片頭痛とはどんな特徴があるのか?原因や対処方法は?

風邪や疲れ目、あるいは二日酔いなどから起こる頭痛は原因がなくなれば消える一時的なものですが、原因がわからないまま何度も繰り返す頭痛もあります。繰り返し起こる頭痛を「慢性頭痛」といいますが、中でも「片頭痛」で悩んでいる人は少なくありません。日本人の8.4%、つまり少なくとも840万人は片頭痛というデータがあります。片頭痛とはいったいどのような頭痛なのでしょうか?今回は多くの人が悩まされている「片頭痛」について解説いたします。

スポンサードリンク

片頭痛とはどんな特徴がある頭痛を指すのか?

片頭痛は発作的に起こります。その痛みはズキンズキンと脈打つように激しく、そして吐き気や嘔吐、光や音に過敏になるといった症状を伴います。痛みの発作が起きていると日常の動作をするだけで症状が非常に悪化するというのも特徴です。

片頭痛の痛みの特徴

  1. 脈打つような激しい痛み(拍動性の痛み)が、発作的に起こる
  2. 吐き気や曜吐、光がまぶしくてつらい(光過敏)、音が気になってつらい(音過敏)などの症状を伴う
  3. 階段の上り下りや、トイレに行くといった普段の動きをしただけで症状が悪化する

強い頭痛と吐き気や嘔吐などの症状を含めた発作は、半日から長い人では2〜3日も続きます。その間、仕事を休まなければならないなど、日常生活に支障が出る人も多いのです。発作の頻度は人によって異なり、毎週のように起こる人もいれば、月に1回程度、年に2〜3回という人まで実に様々です。

繰り返す頭痛で、これらの特徴がそろっているときは、片頭痛かもしれません。片頭痛といっても、頭の片側が痛むとは限らず、両側が痛む場合も、また、いつも同じ側が痛むのではなく変わることもあります。

片頭痛が起こる原因はナニ?

頭痛発作は脳の血管が拡張することから起こります。その血管の拡張が起きるメカニズムははっきりとは解明されていませんが、セロトニンという物質がかかわっていることは間違いないだろうと考えられています。そして頭痛発作は、さまざまなきっかけで引き起こされます。

日本人に頭痛発作を引き起こす誘因の多くは、強い光や騒音、過度の疲労などです。欧米人と比較すると日本人には少ないと言われていますが、ワインやチーズ、チョコレートなど特定の食べ物が頭痛発作のきっかけになることもあります。

つまり、日常生活で遭遇するあらゆることがきっかけになり得るのです。

意外なことに仕事の休日・体息もきっかけになることがあります。忙しい日々のあとの休日にだらだらと過ごすと発作が起こったりするのです。過労と休息の落差が大きいことがきっかけとなるのです。

スポンサードリンク

片頭痛が起こってしまった時の対処方法は?

検査と診察を受けて他の病気ではない、片頭痛だとはっきりした時には適切な治療を受けることができます。市販の鎮痛剤で合う薬があって、それを飲めば痛みが軽減され、普通に生活できる人はそのしのぎ方で良いですが、市販薬が効かない、つらいという場合には治療を受けましょう。

治療は服薬が中心で、主に使われるのは発作が起きたとき、血管の拡張を抑える作用と痛みをブロックする作用をもつ「トリプタン製剤」です。トリプタンは日本では2000年から使われている薬です。その人に合えば、発作が起きてから飲んでも、1時間から2時間で頭痛も吐き気などの症状もとても軽くなるという効果の高い薬です。

日本では現在5種類のトリプタンが使われています。患者と医師で相談しながら、ひとつずつ試し、合う薬を選んでいきます。また、発作が頻繁だったり、どうしても発作を起こしたくない人には、β遮断薬やカルシウム拮抗薬、抗うつ剤などを予防薬として使う方法も検討します。現在では頭痛専門の外来をもつ医療機関も増えてきています。繰り返す頭痛は、我慢したりあきらめたりせず、専門医を受診しましょう。

片頭痛は10歳から20歳までに始まることがほとんどです。それから続く頭痛とのつきあいで、どんなときに発作が起こるかが自分でわかっている人もいます。きっかけがわかればそれを避けることが予防となりますが、患者さん自身が気づきにくい場合もあります。

休息が頭痛の誘因となるケースがあると述べましたが、過労が問題と考える人はいても、休息が原因の片頭痛となると、なかなかその因果関係に気づく人はいないかも知れません。そこで日記をつけるなどして生活を振り返り、初めて発作のパターンを把握できたという患者さんもいるそうです。このような場合は生活のリズムを整えて、休日もある程度活動的に過ごすことが発作の予防となります。

また、片頭痛はホルモンの変動とも関係すると考えられています。もともと片頭痛は女性に多く、男性の3〜4倍といわれています。そして女性の発作は月経の前や最中に起きることがよくあります。妊娠すると発作が起きなくなり、さらに閉経後には急速に発作が減るのも特徴の一つとして挙げられます。

ただし、更年期でホルモンバランスの乱れている間は、発作が増えることがあります。これは更年期の体調不良で、痛みに対する感受性が高まっていることが背景にあります。痛みに敏感になった結果、更年期で片頭痛がひどくなったと感じることがあるというわけです。

いずれにしても、女性も男性も50代から片頭痛の発作は減っていきますが、それでも頭痛がなくならないときは一度専門医の診断を受けるべきでしょう。

受診の際に確認しておきたいのは、脳の障害や病気が頭痛に関与していないかどうかです。頭痛持ちと思っていたら脳腫瘍がゆっくり進行していたということも珍しくなく、その痛みが、くも膜下出血などの脳血管障害のサインということもよくある症例です。特に50代からは脳血管障害のリスクが高くなるため、たかが頭痛と放置せずに検査を受けることをおすすめします。

まとめ

今回は「片頭痛」の原因や対処法について解説いたしました。多くの頭痛持ちの方がいますが、発症する原因は実に様々、自分自身の頭痛の発症要因やパターンを把握しておくことは非常に大切と言えます。市販薬で解決できるレベルのケースもあれば、医師による専門的な指導が必要な場合もありますので、毎回毎回悩まされ続けて、なかなか解決の糸口が発見できなくてお困りの場合は、一度神経内科、脳神経外科、頭痛外来などの専門医に相談するようにしましょう。どうぞお身体を大切に。

スポンサードリンク