百日咳にかかった時の症状は?原因や治療法や予防接種についても解説
「百日咳」は、はじめは風邪の症状が現れ、次第に激しい咳の発作を起こすようになります。咳が3か月近く長引くので、この名前がつけられています。

今回は、かかったら数十日もの長い間付き合わなくてはならない厄介な病気「百日咳」の症状や原因や治療法について解説いたします。

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百日咳の症状は?

咳、くしゃみ、鼻水など、軽い風邪のような症状から始まり、しばらくすると5〜15回ほど続くような発作的な咳が、長期間続くようになります。咳の後に、長くて高い音のする深い息つぎ(レプリーゼ)をするのが特徴です。

咳の発作は3か月近く続き、次第に減りますが軽い咳がしばらく残ります。濃厚な痰もみられます。

乳幼児がかかることが多く、咳の発作後に嘔吐したり、顔が腫れぼったくなったり突然呼吸をしなくなり顔が青紫になる(チアノーゼ)こともあります。まれに脳症(意識もうろう、けいれん)を起こすことがあります。

初期に出る症状

  • 潜伏期間はおよそ2週間で、まず咳が出始めます。
  • 最初は軽いせきと鼻水程度で風邪のような症状ですが、熱はなく、痰もほとんど出ません。
  • 夜間になるとひどく咳き込むようになり、数分おきに起きて粘る痰を出したり嘔吐したりするようになります。

続いて起こる症状

  • 1週間ほど経つと、せきが激しくなって連続して咳き込み、顔が紅潮して苦しがります。出血斑や目の充血も見られます。
  • 咳き込みの最後に苦しそうに息を深く吸い込み、ヒューという音がするようになります。
  • 吐いたり、咳き込んで痰が出ずに窒息状態になることもあります。
  • ひどいせきこみ状態が2~3週間続きます。

回復期の症状

  • 1か月ほどして回復期に入り、次第にヒューヒューという音がなくり、咳き込む回数が減ってきます。
  • 軽い咳がしばらく続き、完治するまでに2〜3か月かかります。

百日咳にかかる原因は?

百日咳菌が、咳やくしゃみなどによって広がり、飛沫感染します。予防接種により発症は減っています。

就学前くらいまでの幼児が感染することが多いのですが、お母さんから免疫抗体をもらうことが少ないので、生まれたばかりの赤ちゃんでもうつることがあります。とくに4ヶ月未満の新生児の場合、命にかかわることもあるので注意が必要です。

乳幼児がかかりやすい代表的な感染症で、百日咳菌の飛沫感染によって発症します。

予防接種の普及によって過去の病気になったと思われがちですが、近年では、成人の長引く咳の原因が百日咳であることが注目されています。年長の子どもや成人は、子どもと違って百日咳に特有の激しい咳が出ないこともあるため診断が遅れがちになり、その結果、大人から子どもに感染して小流行を起こしています。

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百日咳の治療方法や対処の仕方は?

熱はなくても、咳が続き、それがひどくなっていくようなら診察を受けましょう。特に夜中に咳き込み、ヒィーとかヒューといった音を立てて息を吸うようなら、翌朝すぐ病院へ連れて行きます。

マクロライド系抗生物質などの抗菌薬に夜治療や、咳止めが処方されます。去痰薬なども用いられます。

乳児は母親から百日ぜきの免疫はもらってないので、生後すぐにかかってしまうことがあります。その場合は咳をせずに呼吸を止めてしまう「無呼吸発作」を発症したり「百日咳脳症」を引き起こすことがあります。これらの重症が見られた場合は生命に関わりますので入院して治療します。

予防接種

予防には四種混合ワクチン(DPT-IPV:百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ)を定期接種します。予防接種によって最近では大流行することはなくなりました。

生後3か月~90か月(76か月) 未満に4回皮下注射します。通常、20~56日間隔で3回接種し、初回接種後1218か月後に追加接種を行ないます。

さらに四種混合ワクチンの第2期として、11歳~13歳未満でDTワクチンを1皮下注射します。通常は小学校5年生以上で行ないます。

成人の予防接種としてはTdap(破傷風・ジフテリア・百日咳の混合ワクチン)の接種が推奨されます。

予防接種の副反応

接種したところが赤く腫れたり、しこりになることがあります。回数を重ねるごとに腫れることが少し多くなりますが、特に問題はありません。万が一、腕全体が腫れるような症状が現れた時は医師に相談してください。

家庭での対応の仕方

  • 長引く病気なので、できるだけ早く見つけてあげて、早期治療することが重要となります。風邪だと思っていても、咳が1週間も続くようなら病院に連れて行きましょう。
  • 咳が出る時には、部屋の換気や清潔に特に気を配りましょう。空気の入れ替えをまめに行ない、ほこりも立てないようにします。咳の発作はちょっとしたことで起こることがあるので環境整備には十分に注意を払いましょう。
  • 食事は気管を刺激するようなものは避けます。冷た過ぎるもの、粉っぽいもの、酸っぱいもの、辛いものなどは与えないようにしましょう。炭酸飲料もNGです。また、お腹がいっぱいになり過ぎると咳が出やすいので、1回の食事の量を減らし、数回に分けて食べさせましょう。
  • 夜中に赤ちゃんがチアノーゼ(顔・唇・爪などが紫色になる)や呼吸困難を起こしたりした場合は入院の必要がありますので、救急病院に連絡しましょう。

まとめ

今回は「百日咳」の症状や原因と対応の仕方について解説いたしました。

予防接種を正しく受けて、かからないようにすることが第一ですが、万が一かかってしまった場合は、乳児では「無呼吸発作」や「百日咳脳症」などの重い病気を引き起こすケースもありますので慎重に対応しましょう。大人の予防接種も有効ですのでぜひ検討してみてください。

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