ナスの栄養成分や健康効果と抗がん作用を活かす効率的な食べ方

ナスはカルシウムや鉄分は比較的多いのですが、それ以外の栄養価はあまり高くありません。しかし、がんの抑制効果に関しては、他の野菜に引けを取らないどころか、むしろ優れている食材です。

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ナスに含まれる栄養成分

ナスの成分と効用

栄養成分 はたらき
アルカロイド がん・腫瘍を抑える
ビタミンC  がんの予防
抗酸化作用
ビタミンE 抗酸化作用
がんの予防
カリウム 血圧を下げる
β-カロテン 抗酸化作用
アントシアニン 抗酸化作用
食物繊維 便秘の予防・改善
がんの予防
クロロフィル がんの予防
 フェノール がんの予防
 ナスニン がんの予防

ナス70g中の主な栄養成分
※常用量70g=小2個の栄養成分値

栄養成分 含有量
カロテン 70μg(0.07mg)
ビタミンC 2.8mg
ビタミンE 0.21mg
食物繊維 2.2g
カリウム 154mg

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ナスに含まれる栄養成分の健康効果

アルカロイド

がん細胞の増殖を抑える
農林水産省食品総合研究所で行なわれた、ガンに対する野菜の抑制効果を調べた実験を紹介しましょう。

テストに用いられた野菜は、ナス、ホウレン草、ブロッコリーなど。これらの野菜の抽出液から、ビタミンCやシステインなどの成分を取り除いた上で、AF-2やベンツピレンなどの強力な発がん物質に対する抑制効果を調べました。

その結果、最も高い抑制率を示したのがナスです。ブロッコリーにも70%以上の抑制率を示すものがありましたが、茄子のアフラトキシンB1やTrp-P-1に対する抑制率は80%以上と、さらにそれを上回っていたのです。

名古屋大学と愛知学院大学の共同研究でも、ナスの抽出液が8種類のがん細胞の増殖を抑えたことが確認されています。

こうした発癌抑制効果は、主にナス特有のアルカロイドと言う成分によるものと考えられます。

また、ナスにはフェノール、クロロフィル、食物繊維のほか、抗酸化作用で注目されるフラボノイドの一種のナスニン(紫の色素成分)を含んでいます。

野菜の発がん物質抑制率

AF-2 ベンツピレン アフラトキシンB1 Trp-P-1
ナス  59.4%  76.4%  89.1%  86.2%
ブロッコリー  14.7%  40.8%  55.5%  75.2%
ホウレン草  8.0%  40.8%  55.5%  55.2%

ナスの紫色もガンに効く

赤〜紫色の色素はアントシアニン、ナスニンと呼ばれ、血管を保護し、ガンを予防する効果があるとして注目されています。

アントシアニンは、赤ジソ、ブルーベリー、紫キャベツ、黒豆などに、またナスニンはナスに含まれ、金属と結合したとき、より美しい紫色になります。ナスの漬物や黒豆の煮物に鉄釘を入れるのはこのためです。

なすに含まれる栄養成分を活かす効果的な食べ方

がんに有効な成分は加熱調理をしてもOK

ナスはアクが強いので水にさらしてから調理しましょう。ナスの発がん抑制効果は、加熱してもほとんど影響はないので、煮物、焼き物、揚げ物、炒め物、漬物など、好きな料理法で食べて構いません。ただし、クロロフィルやビタミンCは熱に弱いので加熱調理をすると失われやすいといえます。

また、がん細胞の増殖を抑制する効果は、ナスのヘタ部分や皮のところに多いという報告も出ています。調理の際は、ヘタも皮も残さず利用したいものです。てんぷらでカラっと揚げると、へたもあまり抵抗なく食べられるでしょう。

茄子は油の吸収率が良いので、揚げ物や炒め物にすると、植物油に多く含まれているビタミンEも効率よく摂ることができます。ビタミンEには抗酸化作用があるので、ナスの有効成分と合わせて、ダブルの発ガン抑制効果が期待できるわけです。

小ぶりのもの2個(70g)が目安

ガンの抑制効果を得るには、1日70g、小ぶりのナスであれば1日2個が目安です。

ちなみに、小ぶりのナスは漬物用に、煮物用にはそれより少し大きめのもの、姿焼きには長形のもの、炒め物や詰め物にする時は丸型で大ぶりのものが適しています。皮が張った色つやの良いものを選びましょう。

ナスの簡単調理法

油料理
ナスは90%が水分で低エネルギーですが、果肉がスポンジ状になっているため、油を吸いやすい特徴があるので、油料理全般に向いています。

丸ごと焼きナスに
水洗いしてヘタを残して額だけを切り取ります。網などでの上で、ときどき回しながら全体を焼きます。やわらかくなったら冷水にとって、少し冷ましてから皮をむき、醤油・カツオブシ・おろし生姜などお好みのトッピングで召しあがりください。

電子レンジを使うときは
5mm程度の薄切りにして、耐熱のボウルに入れ、水少々をふりかけ、ラップをして4〜5分加熱すれば完成です。マリネや和え物にお使いください。

まとめ

今回は茄子の栄養成分や健康効果についてご紹介いたしました。栄養価はそれほど高くないものの、抗がん作用が非常に優れた食材です。スポンジ状の果肉が味を吸収するので幅広く料理に使われる野菜でもあります。ぜひ、積極的に食べるようにしましょう。

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