血栓性静脈炎

血栓性静脈炎は血栓をともなう静脈の炎症です。多くの場合は心配がいりませんが、似たような症状には重篤な健康被害をもたらす病気もあるため、あらかじめ病気に対して知識を持っておくことは重要です。今回は血栓性静脈炎について解説いたします。

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血栓性静脈炎とはどのような症状の病気なのか?

血栓性静脈炎は、皮膚の表面近くを走る表在静脈の壁に炎症や損傷が生じ、その部分に血のかたまり(血栓)ができて血管の内腔を塞いでしまう病気です。部位別では脚の静脈に起こりやすい病気です。受診科は循環器内科や血管外科や外科になります。

炎症が起きた静脈にそってしこりができ、赤く腫れたり、軽い痛みがあります。場合によっては発熱や悪寒をともないます。重症になると脚全体が腫れ上がったり、動脈が圧迫されるために色が白くなっていきます。

注射などが原因ではない、自然に発症した場合はいろいろな症状が出ますが、他の病気の合併を示すことがあります。

下肢の皮静脈にしこりが次々に現れて数週間で消えていくような場合はバージャー病の可能性もありますし、癌や血液疾患あるいは膠原病などの場合もあります。

血栓ができる時に炎症が関与していれば血栓性静脈炎、炎症が関与していない場合は静脈血栓症と呼びます。これは深部静脈の血流が凝固して血栓ができ、うっ滞が生じる病気で、脚の腫れや痛みがおもな症状です。血栓が肺動脈に詰まり、死に至ることもある危険な病気です。

表在性静脈炎は、皮膚の表面近くにある表在静脈に、炎症と血栓が見られる病気です。多くの場合、脚の静脈に起こります。

静脈血栓症(深部静脈血栓症)は、寝たきりなどが原因で脚の深部静脈に血栓ができる病気です。

【血栓性静脈炎の症状】

  • 脚の炎症、痛み、むくみ
  • 発熱
  • 無症状の場合もあり

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血栓性静脈炎とはどのような原因で発症するのか?

血栓性静脈炎は、炎症や損傷のために静脈壁に血栓ができて静脈の内側が塞がれる状態です。静脈注射の繰り返しや、カテーテル(細長い管のこと)を静脈内に長期間留置することで起こることが多く、皮膚のすぐ下に起こることが多い病気です。

また、ベーチェット病、バージャー病、悪性腫瘍(がん)、膠原病、静脈瘤が原因となっていることもあります。特に、手足に細長いしこりのようなものが次々に現れては消えていく場合は、遊走性静脈炎とよばれ、バージャー病を疑います。

また、下腹部の術後、下肢骨折などの外傷後、分娩後、長期間就床後、肥満などが原因で血栓ができ、それにともなって炎症を起こすこともあります。

【原因】

  • 静脈瘤:静脈壁の一部が薄くなり、その血管が膨らんだ状態
  • 悪性腫瘍などに合併
  • 長期臥床、手術、脱水の合併症

血栓性静脈炎の治療法や予防策は?

血栓性静脈炎は、自然に腫れや痛みは治癒していくので、特別な治療は要しませんが、症状がひどい場合は医師の手当てが必要です。一般的には患部に湿布を貼り安静を保てば短期間で治癒します。合併症がある場合はその病気を治療します。

予防としては、日常的に脚を動かす習慣をつけたり、水分を積極的に摂るようにすると効果が期待できるでしょう。

まとめ

今回は血栓性静脈炎について解説いたしました。注射などの影響の場合は特に心配いりませんが、深部静脈血栓症の場合は命に関わる場合もあるため十分に注意が必要になります。

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