高血圧とはどんな症状を指すのか?原因や対処方法は?

中高年になると高血圧に悩んでいる方も非常に多くなります。高血圧とはどの程度の症状(血圧値)を指すのか、原因は何なのか、対処法はあるのか、など今回は高血圧の基本について解説いたします。

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高血圧とはどのような症状を指すのか?

血圧とは、心臓から出た血液が血管の内壁に与える圧力をいいます。もっとも高くなったときの圧力が収縮期血圧(最高血圧)、もっとも低くなった時の圧力が拡張期血圧(最低血圧)で、血圧値は両者から判断します。

血圧を測定することで、計測した血圧値によって心臓のポンプ機能が正常かどうか、末梢血管の抵抗性の度合い、血管壁の弾力度などが推定できます。

血圧の基準値の範囲は

  • 収縮期血圧……100〜129mmHg
  • 拡張期血圧……50〜84mmHg

とされています。この基準範囲の上限を超えると高血圧下限を下回ると低血圧と診断されます。収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上になると、血圧を下げるための生活指導や薬物療法が行なわれます。

収縮期血圧 拡張期血圧 疑われる病気や原因
140以上 90以上 高血圧
130〜139 85〜89
100〜129 50〜84 基準範囲
99以下 49以下 低血圧、大動脈弁閉鎖不全症

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高血圧の原因は何か?

高血圧は圧倒的に中高年に見られる症状です。

中高年になると、上の血圧(最高血圧)と下の血圧(最低血圧)の差が大きくなる人が多いというのがひとつの特徴として挙げられます。若年層の人の場合は上下の差が小さいのですが、中高年は上の血圧は高くなり、下の血圧は低くなる人が多いのです。

従来は、中高年になって血圧に上下の差が出るのは老化現象で仕方のないことと考えられていました。そして上が高くても下が低いなら治療をする必要はない、とも考えられていました。しかし、実はこれは老化ではなく、動脈硬化の結果起きることが、近年わかってきたのです。

実際、上下の血圧の差が大きい人は脳卒中や心筋硬塞になりやすいことが確認されています。したがって、下の血圧の数値にかかわらず、上の血圧が高い人は下げる必要があるというのが、最近の高血圧治療の基本的な考え方になっています。

年をとると血圧がとても変動しやすくなるというのも特徴です。家庭や職場でちょっと怒ったり興奮したり、ストレスが大きくなると、あっという間に血圧が上がる、診察室に入ったとたん緊張して血圧が上がってしまう、そのようなタイミングで血圧を測っても、その人の本来の血圧を計測することはできません。

白衣を着た医師や看護師の前に出ると急に血圧が上がり、高い測定値が出る症状は「白衣高血圧」と呼ばれ、高齢になるほど多い現象です。逆に、職場では緊張度が高く高血圧なのに、診察室では低い血圧となる「職場高血圧」も、職場で重責を担う中高年に増えています。

このような血圧の変わりやすさも、動脈硬化によって血管が固くなっている証拠です。柔軟な血管なら、心臓から押し出される血液量が増えても、これを受け止めて血管が膨らみ、安定した圧でゆっくりと、その先に送ることができます。ところが固くなった血管は、ただ血液を通すだけで、そのため心臓からの血液量の変化に対応できなくなってしまうのです。

女性も中高年になると高血圧の心配が出てきます。男性の高血圧が見つかり始める年代は40代からですが、女性は55歳〜60歳くらいです。それまでは女性ホルモンのエストロゲンの働きで血管が柔軟に保たれていたのが、閉経でエストロゲンの分泌がなくなることで血管が固くなり、高血圧になることがあるのです。

高血圧による動脈硬化の進行も、女性は男性よりも10年から15年くらい遅いものの、閉経後には徐々に追いつき、75歳くらいになると男女差がなくなります。

高血圧の対処法は?

高血圧を予防、対処するには、まず第一に自分の平常時の血圧を知っておくことが重要です。

中高年になったら男性も女性も、家庭で定期的に血圧を測ることがとても重要です。家庭でならリラックスして血圧を測定でき、半年に1度、1年に1度の健診ではわからない、実際の血圧の様子が記録できます。本来のその人の血圧を知る手がかりになるのは、何と言っても家庭で落ち着いた状態で計測された血圧値です。

また、血圧測定には、そのときの健康状態がわかるという意義がありますが、もっと大事なことは、5年先や10年先の健康状態を知り、将来起こる可能性のある脳卒中や心筋梗塞などの重大な血管病を予防することです。高血圧はこういった血管病の最大の原因と言われているのです。

気づかないうちに高血圧が進行すると、動脈硬化が進み、血管が固くなり、やがては詰まったり破れたりします。それらが脳で起きれば脳卒中、心臓で起これば心筋梗塞、腎臓で起これば腎不全になることがあるわけです。

ところが高血圧は「サイレント・キラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれているように、自覚症状がほとんどありません。だからこそ血圧測定が必要なのです。しかも家庭で測った血圧は本来の血圧を反映しているため、診察室で測る血圧よりも、より高い確率で将来の病気の予測ができると言えるのです。

高血圧を少しでも下げるために具体的には、食事での塩分のとりすぎに注意する、野菜や果物に多く含まれるカリウムを摂る、肥満や肥満気味の人は減量する、日常生活の中でストレスをためない、などの対策が有効的です。無理のない範囲からスタートしてみてください。

まとめ

今回は高血圧の症状や原因や対処の仕方について解説いたしました。高血圧は放置しておくと重大な病気を引き起こすきっかけになってしまうこともある怖い健康障害です。まずは家庭で正しく計測し、自分の平常時の血圧値を正しく把握しましょう。日々の健康のバロメーターにもなりますので、できれば1日1回、朝に計測して健康管理に役立てていきましょう。

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