風邪症候群

風邪症候群とは、鼻からのどの急性感染症で、風邪(普通感冒)とインフルエンザの総称です。風邪は、鼻、喉などに症状が現れますが短期間で治ります。インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって起こる呼吸器の感染症で、強い全身症状が現れます。今回は風邪症候群について解説いたします。

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風邪症候群とはどのような症状を指すのか?

風邪症候群とは、おもに上気道(鼻、のど、喉頭)の急性炎症による病気です。また、上気道の炎症は、下気道(気管や気管支)まで炎症が広がることが多く、症状も鼻水、鼻詰まり、くしゃみから始まり、喉の痛み、咳、痰などもみられるようになります。更に発熱、頭痛をともなう場合や、子供では腹痛や下痢、嘔吐などの症状も現れることがあります。受診科は内科、呼吸器科、耳鼻咽喉科、小児科などです。

風邪症候群は、大別すると普通感冒とインフルエンザに分けることができます。

普通感冒の症状はくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、のどの痛み、微熱などです。咳、痰のほか、嘔吐や下痢をともなうこともあります。発熱しても38℃以上となることはまれで、頭痛、倦怠感、寒け、食欲不振などの全身症状も弱いものです。

インフルエンザと比べれば普通感冒の症状は軽症なものです。5歳以下の小さな子供は、1〜2歳をピークに頻繁に風邪のウイルスや細菌感染を起こします。これは、免疫機能が未熟なため、病気に対する抵抗力が低く、ウイルスに感染しやすいためです。肺炎や脳症などを併発する危険もありますので子供の風邪には注意が必要です。

健康な成人の場合、ほとんどが2〜3日で快方に向かいますが、ときに副鼻腔炎や中耳炎を合併することがあります。

インフルエンザの症状についてはこちらをご参照ください。

【症状】

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 喉の痛み、咳、痰
  • 嘔吐、下痢
  • 倦怠感、頭痛、高熱
  • 関節痛、筋肉痛

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風邪症候群はどのような原因で発症するのか?

風邪症候群の原因の約9割はウイルス感染によるものです。細菌、マイコプラズマ、クラミジアが原因の場合もあります。感染経路としては、ウイルスを含んだ分泌物が、くしゃみや咳などによって飛び散る飛沫感染、分泌物がものを介して感染する接触感染があります。

気温が低いときよりも、気温が激しく変動したり、湿度が低く、乾燥しているようなときにかかりやすいと考えられています。

【原因】
普通感冒のおもな原因ウイルスは、ライノウイルス、コロナウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルスなどです。原因ウイルスの種類によって感染部位、炎症部位が異なり、症状もさまざまです。

インフルエンザの原因ウイルスは言うまでもなくインフルエンザウイルスです。A型、B型、C型の3種類がありますが、問題となるのはA型とB型の2種類です。

風邪症候群の治療法や予防策は?

風邪症候群は健康な人であれば、一般的に1〜2週間で自然に治りますが、インフルエンザの場合は子供や高齢者、体力が低下している人などでは、重症化して命に関わることもあるので、注意が必要です。

風邪症候群は、年齢を問わず、最も頻繁にかかる病気のひとつです。流行時には、うがいをすることや、疲れをためないように注意することも大切です。

症状が長引く場合や日常生活に支障がでてきた場合には、病院を受診しましょう。気管支に慢性の病気がある人は、細菌による二次感染や混合感染を起こしやすく、子供や高齢者は免疫機能が弱いため、肺炎などの合併症を起こしやすいので、軽視せず、早めに病院を受診しましょう。

原因ウイルスに直接効果のある薬がないため、速やかにかぜを治すには自然治癒力を高めることが大切なこととなります。安静、保温、保湿、スポーツドリンクなどによる水分補給、消化のよい食事による栄養補給を心掛けましょう。部屋は暖かく保ちながら、空気が乾燥しないように配慮します。また、汗をかいたら、こまめに着替えて、からだを冷やさないよう注意しましょう。

症状緩和のために薬による対症療法を行いますが、それぞれの症状は、ウイルスに対する自然な免疫反応でもあるため、安易な使用は控えたほうがよいでしょう。

発熱や頭痛に対しては解熱鎮痛薬を使ったり、氷枕などで頭を冷やしたりします。

子供の場合はライ症候群を起こす恐れがあるため、アスピリンは使わず、アセトアミノフェンが含まれるこども用解熱薬を使用します。解熱鎮痛薬で喘息を起こしたことがある人は、アスピリン端息の疑いがあります。解熱鎮痛薬の使用は必ず医師に相談してください。

鼻水、鼻詰まりには抗ヒスタミン薬が効果的です。氷嚢によるクーリングでは、わき、首すじ、鼠径部に氷嚢をあてて行います。咳を抑える鎮咳薬、痰が出る場合は去痰薬を使用することもあります。細菌感染が疑われる急性咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎、気管支炎には、抗菌薬の使用も考慮されます。

普通感冒やインフルエンザの予防策としては、まず、原因ウイルスの侵入を防ぐことが大切です。ウイルスは、飛沫感染や接触感染により伝わるため、風邪をひいている人には近づかないのが一番です。

風邪にかかっている人がくしゃみをすると数万個のウイルスが3m四方へ飛散すると言われています。すなわち、人混みの中や、満員電車などは、風邪のウイルスをうつされやすい危険な場所です。外から帰宅したらすぐに手洗いとうがいをしてウイルスを洗い流しましょう。

また、ウイルスに感染しても全身の免疫機能が十分に高ければ風邪は発症しまないので、日頃から免疫力を高めておくことが大切です。運動、食事、睡眠には十分に気を配りましょう。

また、風邪にかかったら、人にうつさないように、咳エチケットを守りましょう。

咳エチケット

咳、くしゃみをする際は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1m以上離れましょう。鼻水、痰などを含んだティッシュは、すぐにフタ付きのゴミ箱に捨てます。

欧米では人前で咳やくしゃみをする際には、肘の内側に口を当ててするのがマナーとされており、近年日本でもこの方法を推奨するケースが増えてきています。

咳をしている人には、マスクの着用をお願いするようにしましょう。マスクは、風邪にかからないための予防策としてもたいへん有効です。鼻と口を覆い、装着時に隙間ができないものを選ぶと良いでしょう。

インフルエンザの予防接種

毎年、流行が予測されるインフルエンザワクチンを選び、予防接種が行われます。予防接種でインフルエンザを完全に防ぐことは難しいですが、症状を軽くする効果もあるので、子供や高齢者、呼吸器系の疾患がある人は、流行前に接種するようにしましょう。

まとめ

今回は風邪症候群について解説いたしました。風邪症候群を完全に予防することは不可能ですが、前兆があった時には過労を避け、安静に努めるのが良策です。特に小さい子供や高齢者がいる家庭では、重症化を防ぐためにも家庭内にウイルスを持ち込まないように十分に注意しましょう。

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