風疹の症状や予防接種 妊婦がかかると赤ちゃんが難聴になる?

風疹(ふうしん)は「三日ばしか」や「三日はしか」とも呼ばれ、麻疹(はしか)によく似た症状が現れます。麻疹に比べるとずっと軽い症状ですみますが、回復期に合併症を起こしたりすることがありますから、決して油断はできない病気です。今回は「風疹」について解説いたします。

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風疹の症状と対応の仕方とは?

風疹とは

風疹は代表的なウイルス性感染症の一つで、3〜9年ごとに流行が見られます。14〜21日の潜伏期間があり、発症後は3日ほどで治ることが多いので「三日ばしか」とも呼ばれます。

症状は発疹、発熱、耳の後ろや首のリンパ腺が腫れる、などで、発疹は淡いピンク色でかゆみをともないます。3日ほどで薄くなり、色素沈着することはありません。ほとんどの場合が軽症で済みますが、まれに髄膜脳炎、血小板減少性紫斑病、関節炎を併発することがあります。

風疹の原因

唾液による飛沫感染で風疹ウイルスが感染します。2~3週間の潜伏期間を経て発症します。感染力は麻疹より弱いのですが、発疹の出る数日前から、出たあと5日間くらいは感染します。普通は軽い発熱があり、鼻炎や頭痛、目の充血などとともにピンク色の発疹が全身に出てきます。発疹はまず耳の後ろに現れて、やがて顔や首、手足に出てきます。3歳から10歳くらいの小児に多い病気で、年齢が低いほど症状は軽くすみます。一度かかれば免疫ができ、そのあとは一生涯かかりません。

初期に出る症状

潜伏期間は2〜3週間です。麻疹(はしか)に似た発疹が顔や首、お腹などに出始めます。熱の症状は軽いことが多いのですが、まれに38度以上になることもあります。反対にまったく発熱しないこともあります。耳の後ろや、首のリンパ腺が腫れますが、これが風疹の大きな特徴とも言えます。

続いて起こる症状

発疹が全身に広がります。目が充血するほか、喉が赤くなったり、咳が出たりします。

回復期の症状

3日目くらいがピークで、その後は発疹が消え始めます。5日目くらいでほとんどの症状が消えて回復します。赤ちゃんや幼児の場合、合併症を起こす事はまれですが、合併症が出るのはこの回復期なので油断しないようにして下さい。

かかりやすい年齢や時期

幼児に多い病気で3〜10歳くらいまでにかかります。保育園、幼稚園、小学校に通うようになると、特に注意が必要です。季節は、冬の終わりから初夏にかけて多く見られます。

ホームケア 風疹にかかった時の家庭での看病の仕方

風疹は数日で熱は下がり、発疹も消えるため特別の治療は必要ありません。熱は出る場合もあれば、出ない場合もありケースバイケースです。特に病院(小児科)で治療する必要はありませんが、発疹が出たら病院に連れて行きましょう。

家庭での看病としては、まずは安静にするというのが第一です。安静にすれば問題ありません。熱がある場合はタオルを巻いた氷枕で頭部を冷やすなどして寝かせます。

発疹は病気が治まれば自然に消えますので、特別な手当てはいりませんが、かゆみを伴うこともありますので、かき壊さないように、爪は切っておきましょう。かゆみ止めなどは医師の処方を受けてから使います。勝手に市販のものを塗らないようにしましょう。

風疹は軽く済むことが多いのですが、病気のわりには元気で機嫌もいいという状態でも、人に感染しますからくれぐれも外出はしないように。発疹が消えるまでは室内で遊ばせましょう。

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風疹の予防接種について

風疹の要望には予防接種をすることが一番です。現在は麻疹ワクチンとの混合であるMRワクチンの定期予防接種(2回)が義務付けられています。

MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)

MRワクチンは、それ以前の麻疹と風疹それぞれ単独での予防接種に代わって、2006年4月から始まった麻疹(はしか)と風疹の混合ワクチンです。第1期を1歳で受け、第2期は小学校に入学する前の1年間に受けます。接種後にウイルスが体内で増えるため、軽い発熱や発疹、リンパ節の腫れなどが出ることがあります。

風疹は妊婦がかかると赤ちゃんが難聴になるって本当?

風疹は子供がかかる病気というイメージが強いですが、実際の患者数は約9割を成人が占めていると言われています。予防接種が義務化されていなかった時代に幼少期を過ごした世代がかかるケースが圧倒的に多いとされています。そして、大人の患者の中でも男性が女性の3倍以上と男女比に大きな差が見られることも特徴の一つです。

風疹は子供の頃にかかるとほとんどの場合は軽度で済みますが、大人になってからかかる風疹は症状が長引き重症化するので、幼少時に予防接種を受けていない人は接種することをお勧めいたします。風疹は感染しても症状が現れないこともあり、風疹を経験済みでもかかったことがないと思っている成人も多くいるので、少しでも不安な場合は医師に相談してみると良いでしょう。

また、妊娠中の女性は予防接種を受けることができません。妊娠していない時期(生理中あるいはその直後が確実)に予防接種を行ない、その後2ヶ月間の避妊期間が必要となります。大人の女性の患者は男性に比べれば少数ですが、妊娠3ヶ月くらいまでの妊婦が風疹にかかってしまうと、赤ちゃんが胎内で先天性風疹症候群にかかり、白内障、難聴、先天性心疾患を持って生まれてくることがあります。”妊娠中に風疹にかかると赤ちゃんが難聴になる”とよく言われるのはこのような事実関係があるためです。

まとめ

今回は「風疹」について解説いたしました。発症してから3日ほどで治ってしまうため、軽い病気と考えてしまいがちですが、合併症を引き起こすケースもあれば、妊婦が発症した場合には心臓や耳などに先天性の障害をもつ子供が生まれる可能性があるなど、大変危険な面もある病気です。

子供には予防接種がありますが、大人でも過去にワクチン接種をしていない人や、風疹にかかっていないと親から聞かされている人などは積極的に予防接種を受けることをおすすめいたします。

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