赤ちゃんが発熱した時の症状別の対処法

赤ちゃんは、体温を調節する機能がまだ発達していないため、ちょっと疲れたり、環境が変わるだけですぐに熱が出てしまいます。平熱も大人より高く、37.5度くらいあります。

また、赤ちゃんが熱を出す原因の80%くらいは「風邪」であるといわれています。風邪の場合、熱は鼻水のような1つの症状ですから、あまり心配する必要はありません。

よく、熱が出るとたいへんな病気になってしまったのではと心配しがちですが、熱の高い低いと病気の程度とは必ずしも一致しません。熱はそれほどでもないのに、重い病気のこともあるわけです。熱があるときは、赤ちゃんの様子をしっかり見ることが重要になります。

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赤ちゃんの発熱時の症状と原因と対処法

急に熱が出るが、食欲や呼吸は普段と変わらない場合

軽い咳や鼻水、鼻づまりの症状、または、軽い嘔吐や下痢がある場合

  • 風邪
  • 急性咽頭炎
  • 急性鼻炎

の疑いがあります。様子を見て病院へ行きましょう。

急に熱が出てぐったりとしている場合

急に高熱が出て、ひきつけが見られ、数分で治まる場合

  • 熱性けいれん

の疑いがあります。早めに病院へ行きましょう。

急に高熱が出て、ひきつけ、意識がぼんやりしている場合

  • 髄膜炎
  • 脳炎

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

吐き気や嘔吐をともない、意識がぼんやりしている場合

  • 髄膜炎
  • 脳炎

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

吐き気や嘔吐をともない、下痢をしている場合

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 急性胃腸炎
  • 食中毒

の疑いがあります。早めに病院へ行きましょう。

吐き気や嘔吐をともない、激しくお腹を痛がっている場合

  • 虫垂炎
  • 急性腹膜炎

が疑われます。大至急病院へ行きましょう。

おなかを痛がり、下痢をしている場合

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 急性胃腸炎
  • 食中毒

の疑いがあります。早めに病院へ行きましょう。

激しくお腹を痛がる場合

  • 虫垂炎
  • 急性腹膜炎

が疑われます。大至急病院へ行きましょう。

咳がひどく顔色も悪い、呼吸が荒く苦しそうな場合

  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 急性咽頭炎

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

のどを痛がる場合

  • 急性咽頭
  • 喉頭炎
  • 急性扁桃炎

の疑いがあります。病院で診察を受けましょう。

のどを痛がり、白目が赤く、目やにが出る場合

  • プール熱

の疑いがあります。小児科を受診しましょう。

耳のほうへ手をやったり、耳を痛がり、ものを噛むと痛がる場合

  • おたふく風邪

の疑いがあります。小児科を受診しましょう。

耳のほうへ手をやったり、耳を痛がり、耳だれが出ることもある場合は

  • 中耳炎

の疑いがあります。早めに耳鼻科を受診しましょう。

尿の回数が多く、排尿の時に痛がる場合

  • 膀胱炎などの尿路感染症

の疑いがあります。早めに病院へ行きましょう。

吐き気、生あくび、めまいに伴い意識が薄れる場合は、戸外や高温の室内にいたのなら

  • 日射病
  • 熱射病

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

熱が1週間以上続きぐったりとしている場合

咳が激しく、顔色が青白くなり、息づかいが苦しそうな場合

  • 肺炎
  • 性気管支炎

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

高熱が続き、尿が濁り、顔色も青白い場合

  • 急性腎盂腎炎(じんうじんえん)

の疑いがあります。早めに病院へ行きましょう。

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心配のない熱

熱以外に症状がなくて、次のような場合は心配はいりません。

  • おっばいをよく飲む。
  • 食欲がある。
  • あやすと機嫌よく笑う。
  • 手足をよく動かして元気。
  • 夜もぐっすり眠る。

軽いかぜか寝冷えの場合、また気温が高すぎたり、洋服を着せすぎただけでも熱が出るということもあります。水分をいつもよりたくさん補給して、静かに寝かせ、様子を見ましょう。翌日の朝になっても熱が下がらないようなら、病院に行くようにしてください。

様子を見て病院へ

次のような場合も心配はありませんが、翌日、一応医師の診察を受けましょう。

  • 38℃以上の熱があるが呼吸は荒くない。
  • 息づかいが少し速いが、苦しそうではない。
  • 熱の上がり際はひきつけても、1~3分でおさまり、あとは意識もしっかりしている。

軽度か重篤かを見極めるポイント

  • 熱を計り、平熱より1度以上高いかどうか。
  • 顔色がいつもと違わないか。
  • ぐずっていたり、機嫌が悪くないか。
  • 口の中を覗いて、舌や喉に変化はないかどうか。
  • 体のどこかに発疹はないか。
  • 下痢、嘔吐、腹痛を起こしているかどうか。

心配な熱の例

次のような場合は、深刻な症状である可能性が考えられますので、大至急、病院に連絡しましょう。

  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんで38度以上、生後3ヶ月以上でも40度を超える熱が出た。
  • ぐったりとしてグズグズと不機嫌で食欲がない。
  • 咳や鼻水が出たり、下痢や嘔吐をともなう。
  • 呼んでも反応がなく、熱が高い低いに関わらず、ぐったりして意識がはっきりしない。
  • 高熱なのに顔色が青白い。
  • ひきつけが続く。
  • おしっこのたびに激しく泣いたり、おしっこが半日以上も出ない。
  • 呼吸が苦しそう、唇や指の先が紫色になる。

また、様子を見ていて、いったん下がった熱がぶり返す、3日以上熱が続くなどの場合も、必ず診察を受けるようにしましょう。夜中でも小児科や救急病院などに連絡して、指示を仰ぐことができます。

発熱時の看病の仕方

熱っぽいと感じたら、早めに正確に熱をはかる

  • 体温は、朝・昼・夜の3回、比較的症状が落ち着いているときをみはからって計る。
  • 38度前後なら、部屋の中で静かにさせ様子を見る。
  • 医師の診察を受けるときに、その記録を持っていく。

子どもの熱は圧倒的に夕方から夜にかけて出やすいものです。朝になって熱が下がっていれば、あまり重い病気ではありませんが、油断しないで様子を観察することが必要です。

静かに寝かせる

熱がある時はまず安静にして寝かせることが第一です。眠らないときは、静かに楽しめる遊びで相手をしてあげましょう。

じっとしていないときは、部屋の温度を20度ぐらいにして、パジャマの上に1~2枚着せ、ソックスをはかせて自由にさせましょう。ただし、激しい運動はさせないようにします。

熱の出始めは暖かく

熱の出始めは寒気がする時があるので、暖かくしてあげましょう。ぐずりながらもあまり動かず、体をちぢこませているようなら寒い証拠です。布団を1枚増やしたり、必要に応じてあんかや湯たんぽを使いましょう。

落ち着いてきたらむしろ薄着に

熱があると、すぐに暖かくと思いがちですが、むしろ薄着にしておくようにしましょう。

  • 汗を吸いやすい木綿の肌着を着せて、汗をかいたらこまめに取り替えます。
  • かける布団もいつもより少なく、薄めにします。冬でも室温が20度ぐらいに保たれていれば、薄い布団1枚程度で十分です。かけ過ぎると熱がこもって体温が下がりにくくなってしまうので注意が必要です。
  • 汗をかくので、タオルやガーゼのシーツを敷き、パジャマとともにこまめに取り替えます。着替えの時には、お湯で絞ったタオルで体を拭いてあげましょう。

熱を下げる

嫌がらなければ、水枕や氷枕、アイスノンなどで冷やしてあげるのも良いでしょう。ただし、生後3〜4ヶ月までの赤ちゃんの場合は首が不自然な形になったり、頭や首が冷え過ぎる恐れがあるので、氷を入れない水枕にしましょう。

お風呂は入れても大丈夫

熱が少々あっても、医師にとめられていない限りお風呂は大丈夫です。

  • 38〜40度くらいのおふろに、3〜5分入れます。
  • 心配なときは、気持ちのよい温かさに絞ったタオルで全身、あるいはお尻だけでも拭いておきます(清拭)。
  • 下痢の場合、高熱や特にひどい下痢、嘔吐、ぐったりしているなどの症状がなければ、お尻だけ洗う座浴をさせましょう。
  • 病後のお風呂も、38〜40度くらいで3〜5分が適度です。発疹のあとをこすらないようにしましょう。
  • お風呂から出たあとは、暖かい部屋でしっかり拭き、早めに布団に寝かせましょう。

熱が出たときの食事

熱があるときは、なによりもまず水分を補給するように気をつけることが重要です。

  • 母乳やミルクのほか、番茶、湯冷まし、果汁、乳児用イオン水など、赤ちゃんが飲むものを、少しずつ飲むだけ与えます。
  • 咳が出ているときや吐いた直後は避け、少し時間をおいて飲ませます。
  • 食欲がないときには無理に食事をさせることはありません。口当りがよく消化がよいものを用意。授乳や食事の回数にこだわらず、嫌がったらやめて、水分だけを飲ませます。
  • 水分をまったく受けつけず、ぐったりしてきたら、脱水症状の初期段階が考えられます。急いで病院に連れて行ってください。

高熱の時の応急手当

  • 38.5度以上の高熱のときは、頭のほかに、太い動脈の部分(首の頸動脈、脇の下、鼠径部=太もものつけね)を冷やしましょう。
  • 解熱剤はふつう座薬が使われます。とがったほうをお尻に深く入れ、しばらくティッシュなどで押さえておきます。ただ、解熱剤はとても強く、病気によっては解熱剤を使用したために副作用をひきおこす可能性があります。使う時は必ず医師に相談してからにしましょう。

まとめ

今回は赤ちゃんの発熱の症状や原因とその対処法をご紹介いたしました。赤ちゃんの平熱はやや高めということを踏まえた上で、それぞれの症状から原因を推察しましょう。過信もよくないですが、逆に過剰な心配もよくありません。慌てることなく発熱後の経過を冷静に観察し、適切に対応することが大切です。判断が難しい場合はかかりつけ医などに早めに相談するようにしましょう。

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