くも膜下出血とはどのような症状の病気なのか?原因や治療法は?

くも膜下出血という病名はよく耳にすることはあっても、どのような病気なのか、どのような原因で発症するのか、どのように治療をしていくのか、正しく理解できていますでしょうか?死亡率も高く大きな危険を伴う病気ですので、いざという時のためにも、今回はくも膜下出血についての基礎知識を身につけていきましょう。

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くも膜下出血とはどのような症状の病気なのか?

くも膜下出血は、脳動脈の一部がこぶ状に膨らみ(脳動脈瘤)、 破裂して脳の表面を覆うくも膜と軟膜の間のくも膜下腔に出血する病気です。

突然バットなどで強く頭部を殴られたような激しい頭痛に襲われて、吐き気や嘔吐やけいれんをを起こし意識が低下します。

頭痛は数時間ほど続き、やがて首の筋肉がこわばってきます。顔や手足の麻痺や知覚障害はそれほどでもないケースが一般的です。重症の場合には、呼吸困難に陥るのが典型的な症状です。出血量が少ないと、頭痛や頭重や嘔吐などの軽い症状だけの場合もあります。

意識障害が現れる場合もあり、出血が多くて昏睡が長く続けば重症で、そのまま意識が戻らずに死亡することもあります。

また、発症後3週間以内に脳動脈が急に収縮することがあります。この脳血管攣縮があれば意識低下や運動麻痺が現れたり、脳梗塞になることもあります。

破裂前に動眼神経麻痺の症状が現れることがあります。 動眼神経麻痺とは眼球を動かす神経の麻痺で、物が二重に見えたり、まぶたが閉じなくなるなどの症状が現れる疾患です。

【症状】

  • 突然の激しい頭痛
  • 嘔吐
  • けいれん
  • 意識障害

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くも膜下出血が発症する原因は?

くも膜下出血は、脳を覆っている3枚の膜のうち、くも膜と軟膜の間のくも膜下腔に出血します。脳血管の形態の異常が原因で、脳動脈の一部がコブのように膨らみ、これが破裂して起こります(動脈動脈瘤性くも膜下出血)。頭部CT検査でくも膜下腔に出血を認めれば診断できます。

出血する原因としては、動脈硬化による血管壁の異常や菌の感染もありますが、多くの場合は、太い動脈の分岐部に発生した動脈瘤の破裂によるものです。

【原因】

  • 高血圧
  • 喫煙
  • ストレス

くも膜下出血の治療法や再発予防策は?

くも膜下出血は、軽症の場合には発症後すぐに治療を開始できれば、治療後の経過もよいことが多いため、気づいたらすぐに救急車を要請し搬送することが重要です。一刻も早い入院が必要で、内科治療では限界があるので、最終的には手術が望まれます。

治療法としては、脳血管撮影を行ない破裂した動脈瘤が見つかれば、再破裂を防ぐために手術を行います。

手術は2通りの方法があり、脳の動脈瘤を金属クリップでつまむ開頭クリッピング術、または柔らかい金属コイルで動脈瘤を詰める血管内治療の脳動脈コイル塞栓術を行ないます。

くも膜下出血の予後としては、発症から24時間以内は特に再破裂に対する注意が必要です。症状が落ち着くまでに最低2週間はかかり、重症の場合には意識障害、片麻痺、筋力低下、失語などが残ることがあります。

出血後、1か月ほど経ってから正常圧水頭症が起こることもあります。その際は「脳室-腹腔シャント術」で、脳室内に貯留した髄液を誘導し脳室拡大を防ぎ、歩行障害や精神症状、機能障害を予防する処置を行ないます。「脳室-腹腔シャント」は髄液を脳室からチューブを通って腹腔内に流し込み、腹膜から吸収させて身体の中の循環に戻す医療機器です。

症状が落ち着いたら、後遺症などで発生してきた生活障害、高次脳機能障害に対してリハビリテーションを行います。身体面だけでなく心理面でのサポートも必要となります。

比較的若い年齢で突然の発症、重度障害のケースもあり、その場合は入院中から、退院後の介護力の有無、環境の整備などの検討が必要となります。

まとめ

くも膜下出血は、重症の場合には即死することもあり、死亡率も30〜40%と脳卒中の中で最も高い病気です。高血圧の方、喫煙者、日頃からストレスを溜め込みがちな方は発症リスクが高いと考えられますので、是非この機会に生活習慣を見直して病気の予防に努めるようにしましょう。

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