認知症

脳血管性認知症とは脳卒中が原因で引き起こされる認知症です。人格の変容が少ないなど、アルツハイマー型認知症とは性質が異なる認知症です。今回は脳血管性認知症の症状や原因や治療法について解説いたします。

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脳血管性認知症とはどのような症状の病気なのか?

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血が原因で、脳の働きが悪くなり起こる認知症です。脳の障害の場所によっては正常な部分も残るので、記憶障害等の症状がまだら状に現れます。感情の起伏が激しくなりますが、人格の変容は少ないのが特徴です。

記憶を保つ時間が短く、さっき言ったこと、したことを忘れたり、今までよく会っていた人の顔を忘れたり、時間や場所の見当識がなくなったりします。

生理的な老化以上に物忘れが激しくなり、泣いたり笑ったりの感情の起伏も激しく、感情のコントロールができません(感情失禁)。

ただし、お金の計算には強くて細かい、一般常識はわきまえている、自分が病気という認識はあり、人格の変容も少ないという点でアルツハイマー病と区別できます。

症状は徐々に進行しますが、当初は認知症と正常なところが交じり合っています(まだらぼけ)。進行すると正常な部分は少なくなり、歩行困難、運動麻痺、言語障書、嚥下障害、尿失禁などが生じます。

脳卒中の発作を繰り返すことで、段階的に症状が悪化していくこともあります。

【症状】

  • まだらぼけ:正常な部分とぼけている部分が混在する
  • 步行障害
  • 意欲、自発性の低下
  • 感情失禁:少しの刺激で泣いたり、笑ったりするなど、感情のコントロールができない
  • 言語障害:言葉によるコミュニケーションが障害される
  • 頻尿:尿の回数が通常より多い
  • 尿失禁:意思に関係なく尿が漏れてしまう
  • 記憶障害はそれほど目立たず、人格は比較的保たれる

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脳血管性認知症はどのような原因で発症するのか?

原因脳血管性認知症は、脳卒中の発作後に生じます。

【原因】

  • 脳卒中
  • 脳梗塞の多発

脳血管性認知症はどのような治療を行うのか?

脳血管性認知症は、今のところ確実な治療法はなく、脳卒中の再発を防ぐための予防を行い、症状に対する対症療法を行いながら、認知症の進行を遅らせるという手法が用いられます。

脳卒中の再発の原因になる高血圧、糖尿病、脂質異常症、心疾患を予防するために、食事に注意し、運動を行うなど生活習慣病を改善しながら、それぞれ血圧降下薬、血糖降下薬、スタチンなどの脂質低下薬、抗血栓薬などの薬物療法を行います。

意欲低下・興奮症状といった精神症状に対しては脳循環代謝改善薬、抑うつに対しては抗うつ剤を服用するなど、周辺症状を薬によって緩和します。

感情失禁、抑うつ、言語障害、歩行障害などさまざまな症状に対しては介護やリハビリテーションを行います。

実行(遂行)機能障害が起こると、注意力の減退、精神活動の低下、自発性の減退、決断力の低下、作業能力の低下などが起きてくるので、日常生活の生活リズムを整える援助を行います。

まとめ

今回は脳血管性認知症について解説いたしました。高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防することで、間接的にこの病気の予防になり、また、万が一発症してしまった場合も根本的な治療法がないため、脳血管疾患の再発を防いで信仰を遅らせる治療法を行います。いずれにしても生活習慣病への対策が、脳血管性認知症予防や治療の上で重要な鍵となってきます。

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