猫に人間の食べ物を与えるのがダメな理由と与えていいものいけないもの
食事中にペットの猫ちゃんから食べ物を「ちょうだ〜い」とねだられると、ついあげたくなってしまうのが飼い主の心情ですが、愛猫のためを思うならそこはグッと我慢してください。うかつに人間の食べ物を与えてしまうと猫ちゃんの健康を大きく害することがあるのです。

今回は猫に与えてはいけない食べ物について解説いたします。

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猫に人間の食べ物を与えてはダメな理由

基本的に人間用に味付けされた食べ物は猫の健康に良くありません。体が小さい猫にとって、塩分や糖分、脂肪分などが多すぎるのです。過剰な塩分は腎臓や泌尿器系の病気を引き起こす恐れがあるほか、心臓にも負担がかかりますし、糖分が多く含まれているものは糖尿病や肥満につながりかねません。

また、いくら人間が食べて問題がなくても、猫が食べると有害どころか生死に関わるようなものも数多くあります。

よく知られているのが、タマネギや長ネギ、ニラなどのネギ属の野菜で、アリルプロピルジスルフィドという成分が猫の血液中の赤血球を壊して溶血性貧血といった症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることがあります。

生のイカやタコはビタミンB1の欠乏症の原因になりますし、アジやサバなどの青魚も食べ過ぎると黄色脂肪症という病気になってしまいます。

昔の言い伝えで「猫がアワビを食べると耳が落ちる」という怖い言葉があります。やや大げさな表現ではありますが、猫がアワビやサザエの内臓を食べてから、長時間紫外線を浴びると、フェオフォーバイドという物質が血液中で変化し、赤血球を破壊して皮膚炎になってしまったり、ひどいときは皮膚が薄い耳の部分が壊死してしまうことが実際にあります。とりわけ3〜5月は貝の毒素が強まる時期なので、欲しがっても決して食べさせてはなりません。

もともと猫は肉食の動物であり、栄養学的にもネズミさえ食べていれば生きていける動物です。生物学的に人間とは身体の構造が違うわけですから、食べ物も違って当たり前なのです。

ちなみに猫は毛玉を吐き出したり、肉食だけでは補えない葉酸を摂取するため、草を食べる習性があります。そのせいか、たまに退屈した猫が室内にある観葉植物を食べたりしますが、その植物が有害な可能性もあるので、十分に気をつけましょう。

愛猫のために心を鬼にして、ねだられても絶対にあげない

一度人間の食べ物の味を覚えてしまうと、ネコは何度でもほしがるようになります。そこで与えないと「おいしいものを食べさせてくれない」とストレスをためることにつながってしまいます。挙げ句の果てには食卓に飛び乗って食べ物を奪ったり、キッチンで盗み食いをするようになるかも知れません。子猫のころから人間の食ベ物は与えないのがもっともベストな対応です。ねだられても絶対にあげないようにしてください。しつこく欲しがる場合は人間が食事をしている間はケージや別室に入れておくようにしましょう。

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猫の食べ物で与えていいものといけないもの

人間と猫では、必要とする栄養素は異なりますし、そもそも消化する構造にも違いがあります。与えるものによっては中毒やショックを引き起こす可能性もあり、飼い主のあなたは細心の注意を払わなくてはなりません。大切な猫ちゃんが苦しい思いをしないように、食事のあり方をこの機会に見直してみましょう。

与えてはいけない食べ物 危険度 理由
ネギ類 血液中の赤血球を破壊し、貧血の原因となります。血尿が出たり、元気喪失、嘔吐、下痢などの症状が現れます。加熱しても害は軽減されません。
ユリ科の植物 スズラン、ヒヤシンス、チューリップといったユリ科の植物(上述のネギやタマネギもユリ科)は、猫が少量口にしただけで死に至ることもあります。室内に置くのは厳禁です。
アジサイ 下痢、嘔吐などのほか、痙攣や麻痺を起こすこともあります。
カカオ類 テオブロミンという成分が心臓や神経系などの中枢神経を刺激する毒素となり、不整脈、過剰な行動、発作が出ることもあります。最悪の場合は死に至るケースもあります。チョコレートはカカオの含有量が高いものほど中毒症状も強くなります。
貝類(アワビ・サザエなど) 消化不良で下痢や嘔吐を引き起こします。アワビなどに含まれる成分は皮膚炎の原因にもなり、アワビ食べたあとに日光を浴びると皮膚炎を起こしやすくなることが知られています。
にんにく ネギ類と同じ成分が含まれていますが、症状は貧血程度です。
堅い骨(鶏・鯛など) 鶏の骨は噛み砕くと鋭利になり、喉や食道、胃の壁を傷つけることがあります。鯛などの大きな魚の骨も喉に刺さりやすいので与えないようにしましょう。
トマト 葉や茎に含まれるナルコチンが皮膚のかぶれを起こす原因になります。
イカ・タコ 生のイカやタコはビタミンBを阻害する成分が含まれているため、消化不良を引き起こし、嘔吐、下痢を起こしやすくなります。特にイカは一時的にふらつくなどの神経障害を起こし、スルメは胃の中で膨張するため胃腸障害を起こす可能性があります。
豚肉  生の豚肉には寄生虫のトキソプラズマが潜伏しています。与える場合は必ず火を通してから与えてください。
ツナ缶(人間用) 脂分が多すぎるほか、猫に必要なビタミン・ミネラルも不足しています。
レバー 大量に与えると、骨の変形を招くビタミンA過剰症になる恐れがあります。
青魚 イワシやアジなどを大量に与えると栄養のパランスが崩れ、黄色脂肪症にかかってしまいます。
アボカド アボカドに含まれているペルジンという成分が毒は、大量に食べてしまった場合、下痢や嘔吐、胃腸の炎症などの原因となります。
牛乳・生卵 牛乳は乳糖を消化できず下痴になります。生卵にはビタミンBを壊す成分が含まれます。牛乳を与えたい場合は猫用のミルクをあげるようにしましょう。

他にもベーコン、かまぼこ、ソーセージ、ハムなどの加工食品やスナック菓子は塩分が強いので基本的には猫には与えるのを控えましょう。猫はほとんど汗をかかないため、それほど塩分を必要としない動物です。のちのち心臓や腎臓に負担がかかってくるので、決して与えないようにしてください。昔は当然のように各家庭で猫にあげていた、ご飯にみそ汁とかつおぶしをかけた「ねこまんま」も厳禁です。

当然の結論になりますが、猫には猫の健康のために考えて作られたキャットフードが一番です。栄養がきちんと計算されているキャットフードを正しい分量で与えることこそが、猫の安全な食生活を守ることになるのです。猫の年齢別に様々なキャットフードが販売されていますので適切なものを選んで与えてあげてください。

まとめ

今回は猫に与えてはいけない食べ物について解説いたしました。貧血の原因になるネギ類、消化の悪いイカやタコ、中毒症状を引き起こすチョコレート、塩分や糖分の過剰摂取につながる人間の食べ物全般、など、基本的に、人間の食べ物にはネコの健康を損なう危険性があることを忘れないようにしてください。可愛い猫ちゃんのためにも、人間と猫が同じ釜の飯を食わないように徹底することが重要なのです。

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