猫の気持ちがわかる行動や鳴き声やしっぽの状態や耳・目・表情の様子

猫はさまざまな表情やしぐさ、ボディランゲージを使って、飼い主のあなたに話しかけています。ネコとのコミュニケーションを楽しむために、猫の行動やしぐさの意味をきちんと理解しましょう。

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猫の気持ちがわかる行動やしぐさや鳴き声あれこれ

猫はどうして人間のように言葉が話せないの?

猫を含め、動物全般がどうして言葉を話せないかというと、人間のように母音子音を区別して発声することができないからです。人間以外の動物は、音を発するよりも狩りに役立つ嗅覚の発達が優先されたため、発声できる音域が狭くなったのです。

その代わり、動物は独自の鳴き声を持ち、信号を送り合ったりボディランゲージで意志の疎通をはかります。人間がそれを理解できるかどうかは別として、動物たちは自分たちの言葉を使って、コミュニケーションをとっているのです。猫の多彩な気持ちの表現方法を見ていきましょう。

猫の気持ちが表れるボディランゲージ

猫は言葉が話せない分、しっぽや姿勢に最もよく気持ちが表れます。

姿勢

恐怖心が強ければ強いほど体を小さくします。逆に攻撃心が強い場合は体を大きくして自分を強く見せようとします。

恐怖

体を丸め耳を伏せてめいっぱい自分を小さくした状態は、強い恐怖心を表しています。必要が無ければ、攻撃行動には出ません。

喊赫

全身の毛が逆立ち、しっぽも立てて体を大きく見せています。恐怖心を持ちつつも「そっちが引かないなら攻撃するぞ」と相手をおどすサイン。

攻擊

自信がある攻撃姿勢です。毛を逆立て、体を大きく見せますが、しっぽは立たせません。相手を従わせる行動を引き出そうとするサインです。

リラックスサイン

安心

精神的に安定した状態です。しっぽは下がっており、体に力が入ってないリラックスした姿勢です。通常はこの姿勢をとります。

信頼

おなかを見せるということは、なんの警戒心も無く、相手を信頼している証。「甘えたい」という気分を表しています。

病気を知らせるサイン!?要注意な猫の動作

猫は体の不調を言葉で伝えることができません。飼い主がネコの不調のサインを読み取ってあげましょう。

水を多量に飲む

あなたの猫が1日で水をどのくらい飲んでいるか知っていますか?知らない人は元気な時のネコの飲水量をきちんと把握しておきましょう。腎臓系の病気にかかりやすいネコにとって飲水量の変化は体の状態を知る大きなカギとなります。ネコがいつもより多量に、ごくごくと水を飲む様子を見せた場合、体に何らかの異変が起きているサインです。

水の摂取にともないオシッコの量が増えた場合は糖尿病、腎臓病、子宮蓄膜症などの病気が考えられます。いつもと違うと感じたら、水を飲む量、オシッコの回数、食事の量をチェックしてみましょう。

体を異常に舐める・噛む

猫はグルーミングを好んで行う動物です。お手入れのために行うのはもちろん、気持ちを落ち着かせるために舐めることもあります。

しかし、体毛が薄くなるほど、同じところばかりをペロペロとなめていたり、噛んだりしてしまう場合は、注意が必要です。ネコは体に異常があると舐めて治そうとするので、地肌を見て傷や皮膚の異常がないか確認しましょう。皮膚に異常がない場合は、ほかの病気やケガ、ストレスが原因となって、このような行動を起こしているとも考えられます。舐め方、噛み方、歩き方などをよく観察し、獣医師に相談しましよう。

かゆがる

後ろ足を使ってしきりに体を掻いたり、口を使ってしつこく一ヶ所を舐めたり噛んだりします。また、足や口が届かない場所は柱などにこすりつけたりもします。

こんな様子が見られた場合、もっとも可能性が高いのは皮膚病です。その部分の毛をかき分けて皮膚の状態をチェックしてみましょう。地肌が赤くなっていたり、脱毛や湿彦、腫れなどが見られる場合は動物病院へ。皮膚病の原因にはホルモンの異常やアレルギー、ダニやノミ、カビなどが考えられます。

逆に、皮膚に異常が無いのに痒がる場合は、内臓疾患やストレスが引き金となっている場合もあります。

吐く

猫がグルーミングをすると抜けた毛が体内に入るため、おなかの中にたまった毛を吐き出します。これは生理現象なので、吐き出した後に元気なら心配はいりません。

しかし、毛玉が原因の場合でも慢性的に吐き続けると、食道炎を起こすことがあるので要注意。ネコが吐いてしまう原因はさまざまですが、何度も吐いたり、吐こうとしても吐けない、吐いた後にぐったりする、吐いたものに血がまじる、下痴も伴うなどの症状がある場合は、病気の可能性も疑いましょう。嘔吐が続くと脱水症状を起こし、大変危険です。すぐに動物病院で、適切な処置をしてもらう必要があります。

おしりをこすりつける

座った姿勢で床や地面におしりをつけて、ズリズリと引きするようなしぐさです。猫には肛門の左右に「肛門のう」と呼ばれる袋状の器官があり、中にはニオイの強い分泌液がためられています。

この分泌液は通常、排世時や緊張したときに少しずつ体外に出されますが、何らかの原因で排出されずたまったり、細菌感染などにより化膿したりすると、かゆみや痛みを伴い、ネコが気にしておしりをこすりつけるようになります。

こうした行為は、肛門の周りを傷つけ肛門のう炎を引き起こす可能性もあります。肛門のうを絞り、分泌液を排出しましょう。動物病院で絞ってもらうことも可能です。

ぐったりしている

猫は1日の大半を寝て過ごすのが一般的ですが、呼んでも反応がない、撫でてやっても気持ちよさそうにしない、好きなものにも無反応、隠れて出てこないなどいつもと違う様子を見せる場合は、病気が潜んでいるかもしれません。食欲がない、吐く、触ると痛がるなどのほかの面での異変がないかを調べてみましよう。

特に触ると痛がる場合、外傷もしくは、外傷により内臓が損傷していることもあります。命に関わる病気やケガの可能性も考えられます。ネコにとって無理のない体勢で速やかに動物病院に連れて行きましょう。

トイレでりきむ

トイレでウンチをするときやオシッコをするときにブルブルとりきんだり、苦しそうな声を出す…そんな様子が見られたときは、まず排尿時なのか排便時なのか、次にちゃんと排泄しているかどうかをチェック。排泄されている場合は排泄物の状態や量も確かめましょう。

短い間隔で何度もトイレに行くのにまったくオシッコが出ていない場合、泌尿器系の病気が疑われます。また、ネコは便秘しやすい動物。排泄体勢を長い間とっているのにウンチが出なかったら便秘のサインです。色がおかしかったり、血液が混じった粘液質の便が出た場合は、動物病院へ行きましょう。

頭をふる

繰り返し頭をふったり、傾けたりする場合は、耳に異物が入ってしまったか、もしくは耳の病気が考えられます。耳をチェックし、ジュクジュクとした湿った耳あかが出ていたら外耳炎、黒く乾いた耳あかが出ていたら耳ダニ症の疑いがあります。これらを放っておくと、聴覚障害につながる恐れがあるので、耳掃除の習慣をつけましょう。

また、頭を振ったり傾けたりしているときの歩き方をチエックすることも大切です。歩き方がふらついたり、一ヶ所をぐるぐる回ったりする場合には、脳に何らかの異常が起きている可能性があります。

足を引きずる

ヒョコヒョコと足を引きずったり、1本の足がブラブラしていて3本の足だけで歩いているようなら、骨折や脱臼、神経の損傷などの可能性があります。歩く様子を観察しても病気の場所が判断できない場合は、手でそっと触ってみて、ネコが痛がるかどうかを観察します。全身に皮下出血や爪あとなどの外傷はないかを調べましょう。

そのほか、体がふらふらしていて、歩き方がおぼつかない場合は、体の衰弱や脳や神経の異常などが考えられます。急いで動物病院へ連れて行きましょう。

猫の体の状態もしっかり観察

動作以外にもチェックしておきたいポイントがあります。猫のSOSを察知するためにも、日ごろから注意深く観察しましょう。

毛が抜ける

ネコには換毛期といって毛が生え変わる時期があります。しかし、ある部分だけごっそり抜けたり、炎症を起こしている場合、皮膚炎の可能性があります。

食欲がない

幼猫で半日、成猫で1日以上食欲がない状態が続くようであれば、病気の疑いがあります。食欲以外で嘔吐や下痢、発熱がないか調べましょう。

毛づやが悪くなる

体調が悪かったり、年をとって体力がなくなると毛づくろいの頻度が減ります。なんらかの病気を患っていないか注意が必要です。

鼓膜の突出

猫の目には目頭のあたりに瞬膜という白い膜があります。病気にかかると、この瞬膜が目の半分ぐらいまで覆うことがあります。

猫のしっぽの状態から気持ちを読み取ろう

猫の気持ちはしっぽの動きや位置からも読み取ることができます。よく観察してみましよう。

遊んで欲しい時

しっぽを逆U字型にしたときは、遊びに誘っているサインです。この時のネコは気分がよく、相手に軽快に近づいていきます。

呼ばれたことに反応した時

飼い主に名前を呼ばれたときなどに、立てたしっぽを1、2回振ります。それは「聞こえたよ」という合図で、返事をしているつもりです。

興味あるものを見つけた時

何か面白そうなものを見つけた時や獲物を見つけた時に、次の行動へ移る勢いづけでしっぽをピクピクと小さく動かします。

ほっといて欲しい時

1秒間隔ぐらいで、尻尾を左右に大きくプンプン。少しイライラ気味で不機嫌な証拠。できればそっとしておいてあげましよう。

威嚇している時

しっぽの毛を逆立てふくらませている場合は、恐怖を感じていたり、威嚇しているときのサイン。驚いたときにも瞬時に大きくなります。

恐れている時

しっぽを後ろ足の間にしまったり、体に巻きつけたりしているときは怖がっている証拠。体を小さく見せ、攻撃を避けるためのサインです。

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猫の気持ちは耳や目や表情からも読み取れる

猫は喜怒哀楽が表情に表れにくいといわれる動物ですが、耳・目・表情からも読み取ることができ、気持ちの変化がわかるはずです。

さまざまな表情

基本の表情

ネコの表情の変化は目と耳によく表れます。耳は前向きに立たせていて、目は明るい場所では瞳孔を閉じているのが基本の表情。ネコが安心しリラックスしている状態です。

満足の表情

耳を前に向ける/目は半目になる

耳を前方に傾け、目が半目になっているときはとてもリラックスしている状態です。このときにのどをゴロゴロと鳴らすことも。

怒りの表情

耳を立て後ろに引きぎみになる/ヒゲが前に出る

ヒゲを前に突き出し、耳をピンと立てます。このときに耳を後ろに引いている場合は、自分が優位に立っている時の表情です。

攻撃の表情

瞳孔がまん丸になる/口を大きく開く

攻撃寸前の表情は、シャーという声を出しながら相手を威跡するため、口を大きく開けて歯を見せます。瞳孔も開いています。

興味ありの表情

耳を立てる/瞳孔が広がる

興味のある方向に向けて、耳をピンと立てています。瞳孔はやや広がり気味。興奮している感情を表します。

躊躇の表情

耳がピクピク動く

甘えるべきか、警戒すべきかなど対処のしかたに迷いがあるとき、耳をピクピクと動かします。瞳孔の大きさは通常と変わりません。

恐怖の表情

耳は後ろに伏せ、瞳孔が広がる

身を守るための防衛姿勢として、耳を後ろに伏せます。動揺し、瞳孔は広がります。追いつめられると攻撃するかもしれません。

鳴き声からわかる猫のご機嫌度

ネコは人間と同じ言葉こそ話せませんが、声の大きさや抑揚で気持ちを表現しています。

フー、シャー

フー!シャー!などの鋭い声は、相手に怒りや恐れを感じて、威臓や警戒をしているときに発する声です。怒っている証拠です。

ニャー

ニャーという鳴き声は要求や不満、とまどいなどの気持ちを表します。いろいろな気持ちを鳴き声の脚場によって表現します。

ニャオ

甘えるように甲高い声で鳴くときは、何かをおねだりしています。こちらの注意を引きたいときは、同じ「ニャオ」でもはっきりと鳴きます。

ゴロゴロ(低いトーン)

不安を感じているとき、具合が悪いときなど低く響く音でゴロゴロと音を出します。自分の感情を鎮めるために出すといわれています。

ニャッ

やあ!と親しい相手にあいさつをするときの鳴き声です。喜んでいるときに出すことが多く、ごきげん度は高い状態です。

ゴロゴロ(やや高いトーン)

幸せ気分のときのゴロゴ口は、満足や安心を表し、気持ちも超ごきげん。不安のときのゴロゴロとは違って、音はやや高くなります。

まとめ

今回は猫の気持ちを読み取るための、様々な猫の行動パターンを紹介いたしました。大切で可愛いネコちゃんとの信頼関係をより深くするために、ネコの気持ちを飼い主のあなたが正しく読み取ってあげることはとても重要です。少しでも多くのサインに気づくことで、ネコが快適に暮らせるようにサポートをしてあげてください。

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