カレー粉に含まれる栄養成分や効能と健康効果を活かす食べ方

カレーライスは日本人の国民食とも呼べるほど、ほとんどの日本人に愛されている食べ物。特にカレー粉の健康効果は高く、カレーはただ美味しいだけの食べ物ではありません。ウコンという植物の根茎を乾燥させたものを、ターメリックといい、カレー粉には欠かせない香辛料です。このターメリック中の成分に、がん予防効果が期待されています。今回はカレーの栄養成分について解説いたします。

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カレー粉に含まれる栄養成分

カレー粉の成分と効用

栄養成分 はたらき
クルクミン がんの発生・増殖を抑える
抗酸化作用
β-カロテン  がんの予防
抗酸化作用
フェノール がんの予防
テルペン がんの予防
抗酸化作用
ビタミンA 目の働き・粘膜を正常に保つ
ビタミンB2 抗酸化作用を助ける
亜鉛 味覚を正常に保つ

カレー粉10g中の主な栄養成分
※常用量10g=大さじ2弱の栄養成分値

栄養成分 含有量
カロテン  69μg(0.069mg)
亜鉛  0.29μg

ふだん、家庭でカレーを作る時は、市販のカレールーを使うことが多いかと思いますが、市販のカレールウのカロテンは10g中6.9μgで、カレー粉に比べて1/10の量となります。黄色い色素のクルクミンも当然少なくなるので、味の加減をしながら、市販のカレールウにカレー粉をさらに混ぜて使うと、カロテンもクルクミンも摂取量を増やすことができます。また、香りが更に良くなる分、香り成分のテルペンや植物成分のフェノールも多く摂ることができるので一石二鳥と言えます。カレー粉にはビタミンB2も10g中0.025mg含まれますが、B2は抗酸化に必要な酵素の働きを高めるため、間接的ながらガンの予防に役立ちます。

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カレー粉に含まれる栄養成分の効能

クルクミン

強力な抗酸化作用がある

カレーが黄色いのは、ターメリックの主成分である黄色い色素クルクミンによるものです。名古屋大学農学部の大澤俊彦教授らは、このクルクミンが体内に入って、腸から吸収される際、テトラヒドロクルクミンという強力な抗酸化物質に変換されることを突き止めました。

つまりカレーを食べると、テトラヒドロクルクミンが強力な抗酸化作用を発揮して、活性酸素による細胞のがん化を防いでくれる可能性があるということです。クルクミンの代謝ルートから考えると、特に期待できるのは大腸がんの予防です。

そこで大澤教授らは、国立がんセンターと共同で実験を行いました。マウスに発がん物質を混ぜたエサを与え、約3か月後に解剖して腸を調べると、粘膜のあちこちにがん化しかけた前がん病変が認められます。ところが、エサに発がん物質といっしょにテトラヒドロクルクミン0.5%を混ぜたマウスでは、大腸の前がん病変が約30%も抑えられていたのです。

この共同実験では、大場がんだけでなく、肺がんの抑制効果も確認できたといいます。ということは、腸管から吸収されたテトラヒドロクルクミンは、血液にのって全身に運ばれ、いろいろな臓器や組織のがんを予防してくれる可能性が高いということです。

また、食塩のとりすぎは、胃がんにつながることはよく知られています。その点、カレー粉を香辛料として使えば、うす味にして食塩の摂取量を減らせるので、胃がん予防にも役立つことになります。
そのほか、カレー粉の香り成分のテルペン、植物成分のフェノール、β-カロテンも抗がん成分として有効に作用します。

ターメリック

美顔、さらに皮膚がんに効果が

インドに古くから伝わる美顔法に、牛乳で洗顔したあと、ターメリックを混ぜたヨーグルトを顔に塗るというものがあります。また、アトピー性皮膚炎には、ターメリックを混ぜたごま油を塗るとよいとされています。これは、ターメリックの抗酸化作用が活性酸素による皮膚細胞の損傷を防ぐためと考えられています。

実際、上述の大澤教授らは、ターメリックに10〜20%含まれるデメトキシクルクミンという抗酸化物質に、シミやソバカスのもとになるメラニン色素の生成を防ぐ作用があることを、研究で確認しています。さらに京都府立医科大学の西野輔翼教授らの研究では、ターメリックを皮膚に塗ると、皮膚がんを抑制できることが確かめられています。

カレー粉に含まれる栄養成分の健康効果を活かす食べ方

抗酸化食品の野菜と組み合わせてカレーにしよう

いまやカレーは、国民的なメニューの一つであり、子供から大人にまで親しまれています。美味しいもので、がんが予防できるわけですから、どんどんメニューにとり入れましょう。

がんの予防効果をより高めるには、肉を主体にするよりも、抗酸化作用のある野菜をたっぷり入れた野菜カレーがおすすめです。カレーにお決まりのニンジン、ジャガイモ、玉ネギだけでなく、ナスやホウレン草、カボチャなど、いろいろな野菜を入れて作ってみましょう。完熟トマトも、カレーによく合います。

ライスに玄米を使えば、さらに健康増進パワーがアップします。玄米には、白米にはない抗がん成分が数多く含まれているので、これらの効果も期待できることになります。

週に1〜2回はカレーの日を

1週間に1〜2日、カレーの日を設けるとよいでしょう。飽きがこないように、具をアレンジして色々なタイプのカレーを楽しみましょう。また、ターメリックは香辛料なので、いろいろな食品と組み合わせることができます。カレー粉を常備しておき、カレーライスだけでなく、カレーピラフにしたり、野菜妙めや揚げ物などにもどんどん利用しましょう。バリエーションを増やして、がん予防に役立てたいものです。

沖縄に古くから伝わるウコンにも薬効がある

ウコンはショウガの仲間で、沖縄では琉球王朝のころから貴重な薬草として用いられてきたものです。ウコンの根茎部には、血液を浄化したり、血管や脳細胞の老化を防止する作用があるとされ、胃潰瘍、肝臓病、糖尿病、高血圧、動脈硬化、狭心症、脳血栓など、生活習慣病の予防に効果があるといわれています。

また、ターメリックはウコンの粉末ですから、当然ながらウコンにもがん予防効果が期待できます。カレーとともに、是非ウコン茶も試してみましょう。

いちばん効果的なのは、生のウコンを10gほどすりおろして、お湯を注いで飲むことです。しかし生のウコンを手に入れるのは難しいので、生薬のウコンをミキサーで粉末にして、保存しておくとよいでしょう。この粉末10gを、1.8lの水でビール色になるまで煎じて飲むとよいといわれています。

まとめ

今回はカレーの栄養成分について解説いたしました。様々な種類の具材のカレーがありますが、共通するカレーには、健康効果を考慮するなら、カレールーよりもカレー粉を積極的に使っていきましょう。

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