間質性肺炎

肺に送られてきた酸素と血液中の二酸化炭素を交換する肺胞の壁を間質といいます。この間質の炎症呼吸機能が低下することによって起こる炎症を間質性肺炎といいます。今回は間質性肺炎について解説いたします。

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間質性肺炎とはどのような症状の病気なのか?

肺胞に炎症をおこす病気が肺炎であるのに対し、肺胞の壁の間質が結合した組織に炎症がおこるのが間質性肺炎です。発生年齢は、50~60歳代に集中しています。

肺胞間質に炎症が起こることで、組織がつぶれたり、弾力がなくなったりしてかたくなる線維化が起こり、呼吸機能が低下します。そのため、乾いた咳と息切れが起こり、からだを動かしたときの息切れは、呼吸器疾患の中でも特に強く現れます。

【症状】

  • 呼吸困難
  • 微熱
  • 全身の倦怠感

※発症のしかたによっては急速に呼吸不全に移行することもあります。

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間質性肺炎とはどのような原因で発症するのか?

間質性肺炎とは間質の炎症を指す言葉であり、ひとつの病名のことではありません。そのため原因も膠原病や感染症、薬剤、放射線、粉塵の吸入などさまざまですが、原因が不明なものも多く、原因不明なものはまとめて特発性間質性肺炎と呼ばれています。

特発性間質性肺炎は、厚生労働省指定の難病のひとつになっています。これらの識別は治療方針にも関わるため、専門医を受診しましょう。

農夫肺症などの肺炎も間質性肺炎ですが、アレルギーが原因で発症するため、分類上は過敏性肺炎と呼ばれています。

間質性肺炎は進行状態によって、間質の結合組織が線維化し、間質が硬くなって弾性を失います。また、ガス交換の機能が極端に低下する肺線維症という病気に陥るものもあります。

【原因】

  • 膠原病
  • 感染症
  • 薬剤(薬剤性肺障害または薬剤性肺炎)
  • 放射線
  • 粉塵(塵肺、石綿肺、超硬合金肺など)
  • アレルギー(過敏性肺炎)

※原因不明なものは特発性間質性肺炎と呼ばれます。また喫煙は間質性肺炎を悪化させる誘因になります。

間質性肺炎の治療法は?

間質性肺炎の受診科は内科や呼吸器内科になります。治療は、酸素を投与する在宅酸素療法が主流でしたが、近年は症状の進行を遅らせる薬(多くは副腎皮質ホルモンを用いる)が発見されたため、長期間にわたる薬剤療法も増えています。ただし、金額が高額であり、副作用も起きやすいため、現段階では誰でも受けられる治療ではありません。

また、特発性肺線維症の急性増悪時や急性間質性肺炎や器質化肺炎という間質性肺炎にはステロイド剤や免疫抑制剤が使用されます。

当然ながら、喫煙は間質性肺炎を進行させ肺がんの合併を増しますので、ぜひ禁煙を心がけましょう。

まとめ

今回は間質性肺炎について解説いたしました。肺の実質である肺胞に対して間質とは肺胞の壁の部分にあたります。この間質部分に発症する肺炎は実に多様であり、原因も様々です。また原因不明の特発性間質性肺炎は、厚生労働省指定の難病のひとつにも認定されているほど重篤な病気ですので、呼吸器に関わる体調に異変を感じた時にはすぐに専門医に相談するようにしましょう。

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