水疱瘡の症状や子供のワクチン接種と大人がかかった場合の対応

水疱瘡(水ぼうそう)または水痘(すいとう)とは、かゆみの強い水ぶくれ状の発疹が全身にできる感染症です。2歳〜8歳くらいまでの小児がよくかかりますが、大人でも予防接種を受けていない場合は発症することがあります。

今回は水疱瘡の症状やワクチン接種、大人がかかった場合の対応などについて解説いたします。

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水疱瘡ってどんな症状が現れる?

水疱瘡は水痘帯状疱疹ウイルスの接触や空気感染(飛沫感染)により発症します。2歳から8歳くらいまでの小児がよくかかる感染症で、潜伏期間は2〜3週間、感染力が強く、兄弟姉妹やクラスの中で感染することも多くみられます。周囲感染率は90%ほどと非常に高く、兄弟がかかると、必ずといっていいほど感染します。発疹がかさぶたとなるまで、感染力があります。合併症の心配はほとんどなく、一度かかれば免疫ができるので一生かかることはありません。

初期に出る症状

  • 2週間くらいの潜伏期間を経て、軽い発熱、頭痛、だるさがみられた後に顔や首やお腹に虫刺されのような赤いブツブツが出始めます。熱はやや高めです。
  • その後、数時間から半日くらいで、発疹が全身に広がります。頭や陰部、口の中にも出てきます。

続いて起こる症状

  • 赤い発疹は中心部が透明な水疱(すいほう)に変わることもあります。熱が一時的に上がることもありますが、出ないこともあって、発疹がある以外は異常がなく、子供の場合は活発に動き回っていたりします。
  • 発疹ができ始めて2日から4日目あたりがピークで次々に発疹ができ、水疱になり、濁った水疱から乾いてかさぶたになります。順次現れるため、発疹、水ぶくれ、かさぶたが混在する場合もあります。この時期は痒みも強くなってきます。

回復期の症状

  • 水疱が黒っぽいかさぶたになり1〜2日ではがれて取れます。次々と水疱ができるので、すべてのかさぶたが取れるまでには10日〜2週間近くかかることもあります。
  • 合併症は特にありませんが、白血病や腎臓病などの免疫不全の病気の場合は、重症になることがあります。
  • 治った後しばらくして、まれに急性小脳失調症などの合併症を起こすこともあります。

水痘ウイルスの感染力

症状が現れた直後がもっとも感染力が強く、水ぶくれがすべてかさぶたになるまで感染力は続きます。うつりやすいのは、発疹が出る直前から、発疹がかさぶたになるまでの間です。すべてがかさぶたとなって治るまでに、約1週間ほどかかります。

水疱瘡にかかる原因

水疱瘡は「水痘帯状疱疹ウイルス」と呼ばれるヒトへルペスウイルスの感染が原因で起こります。ウイルスの感染力はとても強く、感染者に接触しなくても、空気感染するので注意が必要です。一度感染すると免疫ができ、再度かかることはありません。ただし、水痘帯状疱疹ウイルスは、最初に感染した後も体内に潜伏し、体力が下がった場合などに再活性化して局所的なヘルペス(帯状疱疹)を起こすこともあります。

かかりやすい年齢・時期

小学校低学年までに、ほとんどの子どもがかかります。集団生活が始まるとかかりやすくなりますが、生まれたばかりの赤ちゃんでもかかることがあります。シーズンは特定できませんが、春から夏にかけてが多いようです。

ホームケア 子供が水疱瘡にかかった時の家庭での看病

子供に発疹が現れたら、すぐに病院へ連れて行きましょう。夜間に発症した場合は、病院(小児科)の翌日の診察時間内で構いません。家庭でのケアでは以下の点に注意するようにしましょう。

  • 発疹の程度は子供によって個人差がありますが、いずれにしても痒みは大変強いので、医師に処方してもらって痒み止めを塗ります。搔きむしるとひどくなったり、痕が残ったりするので、赤ちゃんの爪はきちんと切っておきましょう。かきむしって化膿した場合は別の薬を処方してもらいましょう。
  • 発疹がかさぶたになるまでは安静にして過ごすようにします。外出も、発疹がかさぶたになって医師の許可が出るまでは見合わせるようにします。
  • 口の中にも発疹ができて痛みます。噛まなくても食べられるものを工夫してあげましょう。
  • 新生児がかかると、まれに重症になることがあります。注意深く赤ちゃんの症状を観察することが大切です。
  • 回復期1ヶ月ほどは、ほかの病気にかかりやすくなりますから、発熱、全身状態などに注意してください。
  • この病気で高熱が出た場合、解熱剤を使うとライ症候群や脳症を引き起こす可能性があると言われています。使う時は必ず医師に確認しましょう。

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水疱瘡のワクチン接種について

水疱瘡(または水痘)はワクチンで予防できる病気の中で最もかかりやすい病気と言えます。

2014年10月1日から定期接種の対象となったため、基本的に無料で受けることができます。

  • 生後12ヶ月~36ヶ月の子供は2回の接種が標準です。
  • 2回目の接種は1回目の接種から3ヶ月以上経過している必要があります。
  • 1回目を生後12ヶ月~15ヶ月に接種し、その3~6ヶ月後に受けることが多いようです。
  • 3歳の誕生日の前日までに1回目を接種していない場合は2回接種ではなく、1回接種になります。

より高い効果を期待するなら、子供が1歳になったら早めに接種させるのが良いでしょう。すでに水疱瘡を発症したことがある場合は、免疫を持っているため接種は不要です。

水疱瘡は大人でもかかることがあります。大人の場合は任意接種になりますが、次の条件に合う人は受けることをおすすめいたします。

  • 1歳以上で水疱瘡にかかったことがない人
  • 3日以内に感染する機会があった人
  • 白血病やネフローゼ症候群などの免疫不全(ハイリスク群)で水痘が重症化しやすい人

感染力の強い病気なので、予防接種を受けたとしても30%くらいはかかると言われていますが、ほとんどの場合はワクチンの効果により症状が軽くてすみます。

生ワクチンなので、ウイルスが体内で増えている反応として、接種後1〜3週間で軽い発熱や発疹が現れることがありますが、一時的なものなので、だいたい数日で治ります。免疫能力が低下しているハイリスク群の人でも、接種後の副作用は軽くすみます。

大人が水疱瘡にかかった場合の対応は?

水疱瘡は幼少期にかかっていな場合は大人でも感染する病気です。病院では、皮膚を保護する軟膏やかゆみ止めの軟膏が処方されます。かゆみ止めの薬は内服薬の場合もあります。また、抗ウイルス薬のアシクロビルが、症状を軽くするということで内服剤や軟膏として処方されることがあります。水疱には亜鉛華リニメント軟膏が処方されることもあります。患部に塗って早く乾燥するようにする軟膏です。

水疱瘡の予防には、任意接種になりますが予防接種を受けるのがもっとも効果的です。白血病や腎臓病などの免疫不全の疾患をもつ人は特に受けておいたほうがいいでしよう。

まとめ

今回は水疱瘡(または水痘)の症状や予防接種について解説いたしました。まずは予防第一ですので、子供の場合は定期接種をしっかり受けるようにしましょう。大人の場合も幼少期にかかってない人の場合は任意接種を受け予防することを検討しましょう。

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