赤ちゃんの発疹の様々な症状とその原因や対応の仕方

発疹とは、病気によって皮膚におこる変化のことをいいます。麻疹や水ぼうそうなどの感染症も、あせもやおむつかぶれのときに出るのもすべて発疹なのです。今回は「発疹」の症状や原因と、様々な発疹の対処法について解説いたします。

スポンサードリンク

赤ちゃんの発疹の症状と原因と対応の仕方

発疹の出る病気は様々ですし、簡単には判断しにくいもの。はっきりあせもやおむつかぶれと判断できるもの以外は、診察を受けるようにしましょう。

発疹が出た時に熱がない場合の対処法

発疹が脇の下や首のまわりに赤くできる場合

  • あせも

のことが多いです。特に心配いりません。

お尻のまわりや股間にだけポツポツがある場合

  • おむつかぶれ

が疑われます。特に心配いりません。

ほっぺやおでこ、口のまわりが赤くかゆくなったり、皮膚に急に盛り上がった部分ができ、かくと広がっていく場合

  • 蕁麻疹(じんましん)
  • アトピー性皮膚炎

の疑いがあります。早急な対応は必要ありません。

最初虫に刺されたような赤い発疹がお腹や首の近くにでき、半日くらいで胸や背中に増え、その後、発疹は水ぶくれになり全身に広がり、かゆみがひどく、熱が出ることもある場合

  • 水疱瘡(水ぼうそう)

が疑われます。小児科を受診しましょう。

薬を飲んだ後に赤い発疹ができる場合

  • 薬疹
  • 薬剤アレルギー

の疑いがあります。早めに病院へ連れて行きましょう。

ぶつけたわけでもないのに、皮膚や皮膚下に赤や赤紫のあざのような斑点ができ、かゆみはなく、押しても色は消えない場合

  • 紫斑病(しはんびょう)

の疑いがあります。早めに病院へ連れて行きましょう。

発疹が熱と一緒に出た場合の対処法

米粒大の水ぶくれの発疹が、手のひらや足の裏、口の中にでき、食事を嫌がったり、よだれが多くなることが多い。熱が出ないことも多いが、時々軽く発熱する場合

  • 手足口病(てあしくちびょう)

の疑いがあります。小児科を受診しましょう。

熱と一緒に麻疹(はしか)に似た発疹が顔や身体に広がり、耳のうしろや首のリンパ節(腺)が腫れ、熱はあまり高くない場合

  • 風疹

の疑いがあります。小児科へ連れて行きましょう。

高熱とともに喉(のど)が赤く腫れて、食欲がなく、全身に霧をふいたような発疹ができる。舌に赤いブツブツができ、口のまわりだけは発疹が出ない場合

  • 猩紅熱(しょうこう熱)

の疑いがあります。小児科を受診しましょう。

発疹が熱のあとから出た場合の対処法

高い熱が出てから数日たって、耳の後ろから発疹が出て全身に広がり、咳や目やにが出る場合

  • 麻疹(はしか)

の疑いがあります。早めに病院へ連れて行きましょう。

高熱が3〜4日続いたあと、お腹や背中など全身に大小不規則な赤い発疹が出る場合

  • 突発性発疹

の疑いがありますが、特に心配はいりません。

高熱が5日以上続き、手足の先が赤く腫れ、顔や身体や手足に大小様々な斑点ができ、目が充血し、首が腫れ、唇や舌が赤くなる場合

  • 川崎病

の疑いがあります。早めに病院へ連れて行きましょう。

心配な発疹の症状

おむつかぶれやあせもなど、はっきり原因のわかる皮膚のトラブル以外の発疹は、どんな場合でも診察を受けることが基本です。

ただし、夜中でも救急病院へ行かなければならないというような、緊急性の高いものはあまりありません。発疹のほかに熱が高く、赤ちゃんがぐったりしている、何度もひきつけを起こすなどしない限りは、診察時間内の受診で問題ありません。

発疹が出る病気には感染するものが多いので、受診の前に電話で発疹があるということを連絡して連れて行くか、病院の受付で感染する病気かもしれないことをすぐに話しておきましょう。待合い室を他の患者さんと分けたり、診察が別室で行なわれることもあります。

また、感染症とわかった場合には、ほかの子どもと遊ばせないことも重要です。発疹が治まってからも、まだ感染の可能性がある場合があるので、必ず医師の許可を得てから遊ばせるようにしましょう。

診察時間内に病院へ

  • 生まれてから5か月過ぎの赤ちゃんで、3〜4日続いた高熱が下がると同時に、お腹や背中など全身に大小不規則な赤い発疹が出る場合。突発性発疹が疑われます。
  • 発熱から数日たって、耳の後ろから発療が出て、全身に広がり、咳や目やにも出る場合。麻疹(はしか)が疑われます。
  • 麻疹とほぼ同じ症状ながら、発熱とほぼ同時に発疹が出て、熱はそれほど高くない場合。風疹(ふうしん)が疑われます。
  • 虫刺されのようなかゆみのある発疹が水泡になり、水ぶくれが全身にできる場合。水疱瘡(水ぼうそう)が疑われます。
  • 水ぶくれの発疹が、手のひら、足の裏、口の中にでき、熱は出ないこともある場合。手足口病(てあしくちびょう)が疑われます。
  • アレルギー体質の赤ちゃんで、ほっぺやおでこ、口のまわりが赤くかゆそうだったり、皮膚に急に盛り上がった部分ができるが、熱はない場合。じんましんやアトピー性皮膚炎が疑われます。

受診時の注意点

夜、発疹に気づいた場合は、赤ちゃんの状態をよく観察して、熱などをはかっておいて翌日の診察に備えましょう。

発疹をかゆがる時には、かきむしったりしないように爪を切り、気がまぎれるよう遊んでやります。病院に行く前に、市販の軟膏などはつけないようにしましょう。

感染する病気の場合もありますから、病院では他の子どもや家族には、そばへよらないように注意しておきましよう。

注意したい赤ちゃんの様子

  • 発疹に気づいたら、明るいところで裸にして、身体のどこにどの程度の発疹が広がっているかを調べましょう。口の中も忘れずにチェックします。
  • 3〜4時間おきに熱をはかりましょう。
  • 痒がっていないかどうか観察しましょう。
  • かゆみ対応のため爪は短く切り、処方されたかゆみ止めどめをまめに塗りましょう。

スポンサードリンク

心配のない発疹

  • おむつかぶれやあせもなどの皮膚のトラブルと、他の病気を区別するには「まず熱があるかどうか」「発疹が全身に広がっていないかどうか」などを中心に見て、ほかの症状がなければ、その部位に限った皮膚のトラブルと考えて間違いないでしょう。
  • 赤ちゃんを裸にしてみて、おしりのまわりや股間部にだけポツポツがあるのなら、おむつかぶれの可能性が高いでしょう。
  • 脇の下や首のまわりにできるのは、あせもの可能性が高いでしょう。
  • 虫さされも発疹状に見えることがありますのでしっかり観察しましょう。

ホームケア 家庭での看病の仕方

  • 発疹の出る病気には人にうつるもの(感染症)が多いので、そういった場合は、発疹が治まり、医師の許可を得てから外出します。それまでは、室内で楽しい時間を過ごさせるようにしましよう。赤ちゃんが成長して大人になるまでには、いろいろな病気を経験しなければなりません。病気になってしまったと悲観的に考えるより、病気をしながら成長しているのだと、前向きな気持ちで見守りましょう。
  • 痒み(かゆみ)は我慢するのが難しいので、医師に相談して、かゆみ止めの塗り薬を調合してもらいましょう。
  • 赤ちゃんの爪は短く切り、嫌がらなければミトン(二股の手袋)をはめておくのがオススメです。特に水泡などがある時は、ひっかくと発疹が広がったり、発疹あとが残ってしまいますので十分な注意が必要です。
  • 熱や咳などの発疹以外の症状がない場合は入浴させても構いません。皮膚を清潔に保ったほうが赤ちゃんも快適に過ごせます。ただし、お湯の温度が高いとかゆみが増したり、発疹が広がることがありますので温度は低めにしましょう。また、石鹸は使わないでおきましょう。麻疹などの場合は、熱がぶり返す心配があるので、入浴は医師の許可が出てからにしましょう。
  • 衣類は、まめに取り替えて、赤ちゃんの肌を清潔に保つようにします。発疹がかさぶた状になった時には、1日に何度も着替えさせてあげましょう。発疹が出たからといってたくさん着せる必要はありません。あまりたくさん着せ過ぎると暑くなってかゆみが増すことが多いので、かえって薄着を心がけましょう。部屋の暖め過ぎにも注意してください。洗濯の時は、他の家族のものと一緒に洗わないで、赤ちゃんのものだけを別にします。タオルも別のものを使うようにしましょう。

発疹が出た時の食事の注意点

  • 麻疹や風疹など熱が出るものは、解熱剤などで熱が下がった時に、消化がよく、口あたりのよいものを与えましょう。
  • 口の中にも発疹ができていたら、刺激を与えないように熱いものや酸っばいものを避け、薄味にしてあげましょう。消化しやすいようにやわらかいものにしてください。
  • 食後は、湯冷ましで口をすすいであげましょう。
  • 熱が出た時に大切なのは水分の補給です。飲めるものならなんでもよいですから、たくさん与えるようにしましょう。

まとめ

今回は発疹の症状や原因や対応の仕方について解説いたしました。あせもやおむつかぶれなどの症状から、麻疹や風疹の場合もありますので、発疹が見られた場合は赤ちゃんの身体全体をよく観察して、心配のないケースなのか、受診が必要なケースなのか冷静に見極めるようにしましょう。判断が難しい時は、もちろんすぐに医師に相談するようにしましょう。

スポンサードリンク