慢性硬膜下血腫とはどのような症状の病気なのか?原因や手術の方法は?

慢性硬膜下血腫は脳とそれを覆う硬膜の間に徐々に血の塊ができる病気です。高齢者に多く発症しますが、原因が見過ごされ発見が遅れてしまうケースも多炒め、本人や家族がしっかり予備知識を持っておくことが重要です。今回は慢性硬膜下血腫について解説いたします。

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慢性硬膜下血腫とはどのような症状の病気なのか?

頭蓋骨に覆われている脳を包んでいるのは3層の膜で、表面(外側・頭蓋骨側)から、それぞれ硬膜、くも膜、軟膜といいます。慢性硬膜下血腫とは、このうち硬膜と脳の間で出血し、血腫が徐々にできる病気です。血腫が脳を圧迫するので、頭痛や軽い麻痺などが起こります。放っておくと脳圧迫が進行し、脳へルニアをきたすこともあります。

頭部外傷後2か月くらいまでは、これといって問題がないようでも、些細な違和感を感じた時は脳神経外科を受診しましょう。CTを撮ればすぐに診断がつきます。

急な認知機能の低下が起きた場合はこの疾患を疑います。60〜80歳代の大量飲酒家にも多い傾向にあります。高齢者は認知症や軽いうつ病に間違われることも多く診断が遅れがちです。急な精神症状が起きたときには画像診断を受けるようにしましょう。

脳梗塞、心筋梗塞など血栓症系の既往がある場合、多くは抗凝固剤を服用しています。打撲などで軽微な内出血をすると、服用していない人に比べて、止血までに時間を要するため、注意が必要です。

【症状】

  • 意識障害
  • 認知機能低下、うつなどの精神症状 (認知症に似た症状なので認知症と混同されることがある)
  • 手足の麻痺
  • 言語障害
  • 頭痛
  • てんかん

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慢性硬膜下血腫はどのような原因で発症するのか?

慢性硬膜下血腫は高齢者に多く見られ、比較的軽度な頭部外傷が原因のことが多いのですが、原因となる外傷について本人が思い当たらない場合も珍しくありません。急激な認知症状を呈して発見されることもあります。

【原因】

  • 数週間〜数か月前にさかのぼる軽微な頭部打撲
  • 長い飲酒歴による肝機能障害
  • 脳梗塞や硬膜下水腫、不整脈や人工透析で頻繁に投与される抗凝固剤、抗血小板剤など
  • 水頭症に対してドレナージを行った際の減圧

慢性硬膜下血腫はどのような手術を行うのか?

治療慢性硬膜下血腫の手術は、血腫の上の皮膚を局所麻酔で切開し、柔らかいチューブを挿入して溜まった血液を排出させる穿頭ドレナージ術が行なわれます。このドレナージ術中に、生理食塩水で血腫を洗浄する穿頭洗浄術も行うことがあります。

遅延なく処置が行われ、血腫が取り除かれれば予後は良好です。再発は術後1か月前後の比較的早い時期に起こってくることが多いので経過観察をします。

まとめ

今回は慢性硬膜下血腫の症状や原因や手術法などについて解説いたしました。早期発見と早期治療が大切ですが、急性の場合と違って、発見が遅れるケースも珍しくないため、何か違和感を感じたときにはすぐに脳神経外科を受診しましょう。

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