猫がなつかないのはなぜ?ポイントとなる幼猫時代の社会化期とは?

飼い主のそばでくつろぎ、心をすっかり許す猫がいる一方で、多くの野良猫などは人が近づくだけで一目散に逃げて行ってしまいます。人間と仲良しな猫と、強い警戒心を持つネコがいるのはなぜでしようか?

今回は人になつかない猫の秘密について解説いたします。

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猫がなつかないのはなぜ?

猫は生後1年で肉体面だけでなく、精神面でも著しい成長を遂げます。この1年間はネコの行動や性格を形成するうえで重要な意味を持ちますが、中でも大切なのが生後3〜12週の「社会化期」と呼ばれる期間です。

この時期の経験によってネコの性格やコミュニケーション能力が決まるといっても過言ではありません。

生まれてすぐは、母ネコのもとで、ただただミルクを飲んでは 眠るだけの子ネコも、生後2週間を過ぎた頃から、少しずつ周囲に興味を示し始め、五感をフルに活用してさまざまな刺激(音、におい 感触、味)を吸収し始めます。そして、生後8週間頃までには、母 ネコや兄妹ネコとの触れ合いを通じて、愛情や絆を育み、同時にネコとしての身のこなしやネコ同士のコミュニケーション方法などを学びます。

母ネコたちから早く引き離され、社会化期に十分な触れ合いや刺激が与えられなかったネコは、憶病な性格や攻撃的な性格になったり、精神的に不安定になる可能性が高いと言えます。社会化期に多様な経験を積むことで、精神的にも安定し、社会環境に適応し やすく、ほかのネコや人ともうまく付き合っていけるネコに育つ 基盤ができあがるのです。

一方、社会化期には人間と接する機会を設けることも大切です。ここで人間とのスキンシップに慣れることができれば、精神的に安定した人なつこいネコに育ちます。さらに生後1年まではいろいろな人や物音に触れさせるなどして、できるだけ多くの刺激を与えるようにすれば、人なつっこい猫に育ちます。

また、人懐こさとは違いますが、同じような環境で育った猫でも、臆病、好奇心旺盛、おとなしい、活発など、1匹1匹の性格は違ってきます。この理由については、ネコの性格には父ネコの遺伝子が影響しているためではないかと考えられています。

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社会化期に欠かせない母猫の存在

社会化期の過ごし方が人なつこさの形成に関して大きな鍵を握っていると述べましたが、もう一つの重要なポイントが母猫の存在です。社会化期に子猫のそばに母猫がいるということは極めて重要な環境なのです。

子ネコは、母ネコの人に対する態度をよく観察しており、人に心を許して懐いている母ネコの態度をみることによって、自然と人を好ましい存在だと認識します。母ネコの存在が子ネコに安心感をもたらし、子ネコは何に対してもリラックスした状態で好奇心を示し、学習能力をフル活用できるのです。

社会化期の経験によってはネズミとも仲良しに

この時期に、いろいろなタイプの人や他の動物を見たり、触れ合う機会を持ち、好ましい経験をすることで、それらを恐れる必要がないということも学びます。

猫と他の動物が一緒に飼われていて、仲良くじゃれ合っている微笑ましい映像の動画を目にすることがありますが、この少し不思議な現象は子猫が社会化期に他の動物と触れ合う機会を経験したために起こるものです。ネズミやハムスターなどとも仲良く過ごす猫がいることからも、社会化期の経験の重要性がうかがい知れます。

社会化期の人間とのコミュニケーションのとり方

社会化期に人の膝に乗せたり、撫でるなどの人とのコミュニケーションの時間を、1日に30〜40分程度とることが出来れば理想的ですが、10〜15分程度でも人と友好的なコンタクトがあれば、人を怖がることはなくなります。

もちろん、社会期を過ぎてからの人とのコミュニケーションも重要ですが、社会化期に人との信頼関係を一度築いた猫は、その後、飼い主に捨てられたり、いじめられるなどの嫌な経験をしたとしても、人の努力次第で再び信頼関係を取り戻すことは可能です。しかし、嫌な経験が増えれば増えるほど、そして時間が経てば経つほど、人間との信頼関係を築き直すのは難しくなります。

まとめ

今回は人になつかない猫の秘密について解説いたしました。幼猫時代の社会化期に人とのコミュニケーションを経験しているかどうかで人なつこい猫に育つかどうかが決まるということです。生まれたばかりの子猫がいるお宅では、ぜひこの大切な期間にたっぷりと猫と触れ合って、人を好きになってくれる猫に育ててあげてください。

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