赤ちゃんのわかりにくい腹痛の見分け方やその原因と対処法

赤ちゃんは言葉でどこが痛いなどと言うことはできません。痛みや不快感があると、泣くことでそれを訴えるわけです。お腹がすいた、おむつがぬれて気持ちが悪い、何かが背中をチクチク刺す、抱っこしてほしい、どこか痛いところがあるなど、すべてが泣くことで表現されます。

赤ちゃんが激しく泣いたりするときには、それらを次々とチェックしていく以外には原因を見つけることはできませんが、特に「腹痛」というのはわかりにくいものです。今回はそんな厄介な「腹痛」の症状や原因と対処法をご紹介いたします。

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赤ちゃんの腹痛の症状と原因と対処法

赤ちゃんが何かに不快感を感じて苦しそう。おむつはぬれていない、おなかもいっぱい、虫に刺されたわけでもないなど、ほかに心当たりがないのに泣きやまない…特におなかを押すとさらに激しく泣く、足を縮ませて伸ばそうとすると嫌がる時などは、腹痛の疑いがあります。

また、風邪をひいていたり、便秘の時などにも腹痛をおこすことがあります。4日以上便が出ないときやミルクの飲みが悪い、排便の回数が少なく苦しがったら便秘です。熱が少しあり、鼻水が出るなどの症状があったら、風邪からくる腹痛です。いずれにしても、全身の様子をよく注意してみましょう。

ときどき痛がる場合

「ポンポンが痛い」と甘えて言う場合

  • 腹痛ではない

と考えられます。ほとんど心配はいりませんが、念のため他に痛いところがないか調べると良いでしょう。

排便のときに痛がったり、4日以上便が出ない場合

  • 便秘

が疑われます。浣腸をしてあげましょう。

生後3ヶ月くらいで、おなかが苦しそうで下痴や嘔吐はない場合

  • おなかにガスがたまっている

可能性があります。抱っこしたり、うつ伏せにして、ガスを出してあげましょう。

少し熱があり鼻水も出るが、機嫌はいい場合

  • 軽い風邪

が考えられます。特に心配はないでしょう。

激しく痛がる場合

ときどき激しく泣いて痛がるが、治まると平気な様子の場合

  • 腹性てんかん

の疑いがあります。小児科で診てもらいましょう。

お腹の一か所を押すとひどく痛がり泣き、発熱や嘔吐もある場合

  • 腹膜炎
  • 急性虫垂炎

の疑いがあります。大至急病院へ行きましょう。

急に激しく泣き、泣き止まず、下痢や嘔吐を伴い、高熱も出る場合

  • 重い風邪

が疑われます。病院で診察してもらいましょう。

急に激しく泣き、泣き止まず、激しい嘔吐や血便を伴い顔色が青白い場合

  • 腸重積症

などの疑いがあります。大至急病院へ連れて行きましょう。

急に激しく泣き、泣き止まず、便が黒く足に紫色の斑点が現れる場合

  • アレルギー性紫斑病

の疑いがあります。大至急病院へ連れて行きましょう。

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心配な腹痛

次のような場合は、すぐ医師の診察を受けましよう。

下期や嘔吐、または高熱を出し、激しく泣くとき

原因は風邪のウイルスが考えられますが、症状がひどい場合はできるだけ早く病院へ行きましょう。

激しい嘔吐や血便をともなうとき

腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)などの疑いがあります。

おなかの1か所を押すとひどく痛がって泣くとき

腹膜炎や急性虫垂炎(盲腸)などのこともあります。幼児は病気の進行も早いので、要注意です。

まっ黒な便が出るとき

足をよく観察してみましょう。紫の斑点がポツポツと見える時は、アレルギー性紫斑病の可能性があります。

いずれにしても、激しく泣き、抱き上げても泣き止まない、おなかを押すと火がついたように泣く、だんだんと顔色が悪くなりぐったりするなどしてきたときには、大至急病院へ連れて行きましょう。

注意したい赤ちゃんの様子

  • 衣類やシーツなどにゴミや虫、とがったものがついていないかどうか。赤ちゃんを裸にして調べてみましょう。
  • 血便や真っ黒な便などが出ないか、うんちに異常はないかどうか。
  • お腹を少しずつ押さえていき、痛がっていないかどうか。
  • この数日、排便が規則的にあったかどうか。

ミルクやおっばいが足りているときは、果汁を飲ませると良いでしょう。便秘のときは離乳食にも繊維の多い野菜や果物などを入れるようにしましょう。

心配のない腹痛

次のような場合は、まず心配はいりません。

生後3か月くらいの赤ちゃんで、おなかにガスがたまって苦しがっているとき

下痢や嘔吐もなく、顔色も悪くなければ、腸の中のガスが出てしまえば泣きやみます。しばらく抱っこして温かくしたり、うつぶせに寝かせたりして、ガスを出してやるようにしましょう。

便秘にともなう腹痛のとき

単純に便秘ということでも腹痛を起こします。浣腸すればケロッと治ってしまうことも多いのですが、虫垂炎などの場合は浣腸は逆効果ですから、発熱などの症状がないかをよく確かめてからするようにして下さい。

甘えて「ポンポンが痛い」と言うとき

幼児で「ポンポンが痛い」などと言うときは、必ずしも腹痛でないことがあります。3歳くらいまでは、痛いところを適確に捉えられずに、すべて「ポンポン」と言ってしまったりするからです。また、体質的に自律神経失調症ぎみで、お母さんに甘えたいという欲求から、腹痛を訴えることもあります。病気としての心配はありませんが、お母さんはそれにやさしく対応してあげるようにしましょう。

腹痛時の看病の仕方

症状を適確につかむ

腹痛の場合、原因をはっきりさせるためには診察を受けることが一番です。その際、お母さんが赤ちゃんの様子を詳しく説明できれば、先生は病状の判断がしやすくなります。診察を受ける前までに、赤ちゃんのいつもの状態はどうか、腹痛らしいことに気がついたのはいつか、なぜかなど、細かくチェックしておきましょう。

マッサージも効果的

便秘気味の赤ちゃんには食事内容を変え、なるべく運動させるなど毎日気をつけるようにしているとかなり治ってきます。筋肉のほとんどない6か月未満の赤ちゃんには、赤ちゃん体操やお腹をマッサージするのも効果的です。熱など他の症状がないことを確かめ、手やガーゼなどでお腹を軽くこするようにして、マッサージしてあげましょう。腰の下に手を入れて持ち上げ、おなかの運動をさせるのも、腸の動きが活発になってきます。

診察を受けるときにチェックしておくべきこと

  • いつもの赤ちゃんとの比較
  • 平熱
  • 平常時の便のかたさ、回数
  • 顏色
  • 機嫌
  • 泣きかた
  • 食欲
  • 睡眠
  • からだ全体の動き
  • ここ数日、風邪などをひいた様子はないか
  • 24時間以内に何を食べたか

腹痛の時の応急手当て

腹痛の病気の判断は、素人には難しいものです。おなかを痛そうにして、30分以上もひどく泣き続けるようなときは病院に行くようにしましょう。

数日間排便がなく、便秘ということがはっきりしているときは淀腸や肛門刺激をします。その場合、熱がないかどうかはきちんと確かめておきましょう。発熱していれば、浣腸や下剤は使わないようにします。

肛門刺激のしかた

綿棒にベビーオイルをつけ、肛門に1〜2cm入れ、出したり入れたり数回くり返します。

まとめ

今回は赤ちゃんの腹痛時の症状や原因、対処方法などについて紹介いたしました。心配のない症状もありますが、重篤な病気の症状が腹痛となって現れているケースもありますので、赤ちゃんの様子をしっかり観察して冷静に判断しましょう。親御さんだけでは判断が難しい場合は早めに医師に相談するようにしましょう。

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