ぎに注意が必要です。プリン体の多いものは痛風の大敵と考えがちですが、プリン体は体内で作られることがわかってきており、以前ほどプリン体の食事制限は厳しくなくなりました。プリン体を避けても、100mg当たり1mgほどしか尿酸値は下がらないため、過剰なカロリー摂取に注意することが重要です。また、アルコールには尿酸値を上げる働きがあるため、すべてのアルコール飲料を控えるのが賢明です。

次に、尿酸値を下げるアルカリ性食品(野菜・きのこ・海藻類)や乳製品を積極的にとりましょう。尿酸は、アルカリ性から中性によく溶ける性質があるため、尿をアルカリ性に保つことが大切です。また、老廃物を排出するための1日2L以上を目安とした水分補給も有効です。

食品のプリン体含有量の一例【()内は100gあたりの含有量】

  • 極めて多い(300mg〜)
    鶏レバー、マイワシ干物、白子、あんこうの肝酒蒸し、干しシイタケ、クロレラ、ローヤルゼリー、煮干し、鰹節
  • 多い(200〜300mg)
    豚レバー、牛レバー、カツオ、大正エビ、アジ干物、サンマ干物
  • 少ない(50〜200mg)
    ウナギ、ワカサギ、豚ロース、豚バラ肉、マトン、牛肩ロース、牛タン、ハム、ベーコン、ほうれんそう、カリフラワー、かにみそ
  • 極めて少ない(〜50mg)
    コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、さつま揚げ、数の子、チーズ、バター、豆腐、鶏卵、牛乳、トマト、にんじん、キャベツ、大根、パン、うどん、キノコ類、海藻類

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