猫の発情期

春先になると、あちらこちらから発情期の猫のヒステリックな鳴き声が聞こえてきます。特に夜中になると、その声は近隣一体に響き渡るほどの騒音とな流ので、困ったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?今回はそんな春先の猫の発情期について解説いたします。

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猫の発情期の鳴き声はなぜあんなにうるさいのか?

「猫の恋」という言葉が俳句の春の季語になっているように、春先に聞こえる発情期の猫の騒々しさは相当なものです。夜通し鳴かれて一睡もできなかった…そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。

猫好きの方でも、この発情期の騒々しさには頭を抱えてしまうのではないでしょうか?

あの騒々しく続く鳴き声は、メスの猫が普段の鳴き声とは異なる、さかりの時期独特の鳴き声を出しオスの猫を誘うことから始まります。すると、その声を聞いたオスがメスの鳴き声をまねて応えます。さらにメスがそれに応え…という具合に鳴き声合戦が延々と繰り広げられるのです。つまり、これらの鳴き声合戦は猫の発情期の始まりを告げる合図のようなものと言えるでしょう。

外に出さない、完全な室内飼いの猫での場合は、メスなら卵巣子宮全摘出、オスなら睾丸摘出の手術を行なっていれば、その後は発情期を迎えても発情することは原則的になくなります。避妊・去勢手術によって、猫はその後は発情せずに穏やかに過ごすことができるのです。

しかし、子孫繁栄という自然界の摂理のためか、卵巣周辺の組織は繁殖のための生命力の強い組織で、稀に卵巣があった場所の周辺組織が卵巣の変わりに性ホルモンを放出し始め、避妊手術をしたにも関わらず再度発情がみられるという事例もあります。

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猫の発情期の時期はいつ?

春先のイメージが強い猫の繁殖シーズンですが、実際は冬から春先、初夏、秋の年3回(地域によっては年2回)と考えられています。しかし、厳密にいうとオスには発情期はありません。オスは発情したメスの鳴き声やニオイに反応して興奮しますが、生殖自体はほぼ一年中可能です。

メスが初めての発情を迎えるのは生後5〜9カ月の期間です。繁殖のピークは2〜8歳ですが、26歳(人間の年齢に換算する100歳以上)で妊娠した例もあります。

一方、オス猫が性的に成熟するのは生後9〜12カ月です。繁殖能力は一般的には15歳くらいまでと言われていますが、性行動自体は生涯残り、27歳の老猫でも観察された事例報告があります。

極端に言えば、手術を終えていない猫については、生涯を通して発情期と考えても間違いではないでしょう。

猫は発情期にどのような行動をするのか?

メスの猫のオスに対するアピールは、発情期に入る数日前からを始まります。前述のように鳴き声でオスを誘うほかにも、様々なものに体をこすりつけたり、体をくねらせながら床や地面を転げまわったり、あちこちにオシッコをしたり、といった行動をするようになります。

このような行動によって発情中のサインである性フェロモンを残し、近くにいるオスたちを引き付けるのです。ただ、この時点ではまだオスを受け入れる準備が整っていないため、オスが交尾をしようと近づくと攻撃して追い払います。このような時期を「発情前期」といい、1〜3日間続きます。発情期に攻撃的な、争うような声を耳にすることもあると思いますが、それはこの発情前期の猫の鳴き声でしょう。

その後、発情期を迎えたメスはおしりを持ち上げ、しっぽをよけて外陰部を見せるようになり、本格的に交尾相手を求めるようになります。

まとめ

今回は猫の発情期について解説いたしました。飼い猫の場合は避妊手術や去勢手術を行なうケースが多いかと思いますが、それ以外の場合は発情期の騒々しさは避けては通れないものだと捉えておきましょう。地域猫の場合は、保護活動を行なうボランティア団体などが存在していれば、避妊・去勢の手術が可能かどうか問い合わせてみると良いでしょう。

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