血液型占いは嘘?

血液型占いが好きな方、気にしている方、信じている方は多くいますが、そもそも血液型占いはどこまで信じていいものなのでしょうか?今回は血液型占いについて解説していきます。

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血液型占いは嘘?本当?

血液型占いが盛んなのは世界では韓国と日本と台湾くらいだと言われています。中でも特に盛んなのが日本です。

欧米では血液型占いなど信用もされておらず、そもそも血液型占いという概念が存在しません。

海外へ行って外国の方に「あなたの血液型は?」なんて質問をしようものなら「君は医者か?」「輸血が必要なのか?」と言われるだけです。自分の血液型自体を知らない人も珍しくありません。それほど、血液型については関心が薄いということです。

そんな血液型で性格を判断する血液型占いは当たるのでしょうか?信じている人からすれば、日頃から血液型占いが当たるという感覚を持っているかと思うのですが、その根拠は何でしょうか?

「過去に言い当てられたことがあるから」「TVの占いがよく当たるから」といった程度の根拠でしたら、そのあなたの常識を一度疑ってみたほうが良いかも知れません。

結論を先に述べておきますが、血液型占いは嘘か本当かで言ったら「嘘」です。信じている方のファンタジーを壊してしまうようで心苦しいのですが、以下、読み続けて頂ければと思います。

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血液型占いに科学的根拠はあるのか?

統計学ではない

血液型占いが統計学だと思っている人も多いのですが、過去に心理学者が行なった調査では、血液と性格の間には相関関係は全くないという結論がすでに出されています。

心理学者の大村政男氏は著書「血液型と性格」の中で、血液型性格判断の特徴として次の3つの心理的要素を挙げています。

フリーサイズ効果

どの血液型の人にも(=誰にでも)ほぼ均等に当てはまる性格的特徴を挙げれば、たいてい当たっているような気がしてしまう心理

ラベリング効果

「関西の人は〇〇」「慶応大学の学生は〇〇」というようなイメージを固定化させる心理。

インプリンティング効果

性格的特徴を記したものを見た時に「当たってる!」と当たったことだけが印象に残って信じ込んでしまう心理。

これらの効果によって、血液型占いは宗教的民族信仰として日本人の生活の中に深く浸透していきました。フリーサイズ効果はバーナム効果とも呼ばれ、特に血液型占いの誤った刷り込みを生み出す大きな要素となっています。

血液型への偏見を植え付けたナチスドイツ

「性格心理学への招待」出版社(サイエンス社)「第4章:性格の類型論:BOX3:血液型と性格」の中で、松井豊氏(筑波大学心理学系助教授文学博士)は、ナチスドイツによるユダヤ人迫害のために掲げられた「純粋なアーリア人の血をユダヤの血で汚すな」というスローガンが”血で人が異なる”というでたらめな風説を根付かせ、アウシュビッツにつながる虐殺が行われた要因であることを指摘しています。

血液型によって人の性格が異なるという誤認識は、様々な差別や偏見の入り口になりうる、危険な思想なのです。

また、松井豊氏と共著者の詫摩武俊氏は、血液型と性格の関連を調査した結果
A・B・O・ABという4つの血液型の間に系統的な差は見られないものの、

血液型別性格を信じる人は親和欲求が強く、社会外向性が高く、追随欲求が強かった。
人と一緒にいたいと望んでおり、人づきあいが好きであるとともに、権威あるものに従いたいという欲求が信じない人より強い

という結果が出たと記しています。

日本心理学会が発表した結論

2014年6月25日発行の日本心理学会の機関誌「心理学研究」に、九州大学の縄田健悟講師の研究結果が掲載されました。日本とアメリカの2カ国で実施された、無作為標本抽出による合計1万人以上のアンケート結果のデータを二次分析したところ、性格特性と血液型の間には相関関係は見られず、

「日本でもアメリカでもほとんどの項目で意味のある違いは存在しなかった。その違いの大きさも極めて小さく,ほぼゼロだと見なせるものであった」

と、結論づけています。

血液型占いの信憑性は?

A型、B型、AB型、O型という4つのタイプの人間しかいないという血液型占いの根底的な考え方は、現代社会の多様性の考え方とは真逆の発想であるといえるでしょう。

しかし、他者に物事の選択や決定を依存するのが好きな日本人の国民性によって「血液型占いは信憑性が高い占い」という誤った認識がすっかり浸透しています。

占いは産業として大きな市場もあるので、まだまだ日本では血液型占いというジャンルそのものは今後も根強く残っていくと思います。日本人の多くは血液型占いという幻想に洗脳されてしまった国民ですので、この何十年にもわたって行なわれてきた刷り込みを消去するのは並大抵の努力ではかなわないでしょう。

まとめ

血液型性格判断は全く根拠がない日本人独特の文化であることがわかりました。しかし、そうは言っても、信じ続けてきた人からすれば「でも、やっぱり当たってる部分がある」と言いたくなるかも知れませんが、それがもう完全に長年の刷り込みによって形成された思考になっているということです。

良いことだけを信じるなどして、楽しむ程度なら構いませんが、人間関係を築き上げる上では、血液型は何の意味も持たないことを理解し、盲信しないように気をつけて占いとうまく付き合っていくことが重要です。

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