バナナに含まれる栄養成分や健康効果と抗がん作用を活かす適切な摂取量

バナナは時間がない朝の食事がわりにしたり、豊富な食物繊維で便秘を改善したり、消化がよくエネルギーが高いことから病気のときに食べたりと、さまざまな場面で活躍しています。そのバナナの効用に、がんの予防もつけ加えられることが実験によって明らかになりました。今回はバナナの栄養成分について解説いたします。

スポンサードリンク

バナナに含まれる栄養成分

バナナの成分と効用

栄養成分 はたらき
 β-カロテン がんの予防
抗酸化作用
ビタミンC がんの予防
抗酸化作用
ビタミンE がんの予防
抗酸化作用
TNF活性物質 がんの予防
がん・腫瘍を抑える
 食物繊維 便秘の予防・改善
カリウム  血圧を下げる

バナナ160g中の主な栄養成分
※常用量160g=1本の栄養成分値

栄養成分 含有量
カロテン 89.6μg(0.0896mg)
ビタミンC 25,6mg
ビタミンE 0.8mg
食物繊維  1.76g
カリウム  576mg

バナナのどの部分がTNFを増強するのかはわかっていませんが、TNF活性物質以外にもβ-カロテンやビタミンC、E、食物繊維など、がん予防に欠かせない栄養成分が多く含まれています。さらに、血圧を下げる働きのあるカリウムも豊富。糖質が多く、消化も良いので病中病後のエネルギー補給にもなります。

スポンサードリンク

バナナに含まれる栄養成分の健康効果

TNF活性物質

抗がん剤なみの力でがんをたたく

帝京大学薬学部の山崎正利教授の実験は、バナナの持つ自血球を増強する作用を調べたものです。マウスにバナナの果汁を接種して、マウスの白血球中のミクロファージ、マクロファージ、リンパ球の数を調べました。

白血球は体内に細菌やウイルスなどの異物が侵入したときに、これらを排除する役割を担っています。最初に登場するのがミクロファージですが、これがかなわないと今度はマクロファージが出てきます。

マクロファージは大食(貪食)細胞ともいい、まさしく何でも食べてしまうため、異物を排除する力も強力です。しかし、これでも勝てないときは、いよいよリンパ球が登場します。こうした免疫の働きによって私たちの体は守られています。

バナナの果汁を接種したマウスは、白血球中のこれらの数が増えていたのです。しかも、闘う力自体も強くなっていることがわかりました。

マクロファージはがん細胞を攻撃するために、TNF(腫瘍壊死因子)という物質をつくります。つまり、TNFをたくさんつくり出せれば、がん細胞を攻撃する力も強くなるのです。バナナの果汁を接種したマウスは、このTNFがふえていました。つまり、抗がん剤のようにがん細胞を攻撃するTNFを増やす活性物質が、バナナには含まれていることがわかったのです。

TNFとは?

TNFとは、TumorNecrosisFactorの頭文字をとったもので、日本語では腫瘍壊死因子と言います。TNFはサイトカイン(生理活性物質)の一種です。マクロファージからつくられ、がん細胞を殺傷する働きをもっています。

実際に治療にも用いられており、がん患者の血液からリンパ球を取り出し、遺伝子工学によって大量に培養したサイトカインを投与して、がん細胞を改撃させる免疫療法が行われています。

バナナに含まれる栄養成分の抗がん作用を損なわない適切な摂取量

適量は1日1本、食べ過ぎに注意

バナナは糖質が多く、エネルギーも高めなので、1日1本でよいでしょう。食べ過ぎると肥満の原因になります。

そのまま食べるのがいちばん手軽です。加熱するとビタミン類が損なわれます。牛乳と混ぜてバナナジュースにしたり、刻んでシリアルといっしょに牛乳をかけても美味しく食べられます。

まとめ

今回はバナナの栄養成分について解説いたしました。手軽に栄養補給ができるので、食卓にいつも常備しておきたいフルーツです。職場などに持っていく人も増えており、近年ではバナナを入れて持ち歩くためのバナナケースといったグッズも発売されています。

スポンサードリンク