生姜の栄養成分や効能と抗がん作用を活かした効果的な食べ方

生姜は栄養的には取り立てて優れたところはありませんが独特の辛味と香りを持つことから代表的な香辛料として様々な料理に用いられています。この生姜特有のピリリと辛い成分と香りの成分ががんを防ぐのに有効であることもわかっています。

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生姜に含まれる栄養成分

生姜の成分と効用

栄養素 はたらき
フェノール がんの予防
抗酸化作用
ジンゲロン がんの予防
吐き気を止める
胃液の分泌促進
ショウガオール がんの予防
吐き気を止める
胃液の分泌促進
テルペン 抗酸化作用
がんの予防
ジンゲロール がん・腫瘍を抑える

ショウガ10g中の主な栄養成分(常用量10g=小1かけの栄養成分値)

栄養素 含有量
ビタミンC 0.2mg
食物繊維 0.21g

ショウガにはいわゆる栄養成分というものは期待できませんが、辛味や香りの成分に抗がん作用があります。辛味成分のジンゲロール、香り成分のジンゲロン・ショウガオールには共に抗がん作用が期待できます。その他にも、テルペンやフェノールなどの抗がん成分を含んでいます。

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生姜に含まれる栄養成分の効能

ジンゲロール

ガンを早期に退治する

あの生姜特有の香りは、ジンゲロールなどの香気成分がもたらすものです。岐阜大学医学部の研究・実験によって、このジンゲロールには優れた発がん抑制作用があることが確認されています。

実験は、280匹のラットを6グループに分けて、そのうちの
・1グループには大腸がん誘発物質(AOM)を定期的に皮下注射
・残りの5グループにはAOMを皮下注射しながら、がん抑制効果があると考えられる化学物質をエサの中に混ぜて与える

という内容です。5グループに与えられた化学物質は、それぞれ種類が異なり、そのうちの1つがしょうがのジンゲロールでした。

実験を開始してから1年後、ラットを解剖したところ、AOMの注射のみを行なったグループの74%に大腸がんが発生していました。一方、残り5グループは、いずれもがんの発生率はAOMのみを注射したグループよりも低く、中でもジンゲロールを与えたグループは46%と、最もガン発生率が低かったのです。

ジンゲロールがなぜ発がんを抑制するのか、詳しいメカニズムはまだ解明されてはいませんが、シャーレの中の培養実験でも、抗がん作用があることが確認されています。現在のところ、発がんの初期段階、すなわち遺伝子が活性酸素によって損傷を受ける前の段階で、活性酸素を無毒化するのではないかと考えられています。

ジンゲロン・ショウガオール

がんの予防、早期抑制に有効

ショウガ特有のピリリとした辛味は、ジンゲロンとショウガオールという成分によるものです。これらの辛味成分には、強力な抗菌・殺菌作用と、生臭さを消す作用があります。お寿司の付け合わせに、生姜の甘酢漬け「ガリ」が出されるのも、食欲を増進させると同時に、魚の生臭みを消して、さらに食中毒を予防するためです。

これらの成分もまた、ジンゲロールと同様、遺伝子が傷つくのを防いで、がんの発生を防ぐ作用があると考えられています。

このほか、しょうがには香り成分の一つであるテルペンや、辛味成分に構造がよく似たフェノールなどの抗酸化成分も含まれています。

何種類もの抗酸化成分が含まれている生姜の抗酸化力は、他の抗酸化食品をはるかにしのぐという報告もあります。がん予防に利用しない手はないでしょう。

吐き気、嘔吐に有効

ショウガの香り成分のジンゲロンやショウガオールは、吐き気や嘔吐を鎮める成分として、昔から民間療法や中国の食養生で用いられています。生のまま薄切りにしたショウガを口に含んでいると効果的です。二日酔い、乗り物酔い、食中毒、つわりなど、あらゆる吐き気・嘔吐に有効です。

生姜の栄養成分を損なわない効果的な食べ方

ショウガの種類

食用のショウガには、ひねショウガ、新ショウガ、葉ショウガ(はじかみ)があります。ひねショウガは1年中出回っていますが、新ショウガは芽のうちに収穫したものなので、6〜8月頃にしか食べられません。

葉生姜は、葉の下に棒状のショウガが付いているもので、よく焼き魚の付け合わせとして利用されます。ちなみに葉生姜が「はじかみ」と呼ばれているのは、食べると辛さのあまり、歯を噛みしめてしまうためと言われています。

薬味としてだけでなくそのものを食べる工夫を

ショウガの酢漬け

ショウガというと、おろして刺身醤油に入れたり、香り付けのために薄切りにして煮魚に入れるなどが一般的な利用法でしょう。これらの料理では、単なる薬味だからと言って、メインの魚だけを食べて、ショウガを取り除いてしまう人がいますが、これではせっかくの薬効を捨ててしまうことになり、非常にもったいないと思います。ショウガも残さず一緒に食べるようにしましょう。

また、ショウガは魚だけではなく、肉の生くささも解消します。レバーやモツなどにも、しょうがの絞り汁をかけて食べると良いでしょう。

とはいえ、しょうがを使う料理を年中するわけにもいきません。そこでおすすめしたいのが「しょうがの酢漬け」です。

ショウガの酢漬けの作り方

皮をむいて薄くスライスした生姜を、沸騰したお湯でさっと茹でて合わせ酢(酢1/4カップ、砂糖大さじ2、塩小さじ1/5)に数ヶ月間漬けるだけです。そのまま食べても良いのですが、キュウリの塩もみと和えると美味しく食べられます。日持ちするので多めに作り置きしておくと便利です。

1日1かけ(20g)程度を摂ろう

健康に良いと聞くと、むやみにそればかりを食べる人がいますが、量をとれば良いというものではありません。どんなに優れた食品でも。食べ過ぎればかえって健康を損ねてしまいます。抗がん作用のある食品は何もしょうがだけではありません。いろいろな食品をバランスよく摂る中で、ショウガも上手に取り入れていくのが賢い食べ方です。

では具体的にどれだけ食べると良いかというと、1日20g程度を摂れば十分です。ジンゲロールを1日200mgとれば、抗がん作用が期待できます。しょうが20gは大1かけほどです(目安として親指大で約15gあります)。これだけとれば、ジンゲロールを200mg摂れる計算になります。

しょうがの保存は冷凍庫で

しょうがは買い求めたら、湿らせた新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室などで保管しましょう。皮をむいた使いかけのしょうがはラップに包んで冷凍庫で保管します。使うときには凍ったまますりおろせば良いので簡便に利用できます。凍らせたほうが香りや味、成分が損なわれにくいというメリットもあります。

辛味成分は発汗作用があり風邪の初期に効く

ジンゲロールやジンゲロンなどの香り成分には、発汗・解熱作用のほか、炎症を抑えたり、体を芯から温めてくれる保温作用もあります。そのため、ノドの痛み、せき、発熱など、風邪の諸症状を取り去るのに効果的です。

薬効を上手に活かすには、すりおろした生姜に熱湯を加えて飲むショウガ湯がおすすめです。

ショウガ湯の作り方

親指大のショウガをすりおろしてカップに入れ、好みの量のハチミツか砂糖を加えます。これに熱湯を注いでかき混ぜます。くず湯にすりおろしたショウガを入れても良いでしょう。

まとめ

今回はショウガの栄養成分の働きや効果的な食べ方を紹介いたしました。ショウガ=薬味だけの食材というイメージを一新して、ショウガそのものを積極的に食べるように食生活を改善すれば大きな健康効果が期待できるでしょう。

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