健康診断の数値の内容や見方と結果が基準値以外の場合の対応

健康診断は、現在の自分は健康なのか、何か病気が隠れていないかを調ベるために必要なもので、多くの方が会社の福利厚生などで年に一度は受けているのではないでしょうか。

病気の中には、高血圧や糖尿病、多くのがんや肝臓の病気など、かなり悪化してからでないと自覚症状が出ないものも数多くあり、そんな病気を発見するには、特に症状がなく見かけ上は健康な時に、健康診断で調べてみる必要があるのです。

そして診断結果が出たら、その数値をしっかり確認して、自身の健康状態を把握したり、必要に応じて改善に取り組むことがもっとも重要なのです。

今回は健康診断の数値の内容と、基準値以外の数値が出た場合の対処法について解説いたします。

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健康診断の数値の内容と基準値と結果が悪かった場合に考えられる病気や対処法

主な検査項目の基準値一覧

身体計測

BMI

BMI値(BodyMassIndex=肥満度・体格指数)は身長に見合った体重かどうかを判定する数値です。体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出します。

数値 診断 症状 疑われる
病気
18.5
未満
低体重
(痩せ)

低体重、食欲不振、食べてもやせる、発汗、頻脈、疲労感など

低栄養、神経性食欲不振症(摂食障害)、甲状腺機能冗進症、糖尿病、無理なダイエットなど

18.5
以上
25
未満
普通
体重
25
以上
肥満

異常な食欲、疲労感、息切れ、膝などの痛み、高血圧、脂質異 常、糖尿病など

糖尿病、高血圧、脂質異常症、クッシング症候群や甲 状腺機能低下症などの内分泌疾患、食べすぎや運動不足など

※BMIのさらに詳しい記事はこちら

体脂肪率

体に占める脂肪の割合の測定です。

 数値 診断 症状 疑われる
病気
男性 15%
以下
痩せ

体力低下、偽怠感など

やせ、甲状腺機能冗進症、糖尿病、アスリートなど

15〜
20%
適正
25%
以上
肥満

足腰の痛み、息切れ、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、疲労感など

肥満、クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの内分泌疾態、食べすぎや運動不足など
女性 20%
以下
痩せ 体力低下、偽怠感、月経不順、骨粗鬆症など

やせ、甲状腺機能冗進症、糖尿病、アスリートなど

20〜
25%
適正
30%
以上
肥満

足腰の痛み、息切れ、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、疲労感など

肥満、クッシング症候群や甲状腺機能低下症などの内分泌疾態、食べすぎや運動不足など

※体脂肪率のさらに詳しい記事はこちら

腹囲

メタボリックシンドロームかどうかを判断する第一条件が腹囲のサイズです。

数値 診断 症状 疑われる病気
男性 85cm
未満
適正
85cm
以上
肥満

腹囲が大きいだけでは特に自覚症状はありません。メタボであれば高血糖、高血圧、脂質異常などにともなう症状が現れます

肥満(特に内臓脂肪型肥満)、メタボリックシンドロームなど

女性 90cm
未満
適正
90cm
以上
肥満 腹囲が大きいだけでは特に自覚症状はありません。メタボであれば高血糖、高血圧、脂質異常などにともなう症状が現れます  肥満(特に内臓脂肪型肥満)、メタボリックシンドロームなど

※腹囲のさらに詳しい記事はこちら

測定・生理機能検査

血圧

血圧値の計測によって心臓のポンプ機能が正常に働いているか、また高血圧や低血圧ではないかを判断します。脳卒中などの原因になる高血圧を発見することが主な目的です。上の数値を「収縮期血圧」下の数値を「拡張期血圧」と言います。

診断 収縮期血圧 拡張期血圧 症状 疑われる病気
至適血圧 120mmHg未満 80mmHg未満

倦怠感、起立性低血圧、朝起きられない、めまいなど

低血圧(正式な基準はないが、一般に収縮期血圧が100mmHg未満を低血圧という)

正常血圧 130mmHg未満 85mmHg未満
正常高値血圧(どちらかで該当) 130〜139mmHg 85〜89mmHg 高血圧ではないが要注意
I度高血圧(どちらかで該当) 140〜159mmHg 90〜99mmHg

血圧が高いだけでは特に症状がないことが多いです。
頭痛、耳鳴り
 動悸などが起こることがあります。
脳卒中などが起これば意識障害
などにもなります。

高血圧
II度高血圧(どちらかで該当) 160〜179mmHg 100〜109mmHg
III度高血圧(どちらかで該当) 180mmHg以上 110mmHg以上
収縮期高血圧  140mmHg以上 90mmHg未満

心電図

心臓の筋肉に発生する電気的変化を測定します。

異常がある場合の症状 異常がある場合に疑われる病気
胸痛、胸がしめつけられる感じ、動悸、息切れ、意識障害など 心筋梗塞、狭心症、心肥大、ブロック、不整脈、血液電解質異常など

心拍数

心臓が1分間に何回拍動しているかの測定です。

 数値 診断 症状 疑われる病気
成人 50回以下/分 徐脈

息切れ、めまい、失神、ひどい疲労感など

洞機能不全症候群、房室ブロック、心筋梗塞、心筋症、先天性心疾患、マラソン選手など

60〜80回/分 基準値
100回以上/分 頻脈

動悸、めまい、息切れ、立ちくらみ、脈が乱れている感覚、け いれん、失神、虚脱感など。死亡することもあります。

心房細動、心室細動、心室頻拍、ショック、心不全、感染による発熱、貧血、慢性肺疾患、甲状腺機 能冗進症、精神的興奮や運動直後など

学童 80〜90回/分 基準値
幼児 100〜110回/分 基準値
乳児 120〜130回/分 基準値

呼吸(肺)機能検査

息を吸ったり吐いたりする機能を調べる検査です。%肺活量とは、性別、年齢、身長から割り出した予測肺活量に対して、あなたの肺活量が何%であるかの数値です。1秒率は、可能な限り大きく息を吸い込んでから一気に吐き出した時、最初の1秒間に何%の息を吐き出せるかの数値です。

 数値 診断 症状 疑われる病気
肺活量 男性 3000〜4000ml 基準範囲
女性 2000〜3000ml 基準範囲
%肺活量 80%以上 基準範囲
80%未満 異常 呼吸困難、息切れ、息が吐き出せない、顔面蒼白、喘鳴(ゼー ゼーする)、咳、痰疾な

間質性肺炎、肺線維症、慢性閉塞性肺疾態(COPD)、気管支喘息、肺炎、肺うっ血、肺がん、胸水、腹水など

1秒率 70%以上 基準範囲
70%未満 異常  続く咳、痰がらみ、運動時の息切れ

肺気腫、慢性気管支炎など

出血時間

皮膚から出血した血液が自然に固まって止まるまでの時間を測る検査で、血小板や血管系の異常などを調べる検査です。

数値 診断  症状 疑われる病気
デューク法 2〜5分 基準値
1分以下 短縮 血が固まりやすい 血栓症(脳梗塞、心筋梗塞)、ネフローゼ症候群、動脈硬化症など。傷のつけ方が足りないことが原因のケースもあります。
6分以上 遅延 血が止まりにくい、歯茎からの出血、皮下出血や鼻血を起こしやすいなど 【血小板減少】再生不良性貧血、急性白血病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、重症肝機能障害など
【血小板機能異常】血小板無力症、ベルナール・スーリエ症候群、尿毒症、全身性エリテマトーデス(SLE)など
【その他】薬剤(アスピリン、インドメタシン)、遺伝性出血性毛細管拡張症(オスラー病)など

一般的には耳たぶを出血させるデューク法が採用されますが、前腕で出血の検査を行なうアイビー法という検査法もあります。アイビー法では2〜6分が基準値とされています。

プロトロンビン時間

出血を止める働きを調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気
11.5秒未満 短縮

凝固因子の製剤などを投与しているとき、妊娠・検査手技の失敗など

11.5〜15秒 基準値
15秒より長い 遅延

血が止まりにくいなどの出血傾向。肝障害では倦怠感、黄疸、意識障害、食欲不振など

肝硬変、劇症肝炎、大量出血、播種性血管内凝固症候群(DIC)、先天性の凝固因子の欠損、ビタミンK欠乏、ワルファリンなどの投与など

眼と耳の検査

眼底検査

眼球の内側を覆う網膜の様子を観察します。

発見できる所見

異常所見があるときに考えられる病気

網膜の出血や浮腫、白斑、網膜の剥離、視神経乳頭の異常など 眼底出血、網膜剥離、加齢黄斑変性、緑内障、糖尿病性網膜症、高血圧性網膜症、網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、頭蓋内圧亢進など

眼圧検査

失明の可能性もある緑内障を発見します。

 数値 診断 症状 疑われる病気
10〜21mmHg 基準値
21mmHgより上 異常値

目の痛み、視力低下、視野が欠ける、目のかすみ、頭痛、失明など。無症状のこともあります。

緑内障

視力検査

静止したものを見る力(静止視力)を計測します。

視力 診断 症状 疑われる病気

1.0以上

基準値

0.7以上1.0未満

要注意

ものがぼやける、ピントが合わない、二重に見える、視野が欠けるなど

近視、遠視、乱視、弱視、白内障、緑内障、眼底出血、網膜剥離などの網膜の異常、角膜炎など

0.6以下

異常

聴力検査

低音と高音の聞こえ具合を測り、どんな音が聞こえにくくなっているかを調べます。

聴力(聞こえた音の大きさ) 診断 症状 疑われる病気
30db未満 正常  -  -
30db以上50db未満 軽度難聴  音が聞こえにくい、聞こえない、耳鳴り、耳の痛み、耳垂れなど 難聴、突発性難聴、中耳炎、鼓膜損傷、聴神経や脳の腫瘍、耳硬化症、内耳炎、老人性難聴など
50db以上70db未満 中度難聴
70db以上100db未満 高度難聴
100db以上 聾(ろう)  音が聞こえない  聾

X線・超音波検査

胸部X線単純撮影

肺や心臓の病気、胸部の骨折や炎症、腫瘍などを見つけるための検査です。

発見できる所見 症状 疑われる病気
鎖骨や肋骨などの骨折、肺の炎症や腫瘍、気胸、心臓の肥 大、胸にたまった水、気道に入った異物など 胸痛、呼吸困難、咳、痰、顔面蒼白など 骨折、肺炎、肺がん、肺結核、肺水腫、肺膿瘍、気胸、心肥大、側湾症など

上部消化管X線造影

バリウムと発泡剤を飲んで食道や胃の中を映し出します。

発見できる所見 症状 疑われる病気
食道や胃の壁の凹みや隆起 腹痛、胸やけ、胃もたれ、食欲不振、吐き気、嘔吐など 食道がん、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、ポリープなど

腹部超音波検査

腹部の臓器の腫瘍や結石、嚢胞などを発見します。

発見できる所見 症状 疑われる病気
胆のう、腎臓や膀胱などの腫瘍、ポリープ、結石、肝臓の嚢胞や脂肪沈着、妊娠など 腹痛、背中や腰の痛み、吐き気、嘔吐、便秘、 下痢、血尿など(病気によって症状は異なります) 胆石、胆のうポリープ、脂肪肝、肝硬変、肝嚢胞、肝がん、嚢胞腎、腎結石、腎臓腫瘍膀胱ポリープ、膀胱がん、子宮筋腫、卵巣嚢腫など

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血液検査1 一般検査

白血球数(WBC)

感染の有無や免疫の機能を調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気

4000〜9000/m

基準値

4000個/m㎥未満

異常

健康な人では特に問題にならないような 細菌やウイルスに感染したり、重症化して生命に危険が及ぶこともあります

膠原病、再生不良性貧血、悪性貧血、白血病、重症感染症、薬剤の副作用など

9000個/m㎥より上

異常 発熱、喉頭痛、倦怠感、頭痛、腹痛など、感染などの病気が起きている部位の諸症状

何らかの感染や炎症。白血病、急性心筋梗塞、熱傷、術後薬剤の副作用など

赤血球数(RBC)

酸素を運ぶ赤血球の数を調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気

男性

450万~560万個/m

基準値
450万個/m㎥未満 異常

息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など

貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良 性貧血など)

560万個/m㎥より上 異常

多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

女性

380万~520万個/m 基準値
380/m㎥未満 異常 息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など 貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良 性貧血など)
520万個/m㎥より上 異常 多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

ヘモグロビン濃度(血色素濃度、Hb)

赤血球の中の赤い色素の濃度を測ります。

数値 診断 症状 疑われる病気

男性

13~17g/dL

基準値
13g/dL未満 異常

息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など

貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など)

18g/dL以上 異常

多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

女性

12〜15g/dL 基準値
12g/dL未満 異常 息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など 貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など)
16g/dL以上 異常 多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

ヘマトクリット値(Ht)

赤血球が血液に占める割合を調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気

男性

40~54%

基準値
40%未満 異常

息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など

貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など)

55%以上 異常

多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

女性

35〜47% 基準値
35%未満 異常 息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、スプーン爪など 貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など)
48%以上 異常 多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害など

多血症、脱水、ショックなど

平均赤血球容積(MCV)

赤血球の大きさなどを計算し、貧血のタイプを評価します。

計算式 数値 診断 疑われる病気
ヘマトクリット値(%)÷赤血球数(百万/m㎥)×10 80〜100fL 基準値
80fL以下かつMCHCが31%以下 異常

小球性低色素性貧血(鉄欠乏性貧血、関節リウマチなどの慢性炎症性患など)

81〜100fLかつMCHCが32〜36% 異常

正球性正色素性貧血(出血、溶血性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血、内分泌疾患など)

101fL以上かつMCHCが32〜36% 異常

大球性正色素性貧血(悪性貧血〈ビタミンB12欠乏性貧血〉、葉酸欠乏性貧血など)

平均赤血球へモグロビン量(MCH)

赤血球の大きさなどを計算し、貧血のタイプを評価します。

計算式 数値 診断
ヘモグロビン濃度(g/dL)÷ 赤血球数(百万/m㎥)×10 26〜33pg 基準値

平均赤血球へモグロビン濃度(MCHC)

赤血球の大きさなどを計算し、貧血のタイプを評価します。

計算式 数値 診断 疑われる病気
ヘモグロビン濃度(g/dL)÷ ヘマトクリット値(%)×100 32〜36% 基準値
31%以下かつMCVが80fL以下 異常 小球性低色素性貧血(鉄欠乏性貧血、関節リウマチなどの慢性炎症性患など)
32〜36%かつMCVが81〜100fL 異常 正球性正色素性貧血(出血、溶血性貧血、再生不良性貧血、腎性貧血、内分泌疾患など)
32〜36%かつMCVが101fL以上 異常 大球性正色素性貧血(悪性貧血〈ビタミンB12欠乏性貧血〉、葉酸欠乏性貧血など)

血小板数

出血を止める働きをする血小板の数を調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気
15万〜50万個/m㎥ 基準値
15万個未満/m㎥ 異常

血が止まりにくい、出血しやすい、歯茎からの出血、皮下出血を起こしやすいなど

血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、骨髄性白血病、全身性エリテマトーデス、肝硬変など

50万個より上/m㎥ 異常

血栓ができるとその部位の痛みやしびれ。一方で出血しやすく 皮下出血や歯茎からの出血を起こします。頭痛、停怠感などが現れることもありますが無症状のこともあります

本態性血小板血症、慢性骨髓性白血病、脾臟の機能低下、赤血球増多症など

血沈·赤沈(赤血球沈降速度)

炎症やがんが見つかることもあります。

 数値 診断 症状 疑われる病気
男性 1〜10mm 基準値
1mm未満 遅延 原因となる病気にともなう症状が現れます。自覚症状がないことも多いです。 赤血球増多症、血液疑固因子の減少、免疫グロブリンの減少など
10mmより上 亢進 感染や炎症の場合は発熱や痛みなど、貧血では疲労感や息切れなど、そのほか原因となる病気にともなう症状 貧血、肺炎・結核・肝炎などの感染症、がん、肝硬変、白血病、膠原病、心筋梗塞、ネフローゼ症候群など
女性 2〜15mm 基準値
2mm未満 遅延 原因となる病気にともなう症状が現れます。自覚症状がないことも多いです。 赤血球増多症、血液疑固因子の減少、免疫グロブリンの減少など
15mmより上 亢進 感染や炎症の場合は発熱や痛みなど、貧血では疲労感や息切れなど、そのほか原因となる病気にともなう症状 貧血、肺炎・結核・肝炎などの感染症、がん、肝硬変、白血病、膠原病、心筋梗塞、ネフローゼ症候群など

血液検査2 生化学検査(腎機能・肝機能)

血清総蛋白

全身の栄養状態がわかる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
6.5〜8.0g/dL 基準値
6.5g/dL未満 異常 倦怠感、やせ、むくみ、蛋白尿など 栄養不足、腎臓病、肝臓病、膵炎、がん、糖尿病、甲状腺機能冗進症など
8.0g/dLより上 異常 感染症では発熱など、脱水やショックでは血圧低下や倦怠感など、肝硬変では黄疸や腹水など 感染症、脱水、ショック、肝硬変、多発性骨髄腫など

アルブミン

全身の栄養状態や肝臓の働きを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
3.7〜5.0g/dL 基準値
3.7g/dL未満 異常 倦怠感、やせ、むくみ、蛋白尿など 栄養不良、感染症、肝臓病、ネフローゼ症候群、下痢、出血、大やけど、がんなど
5.0g/dLより上 異常 脱水の場合は倦怠感や口渇、皮膚や粘膜の乾燥など 極端に増加することはほとんどありません。脱水によって血液が濃縮され、見かけ上高い値になることがあります

A/G比

主に肝臓病の重症度を測る指標になります。

数値 診断 症状 疑われる病気
1.3〜2.0 基準値
1.3未満 異常 肝臓病の場合は偽怠感、黄痕、食欲不振、やせ、むくみなど 慢性肝炎、肺硬変、がん、多発性骨髄腫、糖尿病、膠原病、慢性感染症、ネフローゼ症候群など
2.0より上 異常 感染しやすい。感染すると発熱、悪寒など 低グロブリン血症、後天性免疫不全症候群 (AIDS)など

クレアチニン(Cr)

腎臓の働きを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気など
男性 08〜1.2mg/dL 基準値
0.8mg/dL未満 異常 筋ジストロフィーでは筋力低下、筋肉の萎縮など 筋ジストロフィー、大量輸血、妊娠など
1.2mg/dLより上 異常 軽度の場合は症状が出ないことも多い。腎臓病では倦怠感、むくみ、吐き気、頭痛、高血圧など 腎不全や腎炎などの腎臓病、尿路の閉塞、脱水、腸閉塞、肉の食べすぎなど
女性 0.6〜0.9mg/dL 基準値  -  -
0.6mg/dL未満 異常 筋ジストロフィーでは筋力低下、筋肉の萎縮など 筋ジストロフィー、大量輸血、妊娠など
0.9mg/dLより上 異常 軽度の場合は症状が出ないことも多い。腎臓病では倦怠感、むくみ、吐き気、頭痛、高血圧など 腎不全や腎炎などの腎臓病、尿路の閉塞、脱水、腸閉塞、肉の食べすぎなど

尿素窒素(BUN)

腎臓や肝臓の働きを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
8〜20mg/dL 基準値
8mg/dL未満 低い やせ、倦怠感など 蛋白質の摂取不足、肝臓病など
20mg/dLより上 高い 軽度の場合は症状がないことも多い。腎臓病では倦怠感、むくみ、吐き気、頭痛、高血圧など 腎不全や腎炎などの腎臓病、蛋白質のとりすぎ、胃腸からの出血、脱水など

尿酸(UA)

尿酸値が高いと痛風になる可能性があります。

数値 診断 症状 疑われる病気など
男性 3.0〜8.3mg/dL 基準値
3.0mg/dL未満 低い 特に問題にならないことが多いですが、まれに尿酸低下薬の過剰な投与などが原因の場合があります。
8.3mg/dLより上 高い 痛風の場合は足や手の指や肘や膝などに激しい痛み、尿路結石 では背中や下腹部の激しい痛み、腎不全などでは倦怠感、頭痛、 吐き気など 高尿酸血症、痛風、痛風腎、尿路結石、慢性腎不全、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫など
女性 2.5〜6.3mg/dL 基準値  -  -
2.5mg/dL未満 低い 特になし 特に問題にならないことが多いですが、まれに尿酸低下薬の過剰な投与などが原因の場合があります。
6.3mg/dLより上 高い 痛風の場合は足や手の指や肘や膝などに激しい痛み、尿路結石 では背中や下腹部の激しい痛み、腎不全などでは倦怠感、頭痛、 吐き気など 高尿酸血症、痛風、痛風腎、尿路結石、慢性腎不全、悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫など

血清ビリルビン

肝臓や胆のう、血液の病気を発見するための検査です。

 数値 診断 症状 疑われる病気
総ビリルビン 0.2〜1.0mg/dL 基準値
1.0mg/dLより上 高値 黄疸が出て皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる、便が白っ ぽくなる 肝臓病、胆道の閉塞、溶血など
間接ビリルビン 0〜0.7mg/dL 基準値
0.7mg/dLより上 高値 黄疸が出て皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる、便が白っ ぽくなる 直接ビリルビン値は正常の場合は溶血
直接ビリルビン値も高値の場合は肝臓病
直接ビリルビン 0〜0.3mg/dL 基準値
0.3mg/dLより上 高値  黄疸が出て皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる、便が白っ ぽくなる 胆道の閉塞など
関節ビリルビン値も高値の場合は肝臓病

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、GOT)

肝臓や心臓などの細胞が壊れると血中に増えてくるのがASTです。

数値 診断 症状 疑われる病気
10〜40IU/L 基準値
10未満 低い
40より上 高い 肝臓病の場合は構怠感、黄疸など、心筋梗塞の場合は胸痛、意識障害など 肝炎や肝硬変などの肝臓病、心筋梗塞、筋ジストロフィーなどの筋肉の病気、溶血など

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ、GPT)

肝臓のダメージの程度を知る検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
5〜40IU/L 基準値
5未満 低い
40より上 高い 倦怠感、黄疸など。急性肝炎や劇症肝炎の場合は発熱、吐き気、嘔吐、意識障害などで死亡することもある 肝炎や肝硬変などの肝臓病

γ-GT(γ-GTP、γ-グルタミルトランスペプチダーゼ)

特にアルコールの飲みすぎで値が上昇します。

数値 診断 症状 疑われる病気など
男性 5〜80IU/L 基準値
5IU/L未満 低い
80IU/Lより上 高い 軽度の場合は無症状のことも多い。倦怠感、黄疸など アルコール性肺炎、薬剤性肝障害、脂肪肝など
女性 5〜70IU/L 基準値  -  -
5IU/L未満 低い
70IU/Lより上 高い 軽度の場合は無症状のことも多い。倦怠感、黄疸など アルコール性肺炎、薬剤性肝障害、脂肪肝など

ALP(アルカリフォスファターゼ)

ALPは多くの臓器に含まれる酵素で、病気発見の手がかりに利用されます。

数値 診断 症状 疑われる病気
110〜340IU/L 基準値
110IU/L未満 低い
340IU/Lより上 高い 病気によって異なる。肝臓病の場合は倦怠感や黄疸、がんの骨転移では骨の痛みや骨折など 肝炎、脂肪肝、閉塞性黄疸、肝がん、胆嚢炎、甲状腺機能亢進症、がんの骨転移、慢性腎不全、潰瘍性大腸炎、妊娠など

血液検査3 生化学検査(脂質)

総コレステロール(TC)

動脈硬化の可能性やリスクを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
130〜220mg/dL 基準値
130mg/dL未満 低い やせ、肝硬変では倦怠感や黄疸、甲状腺機能亢進症では発汗や頻脈、疲労感など 栄養障害、肝硬変、甲状腺機能亢進症、アジソン病など
220mg/dLより上 高い 検査値が高いだけでは無症状。動脈硬化が進んでいれば、血行障害や高血圧など。心筋梗塞や脳梗塞を起こせば命に関わる 脂質異常症、動脈硬化症、家族性高コレステロール血症、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、閉塞性黄疸など

HDLコレステロール

俗に善玉コレステロールと呼ばれる物質です。

数値 診断 症状 疑われる病気
40〜80mg/dL 基準値
40mg/dL未満 低い 数値が低いだけでは無症状です。動脈硬化が進んでいれば血行障害や高血圧など。心筋梗塞や脳梗塞を起こせば命に関わります 脂質異常症、動脈硬化症など
80mg/dLより上 高い 高すぎる場合は肝硬変や薬物による変化などが考えられます

LDLコレステロール

動脈硬化を促進する悪玉コレステロールの値を調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気
60〜140mg/dL 基準値
60mg/dL未満  低い 肝硬変の場合は倦怠感や黄疸など、状腺機能亢進症の場合は やせ、頻脈、疲労感、発汗など 肝硬変、甲状腺機能亢進症など
140mg/dLより上 高い 数値が高いだけでは無症状。動脈硬化が進んでいれば、血行障害や高血圧など。心筋梗塞や脳梗塞を起こせば命に関わる 脂質異常症、動脈硬化症など

中性脂肪(TG)

脂肪だけでなく炭水化物の食べすぎでも高くなります。

数値 診断 症状 疑われる病気
35〜150mg/dL 基準値
35mg/dL未満 低い 栄養障害では極端なやせなど、肝硬変では倦怠感や黄疸など、甲状腺機能亢進症ではやせ、頻脈、疲労感、発汗など 栄養障害、肝硬変、甲状腺機能亢進症など
150mg/dLより上 高い 数値が高いだけでは無症状。病気を発症していればそれぞれの 症状が現れる 脂質異常症、肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、閉塞性黄疸、食事や飲酒の後など

血糖値

血中のブドウ糖の濃度を測り、糖尿病の可能性を検査します。

数値 診断 症状 疑われる病気
空腹時血糖値 110mg/dL未満 基準値
110mg/dLより上 異常 異常な高血糖のときは、尿量が多い、口が異常に渇く、大量に 水を飲む、倦怠感など  糖尿病、肥満、肝臓病、食後、ストレスなど
随時血糖値 200mg/dL未満 基準値  -
200mg/dLより上 異常 異常な高血糖のときは、尿量が多い、口が異常に渇く、大量に 水を飲む、倦怠感など  糖尿病、肥満、肝臓病、食後、ストレスなど

HbA1c(NGSP値)(糖化ヘモグロビン)

糖尿病を診断します。

数値 診断 症状 疑われる病気
6.5%未満 基準値
6.5%より上 高い 無症状のことも多い。尿量が多い、口が異常に掲く、大量に水 を飲む、倦怠感、体重減少など 糖尿病
【糖尿病治療における血糖コントロール目標】
・血糖正常化を目指す際の目標 6.0%未満
・合併症予防のための目標 70%未满
・治療強化が困難な際の目標 8.0%未満

ブドウ糖負荷試験(OGTT)

ブドウ糖液を飲んで血糖値の変化を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
140mg/dL未満 基準値
2時間値 200mg/dL以上 異常 無症状のことも多い。尿量が多い、口が異常に掲く、大量に水を飲む、倦怠感、体重減少など 糖尿病

血液検査5 生化学検査(電解質・金属)

血清ナトリウム・血清カリウム

体内の水分量の調整や心臓の機能に関係する電解質の値を調べます。

血清ナトリウム

数値 診断 症状 疑われる病気
135〜147mEq/L 基準値
135mEq/L未満 低い 倦怠感、頭痛、嘔吐、意識障害など 下痢、嘔吐、心不全、肝硬変、腎不全など
147mEq/Lより上 高い むくみ、高血圧、倦怠感、意識障害など 脱水、塩のとりすぎ、腎臓病など

血清カリウム

数値 診断 症状 疑われる病気
3.5〜4.9mEq/L 基準値
3.5mEq/L未満 低い 高血圧、疲労感、筋力低下、神経機能の低下など 下痢、嘔吐、ホルモン異常など
4.9mEq/Lより上 高い 不整脈、手足のしびれ、吐き気など 腎不全、溶血、アシドーシスなど

血清クロール・血清カルシウム

腎臓の問題やホルモン異常などと関係が深い電解質の値を調べます。

血清クロール

数値 診断 症状 疑われる病気
98〜108mEq/L 基準値
98mEq/L未満 低い 疲労感、頭痛、意識障害など 下痢、嘔吐、慢性肺疾患、ホルモン異常など
108mEq/Lより上 高い むくみ、高血圧など 脱水、腎不全、塩のとりすぎなど

血清カルシウム

数値 診断 症状 疑われる病気
8.5〜10.5mg/dL 基準値
8.5mg/dL未満 低い 筋肉のけいれんが起きやすい、血が止まりにくいなど カルシウムやビタミンDの摂取不足、ホルモン異常、腎不全など
10.5mg/dLより上 高い 不整脈、頭痛、脱力感、うつ症状など がんの骨転移、ホルモン異常、ビタミンDのとりすぎなど

血清鉄

鉄分の不足は貧血を引き起こします。

数値 診断 症状 疑われる病気など
男性 80〜200μg/dL 基準値
80μg/dL未満 低い 貧血の場合は、息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、 スプーン爪(爪が スプーンのように凹む)など 鉄欠乏性貧血、赤血球増多症、関節リウマチなど
200μg/dLより上 高い 軽度の高値では特に症状はなし。原因疾患によっては倦怠感、 出血しやすい、黄疸など 再生不良性貧血、溶血性貧血、肝炎、肝硬変など
女性 70〜180μg/dL 基準値  -  -
70μg/dL未満 低い 貧血の場合は、息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸、 スプーン爪(爪が スプーンのように凹む)など 鉄欠乏性貧血、赤血球増多症、関節リウマチなど
180μg/dLより上 高い 軽度の高値では特に症状はなし。原因疾患によっては倦怠感、 出血しやすい、黄疸など 再生不良性貧血、溶血性貧血、肝炎、肝硬変など

血清マグネシウム・血清リン

ホルモンの異常や肝臓、腎臓の異常を評価します。

血清マグネシウム

数値 診断 症状 疑われる病気
1.3〜1.9mEq/L 基準値
1.3Eq/L未満 低い めまい、うつ傾向、けいれん、不整脈など 急性膵炎、アルドステロン症(ホルモン異常)、消化器での吸収不良、利尿薬の投与時など
1.9mEq/Lより上 高い 筋力低下、低血圧、徐脈、うつ傾向など 腎不全、甲狀腺機能低下症、肝炎など

血清リン

数値 診断 症状 疑われる病気
2.5〜4.5mg/dL 基準値
2.5mg/dL未満 低い 筋力低下、溶血、けいれん、骨の痛みなど 副甲状腺機能亢進症、消化不良、利尿薬の投与時など
4.5mg/dLより上 高い リンだけが高いときはほとんど 無症状。低カルシウム血症がともなうと筋肉のけいれんなど 副甲状腺機能低下症、甲狀腺機能亢進症、 腎不全など

血液検査6 感染症検査

C反応性蛋白(CRP)

体に炎症が起こると増加するCRPの値を調べます。

検査方法 数値 診断 症状 疑われる病気
定性法 陰性 基準値
定量法 0.3mg/dL以下 基準値
軽度上昇 高い 発熱、患部の痛みなど。そのほかそれぞれの病気にともなう症状 風邪などのかかり始めや治りかけのとき、全身性エリテマトーデス、脳梗塞など
中等度上昇 ウイルスや細菌の感染症、悪性腫瘍、関節リウマチ、心筋梗塞、外傷など
高度上昇 重症の細菌感染症、関節リウマチの活動期など

梅毒血清反応

梅毒に感染しているかどうかを調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 感染した部分に腫れ物ができる(初期硬結、硬性下疳)、3か月ほど経つと皮膚に特徴的な発疹が出たり、リンパ節が腫れる。 3年以上放置すると、皮膚、筋肉、骨などに腫瘍ができたり、脳や脊髄に障害が現れ、死亡することがある 梅毒

B型肝炎ウイルス検査

B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。

抗原

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 急性肝炎を発症した場合は、発熱、食欲不振など。慢性肝炎になると倦怠感、黄疸、全身のかゆみなど B型肝炎ウイルスに感染しているか、または過去に感染したことがある

抗体

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 急性肝炎を発症した場合は、発熱、食欲不振など。慢性肝炎になると倦怠感、黄疸、全身のかゆみなど B型肝炎ウイルスに感染しているか、または過去に感染したことがある

C型肝炎ウイルス検査

C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。

数値 診断 症状 疑われる病気
抗体陰性 基準値
抗体陽性 異常 急性肝炎を発症すると、発熱、食欲不振など。慢性肝炎になると倦怠感、黄疸など。肝がんになる可能性があります C型肝炎ウイルスに感染しているか、または過去に感染したことがある

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査

エイズを起こすウイルスの感染を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
抗体陰性 基準値
抗体陽性 異常 感染した当初は微熱、倦怠感など。エイズを発症すると重い感染症や腫瘍、脳症など ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している可能性が高い

尿検査

尿の色

赤い、茶色い、濁っているなどの異常を観察します。

診断 症状 疑われる病気
淡黄色〜黄色で透明 正常
上記以外の色 異常 病気によって異なる。感染症の場合は発熱、倦怠感など、尿路結石や胆道閉塞では激しい痛みなど 尿路感染症、尿路結石、腎炎、肝臓や胆道の病気、膀胱がんなど

尿pH

尿が酸性かアルカリ性かを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
4.5〜8 基準値
4.5より上 酸性に傾いている 呼吸不全や代謝異常があれば、呼吸困難、倦怠感、意識障害など 発熱、下痢をしたとき、呼吸不全、糖尿病などの代謝異常により体液が 酸性に傾いているとき、肉の食べすぎや激しい運動のあと
8未満 アルカリ性に傾いている 尿路感染があれば発熱や排尿時痛など、代謝異常があればしび れや筋肉のけいれんなど 尿路感染、腎臓病による蛋白尿、代謝異常やホルモン異常で体液がアルカリ性に傾いているとき、嘔吐をしたとき、ビタミンB2の服用時など

尿比重

尿の濃さを調べて腎臓の機能を推測する検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
1.003〜1.030 基準値
1.003未満 低い 尿の回数が多い(頻尿)、尿量が極端に多いなど 尿崩症、腎機能低下、極端にたくさん水を飲んだ時など
1.030より上 高い 尿の回数が少ない、尿量が少ない、尿の色が濃い。脱水があれ ば、倦怠感、頭痛、意識障害など 脱水、心不全、腎臓病、糖尿病など

尿蛋白

尿に蛋白質が混じっているかどうかを調べる検査です。

検査方法 数値 診断 症状 疑われる病気
定性検査 陰性 基準値
陽性 異常 むくみ、高血圧など。感染症の場合は発熱。そのほか病気にともなう症状 腎炎、ネフローゼ症候群、尿路の腫瘍、全身性エリテマトーデス、糖尿病性腎症、痛風、感染症など
定量検査 1日当たり100mg以下 基準値
1日当たり100mgより上 高い むくみ、高血圧など。感染症の場合は発熱。そのほか病気にともなう症状 腎炎、ネフローゼ症候群、尿路の腫瘍、全身性エリテマトーデス、糖尿病性腎症、痛風、感染症など

尿糖

糖尿病の発見に役立つ検査です。

検査方法 数値 診断 症状 疑われる病気
定性検査 陰性 基準値
陽性 異常 尿に糖がたくさん出たときは、尿量が多くなり(多尿)、水分 が排泄されてしまうので口がひどく渇き(口渇)、大量に水を 飲む(多飲)。倦怠感など 糖尿病、食事のあと
定量検査 20mg/dL以下 基準値
20mg/dLより上 高い 尿に糖がたくさん出たときは、尿量が多くなり(多尿)、水分 が排泄されてしまうので口がひどく渇き(口渇)、大量に水を 飲む(多飲)。倦怠感など 糖尿病、食事のあと

尿潜血

尿に血液の成分が混じっていないかを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 腎炎や感染症では発熱、患部の痛みなど。結石では激しい腹痛や腰の痛み 腎炎、尿路感染症、尿路結石、腎臓がん、膀胱がん、月経血の混入など

尿沈渣

尿を遠心分離にかけて沈殿物を詳しく調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
赤血球 1視野2個以下 基準値
白血球  1視野4個以下
上皮細胞  少量
円柱 陰性
結晶 少量
上記以外の結果 異常 炎症の場合は発熱、結石や痛風では激しい痛み、腎不全や肝炎 などでは倦怠感など 腎炎、膀胱炎、腎がん、膀胱がん、尿路結石、腎不全、外傷、痛風、肝炎、血液の病気など

便検査

便潜血

便に血液が混じっているかどうかを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 無症状のことも多い。腹痛、下痢、便秘、便が細いなど 大腸がんやそのほかの消化管のがんやポリープ、痔、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など

骨密度検査

骨密度検査

骨粗鬆症の可能性を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
若年成人*の平均値(YAM)の80%以上(*20〜44歳) 基準値
YAMの70%以上80%未満は骨量減少 異常 骨折、身長の短縮、背中が丸くなる、背中や腰の痛みなど 骨量減少
YAMの70%未満は骨粗霧症 骨粗鬆症

アレルギー検査

アレルゲン検査(IgE抗体)

どんなものにアレルギー反応を示すかを調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
陰性 基準値
陽性 異常 鼻炎、結膜炎、皮膚炎、喘息、じんましん、アナフィラキシーショックなど 陽性と判定された物質に対してアレルギーを起こす可能性が高い

腫瘍マーカー検査

CEA(がん胎児性抗原)

消化器系や肺な どのがんの可能性を調べる検査です。

検査方法 数値 診断 症状 疑われる病気
サンドウィッチ法 2.5ng/mL以下 基準値
2.5ng/mLより上 高い がんが初期の場合は無症状の場合も多い。進行した場合はそれぞれのがんの症状が出現する 大腸がん、胃がん、膵がん、胆道がん、肺がん、子宮がん、乳がん、卵巣がん、肝硬変、肝炎、転移性のがんなど
Zーゲル法 5.0ng/mL以下 基準値
5.0ng/mLより上  高い がんが初期の場合は無症状の場合も多い。進行した場合はそれぞれのがんの症状が出現する 大腸がん、胃がん、膵がん、胆道がん、肺がん、子宮がん、乳がん、卵巣がん、肝硬変、肝炎、転移性のがんなど

αフェトプロテイン(AFP)

肝炎や肝がんの可能性を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
10ng/mL以下 基準値
10ng/mLより上 高い 肝炎などの肝臓病の場合は倦怠感、黄疸など。軽度の肝炎やがんの初期は無症状のことも多い 肝がん、肝炎、肝硬変、糖尿病、胃がん、膵がん、妊娠など

CA19-9

膵がんや胆道がんなどの可能性を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
37U/mL以下 基準値
37U/mLより上 高い がんの初期の場合は無症状のことも多い。胆石や胆管炎、子宮内膜症などでは腹痛など 膵がん、胆道がん、大腸がん、胃がん、卵巣がん、胆石、胆管炎、慢性膵炎、、卵巣嚢腫、予宮内膜症など

CA125

卵巣がんなどの可能性を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
男性と閉経後の女性 25U/mL以下 基準値
25U/mLより上 高い  初期のがんの場合は無症状のことも多い。子宮内膜症ではひど い月経痛など 卵巣がん、子宮がん、胆道がん、膵がん、子宮内膜症、腹膜炎など
閉経前の女性 40U/mL以下 基準値
40U/mL より上 高い  初期のがんの場合は無症状のことも多い。子宮内膜症ではひど い月経痛など 卵巣がん、子宮がん、胆道がん、膵がん、子宮内膜症、腹膜炎など

PSA(前立腺特異抗原)

前立腺がんの可能性を調べる検査です。

数値 診断 症状 疑われる病気
50〜64歳 3.0ng/mL以下 基準値
3.0ng/mLより上 高い 尿が細い、尿が出にくい、頻尿など 前立腺がん、前立腺肥大、前立腺炎など
65〜69歳 3.5ng/mL以下 基準値
3.5ng/mLより上 高い 尿が細い、尿が出にくい、頻尿など 前立腺がん、前立腺肥大、前立腺炎など
70歲以上 4.0ng/mL以下 基準値  -
4.0ng/mLより上 高い 尿が細い、尿が出にくい、頻尿など 前立腺がん、前立腺肥大、前立腺炎など

まとめ

今回は健康診断の診断結果の数値の見方について解説いたしました。診断結果に異常が見当たらなければそれに越したことはありませんが、異常値があったり、基準値内でも異常値にかなり近い数値がある場合は、今後引き起こされる可能性が高い病気に対して予防策を打つことが重要になります。

ぜひ、診断結果のデータを、健康な身体と生活の構築に大いに役立てて有効に活用していきましょう。

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