りんごに含まれる栄養成分とその健康効果

「1日1個のリンゴは医者知らず」といいますが、りんごはガンの予防にも効果があることがわかりました。今回はりんごの栄養について解説していきたいと思います。

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りんごに含まれる栄養成分

りんごの成分と効用

栄養成分 はたらき
ペクチン がんの予防
腸内の善玉菌を増やす
下痢・便秘の改善・予防
ビタミンC 抗酸化作用
ビタミンE 抗酸化作用
 β-カロテン 抗酸化作用
クエン酸 疲労回復
胸やけ・むかつきを鎮める
りんご酸 胸やけ・むかつきを鎮める
カリウム 血圧を下げる

りんご160g中の主な栄養成分
※常用量160g=小1個の栄養成分値

栄養成分 含有量
カロテン 33.6μg(0.0336mg)
ビタミンC  6.4mg
ビタミンE 0.32mg
食物繊維 2.4g
カリウム 176mg

りんごの抗がん成分は、食物繊維、それも水に溶ける性質を持つペクチンです。ペクチンは皮に多いので、なるべく無農薬のものを選んで、皮ごと食べると健康効果がアップします。他にも抗酸化作用を持つビタミンC・E、β-カロテンが少量ずつ含まれます。なお、リンゴの酸っぱさはクエン酸やリンゴ酸によるものです。がん予防のためには1日1個食べることが理想的です。

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りんごに含まれる栄養成分の健康効果

ペクチンが腸内を掃除して発がん物質を撃退

腸内には100種類、100兆もの腸内細菌がすみついています。その中には、腸の働きを整えたり、有書な物質を排除する善玉菌と、腸の内容物を腐敗させたり、有毒な物質を作り出す悪玉菌がいます。この善玉菌対悪玉菌の戦いの勝敗によって、私たちの健康状態は左右されるのです。その戦いに大きく影響を及ぼすのが、私たちが毎日摂っている食事です。ところが近年、野菜が少ないため慢性的な食物繊維不足のうえ、肉類や脂肪過多で悪玉菌を喜ばせる食事が多くなっています。それに伴って、大腸がんがふえています。

そこでりんごの登場です。富山医科薬科大学の田澤賢次教授は、リンゴの食物繊維のペクチンによって、大腸がんの発生が抑えられることを証明しました。

実験に使ったのは、リンゴの水溶性の食物繊維のペクチンです。実験ではラットを3グループに分け、
・普通のエサ
・20%の割合でオレンジのペクチン入りのエサ
・20%の割合でリンゴのペクチン入りのエサ
を与えながら、大腸がんの発がん剤を週に1回、合計10回注射し、30週間後に大腸の状態を調べました。その結果、リンゴのペクチンを与えたラット群は発がん率が37.5%に抑えられていたのです。

リンゴのペクチンは乳酸菌を増やし、腸内の有害物質を排出させ、大腸がんを抑えたのです。

しかし、それだけでありませんでした。リンゴのペクチンは、腸内のβ-グルクロニダーゼという物質の働きを抑えていることがわかりました。ふつう、大腸内の発がん物質は、腸の粘膜を刺激したあと、一部が吸収されて肝臓にも送られます。肝臓ではこれを解毒して、再び大腸に送り出します。ところが、大腸に悪玉菌が多いと、β-グルクロニダーゼによって、せっかく無毒化された発ガン物質がまた毒性を取り戻してしまうのです。これが再び腸の粘膜から肝臓に送られるという悪循環が起こります。

しかし、腸内に乳酸菌などの善玉菌が多いとβ-グルクロニダーゼの働きが抑えられて、大腸から肝臓の間の悪循環が断ち切られるのです。これによって、大腸がんだけでなく、転移によって起こりやすい肝臓がんも予防できます。リンゴのペクチンは体内で二重の予防線を張ってくれるのです。

便秘にも下痢にも りんごはおすすめ

便秘も下痢も、要は便の硬さが 正常でない状態のために起こる症状です。便秘では水分が失われてカテカチになった状態で、下痢では逆に水分が多すぎて、水様便になってしまっているのです。

りんごに含まれる食物繊維のペクチンは、水分を含むと寒天状に固まって、消化吸収されず、そのまま排泄されます。したがって、便秘のときは便のかさを増やして押し出すはたらきを担い、下痢の時は水分を吸収して便をほどよい状態に固めてくれる働きをしてくれるのです。

まとめ

今回はりんごの栄養成分について解説いたしました。”医者知らず”とまで称されるほどの高い健康効果を持つリンゴ、お腹に優しく、ダイエット食としても活用されるなど、まさにヘルーシー果物の代表格。積極的に食べていきましょう。

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