甘草の栄養成分や健康効果と抗がん作用を活かした効率的な食べ方

甘草(カンゾウ)は有名な生薬の1つで、古くから漢方治療に用いられてきたマメ科の植物です。咳止め、鎮痛、消炎、利尿作用があるため、漢方では主に風邪薬や胃腸薬として用いられています。

また甘草には、サポニン、グリチルリチン、ブドウ糖などの甘味成分が含まれていることから、漢方薬の甘味付けや錠剤のコーティングにも使われています。人工甘味料としても盛んに使われており、味噌や醤油、キャンディなどの食品に添加されています。

実は、この甘草の甘味をもたらす成分に、がんを予防する効果があると考えられています。

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甘草に含まれる栄養成分

甘草の成分と効用

栄養素 はたらき
グリチルリチン がんの発生・促進を抑える
肝機能を高める
フラボノイド 咳を止める
利尿作用
サポニン 過酸化脂質の害を防ぐ

甘草の主な成分

甘草の最も代表的な成分はグリチルリチンで菅、がんの予防だけでなく、潰瘍ができるのを防いだり、コレステロールを下げて動脈硬化を改善する作用もあります。

さらに体の免疫力を高める働きによって、体内のインターフェロンを誘導して、エイズウィルスも抑えるといわれています。

サポニンは甘味料の成分でもありますが、脂質が酸化されてできる過酸化脂質の害から体を守ったり、血栓の生成や動脈硬化を予防する働きがあります。甘草は古くから生薬として利尿作用や咳止め、痰切り、炎症を鎮める作用が知られていますが、これはフラボノイドによるはたらきです。

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甘草に含まれる栄養成分の健康効果

グリチルリチン

免疫力を高め、がんの発生を抑える

甘草の根に含まれるグリチルリチンには、多種多様な薬効があり、多くの医療品に用いられています。代表的なものとしては、肝臓病の治療薬が挙げられます。これはグリチルリチンに肝臓の機能を高めてその解毒作用を助ける働きがあるからです。また、グリチルリチンにはアレルギー、炎症、ウィルスに対する免疫力を高める作用もあります。

グリチルリチンの作用は、がん予防に対しても有効です。肝機能を高めるという事は、すなわち肝臓病の進行を抑えて、肝臓がんの発生を要望するということです。また体の免疫力が高まれば、がん細胞を排除する力も高まるので、がんの発生を抑えることができます。動物実験では、肝臓がんや肺がんの抑制に効果があることが確認されています。

肝臓病の治療に使われるグリチルリチン製剤

グリチルリチン製剤は、甘草の根から抽出したグリチルリチンを主成分とした肝臓病の治療薬です。日本人の肝臓病は、その多くがウイルス性肝炎です。慢性化してしまうと、次第に肝細胞が破壊され、肝臓の機能が低下していきます。そのまま放置しておくと、肝硬変から肝臓がんへと進行する危険性が高くなります。グリチルリチン製剤は、これにストップをかける薬です。もう少し具体的にいうと、肝細胞の粘膜を強くして、肝細胞が破壊されないように保護する働きがあるのです。

現在、グリチルリチン製剤は、肝臓病の代表的な治療薬の1つとして用いられています。

甘草の栄養成分を損なわない効果的な食べ方

添加物として摂るよりも煎じて飲むのがよい

グリチルリチンは、味噌や醤油、キャンディなどに甘味料として使用されていますが、がん予防に用いるなら、肝臓を煎じて飲んだほうが有効です。

甘草は、漢方薬局で入手できます。薬局では甘草が生のまま売られているわけではなく、生薬として茎や髭根を取り除いて日干しにしたものが売られています。これを煎じて飲むと良いでしょう。

ただし、あくまでも漢方生薬として飲むわけですから、むやみに多飲しないようにしてください。薬なので、飲みすぎると血中カリウムが低下して思わぬ副作用を招くことがあります。

煎じ方、飲み方、飲む量は薬剤師に尋ね、その指示に必ず従ってください。

まとめ

今回は甘草の栄養成分や効果的な摂り方を紹介いたしました。関心が深まって、是非これから積極的に摂ろうと決意なさった方は、甘草は食材ではなく生薬ですので漢方薬局でご購入ください。

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